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巨大数による異世界介入  作者: 社畜を辞めたい
143/233

塔型迷宮攻略(30層)

03/01にも更新しております。

三話目です。

異世界転生120日目の朝。


俺たちは塔型迷宮28階層で起きた。

マイを抱えながら、リルエルと一つになっている。


「ジン様、じんさまー!」


相変わらずのきつきつじゅるじゅるだな。

マイも裸なわけだが、期待しているのを感じる。

まぁ、まだマイには早いが。




朝食を食べていると、アインからメモを渡される。

ルーメン伯爵領に、勇者同盟の諜報員が入って来たらしい。


巫女天狗達眷属に接触する前に、葬らなければならない。

使者は経路を指定できたからな。


「アイン、ドラゴンを最前線から呼び戻して対応しろ。

 如何な情報も与えるな。」


「仰せのままに。」


呼び戻すと言っても、

時間が無いので転移魔法を用いて運搬するしかない。

最前線に気を取られて、守りが手薄になっていたな。

戦力が限られる中、配分に悩みそうだ。


まぁ、ルーメンまでやってくるとは、相手も今までとは違って本気らしい。

多くの諜報員は、ルーメン周辺の領地に辿り着けば摘発されていたからな。

恐らく、一度も道を通らずに来たのだろう。


西ルーメンの街中で東ルーメンを探っているようだから、

制裁と見せかけながら巻き添えとなって死んで貰おう。

流石に彼らは、ルーメンにいる奴隷総ての契約者が俺だとは思わないだろう。






異世界転生120日目の昼前。


俺たちは塔型迷宮30階層にいる。

時間が丁度良かったので、昼食を取ろうと思ってな。


「お供に守って貰って偉そうだなぁ。

 てめぇは、自分の身一つ守れないのかよ!」


冒険者だな、うん。

ネプとアヤさんは別室にいる。


ネプは口に突っ込まないといけないし、

アヤさんにはアイテムボックスから専用の食事を提供中だ。

二人の相手はイリンとララに任せている。



つまり、俺の周りにはリルエルとマイ、ヨエルしかいない。

この冒険者はいい奴なのか?

それとも、リルエルらの体目当てか?

後者にしか思えず、苛立ってきた。



「ご主人様を罵倒しないで下さい。

 私が相手になりますよ?」


リルエルが立ち向かうが、体の大きさが違い過ぎる。

マッチョに挑む小学生にしか見えない。

まぁ、既にレベル200を越えるリルエルの方が、

腕力に限定しても強いと思うが。


「お嬢ちゃん、楽しませて」


リルエルの正拳突きによって、相手は最後まで言えずに、

冒険者ギルド支部の壁を突き破って飛んでいった。


奴の仲間が立ち上がり、それぞれの得物を構える。

リルエルの魔力が膨れあがって、魔法の発動を想起させるが、

彼らの中に魔法使いはいなかったらしい。


魔法使いがいるパーティは総てを放棄して逃げていく。

会計はしないと、冒険者ギルドに咎められると思うんだが。

リルエルの魔法が発動して、彼らは大事な部分を焼失した。




「あの、ジン様。

 お伝えしにくいのですが、壁の修理代を請求させて下さい。」


傍観していた冒険者ギルドの職員からそんな事を言われる。

請求するなら、揉めだしたら止めて欲しい。


「ジン様、私のお金から払って下さい。

 加減に失敗したのは私ですから。」


「リルエルの行為は俺の責任さ。

 そして、それはリルエル自身が稼いだ物だ。」


「……ジン様、本気で言ってますか?

 本来、奴隷の稼ぎは主人の物です。」


そんな原理原則を言われるとな。

そこまで奴隷としての立場を強制しているつもりはないんだが。

……いや、好きでもない相手の夜伽を延々とさせるのは、

十分奴隷として扱っているという事になるかもしれない。


「ジン様!聞いていますか?

 私が払いますから許可を下さい!」


「ああ、うん。」


そんな曖昧な返事しか出来ない自分が歯がゆい。

ありがとうございました。


本日の更新はここまでです。

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運営様からの削除通告があり、今は次作「対称性を破って現実⇔異世界変革」に夢中です。
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