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巨大数による異世界介入  作者: 社畜を辞めたい
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初めての脅威

四話目です。

異世界転生123日目の未明。


俺とアインは塔型迷宮50層に来ている。

あの冒険者を尋問するためだ。


アインによって、居場所は判明している。

冒険者ギルドの地下2階、明らかにおかしい。


俺は普段の装備ではなく、

勇者と相見えた最悪を想定した装備を身に着けている。

基本素材は、俺の肉体から採取した物だ。


見た目は肉が付いた骨皮。

とてもイリン達の前で装着する事は出来ない。

だが、防御力は俺の素肌並み、耐久度も俺の骨並み。

これ以上の装備は、今のところ考えられない。




冒険者ギルドに近付くと、何かに探知されたような気がした。

即座に空間を強く殴る。

先程と同じく、水筒などに用いられる真空断熱と同様に、

冒険者ギルドを無の中に孤立させた。


アインによる量子魔法によって、

50階層の時空と冒険者ギルドの間に無の空間が作られる。


アインは量子魔法を維持するために、50階層側に残っている。

流石にアイン達でも、時空が失われた無を直接越える事は出来ない。

しかし俺との繋がりは、既に神がかっているからな。


もし、二人とも冒険者ギルド側に来てしまうと、

50階層側の量子魔法が維持できなくなってしまう。

だが俺が冒険者ギルド側にいれば、

冒険者ギルド側の量子魔法を俺を通じて維持できる。




冒険者ギルド内には誰もいない。

まぁ、こんな時間だからおかしな事ではないが。


地下へ通じる扉は、ギルドの奥にある。

早速向かっていると、床を粉砕して槍が突き出てくる。

俺の生命力が、かつて無い程削られた。

多分0が80個分位。あり得ない。



「い、生きているのか?」


冒険者ギルドは回避運動による衝撃で吹き飛んでいる。

Bランク冒険者は、元1階部分に飛び出してきている。

鑑定には、冒険者自身も槍も普通にしか見えない。

俺が持っていた「誤認」より上位のスキルだ。

或いは、俺より圧倒的にレベルが高いとかな。


「どんな攻撃をしたんだ?」


一応問いかける。答えは期待していない。

その間に、雷魔法を用いて奴の周囲の空気を薄くする。

実際は真空にも出来るが、その情報は与えない。



二撃目、酸素が絶たれても気にする事無く突かれる。

槍が迫ってくるが、それ以外の何かが槍に垣間見える。

形は槍と同様、だが脅威を感じる。


避けようとするが、その何かは曲がって俺を狙ってくる。

姿が見えた。黒く華美な装飾が施された槍だ。

俺の反応や速度を予見していたかのように、俺に刺さる。

装備は貫かれていない。だが、0が80個分削られた。

僅かに、触れるだけで削られた。


「お前、何者だ!?」


それはこっちが聞きたい。

炎魔法を用いて、蒸発させようとする。

冒険者ギルドだった欠片は跡形もなくなる。



三撃目、奴の姿に老獪な男が重なって見える。

避けられない。グネグネと曲がって、俺を追い詰める。

生命力を0が80個分失った。


俺は奴の生命力を削れていない。

本来の姿を見るだけで精一杯。

見えたとしても、鑑定結果は無害な男から変わらない。


「やはり、お前がそうなのだな?」


何がそうなのかは分からないが、ハッキリと敵認定されたようだ。

奴はスキルで本来の能力を隠し、本体へのダメージを回避している。

あと、勇者は他人の能力に干渉できるようだ。

こんな奴があと、何人いるんだっ!

ありがとうございました。


本日の連続更新は終わりです。

明日も更新できるといいなー。

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運営様からの削除通告があり、今は次作「対称性を破って現実⇔異世界変革」に夢中です。
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