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巨大数による異世界介入  作者: 社畜を辞めたい
141/233

塔型迷宮攻略(16層)

03/01にも更新しております。

一話目です。

異世界転生118日目の昼過ぎ。


俺たちは塔型迷宮の20階層を目指している。

今のところ、迷宮の風景は森の中と大差ない。

ただ、道は馬車がすれ違える程広い。

左右には木々が生い茂っているので、死角も多いが。


本日はこのまま一気に10階層分登る予定でいる。

15階層には、無防備な野営地しかないからな。

そんな場所で家は出せないだろう。

出しても良いが、昨夜より面倒な事になりそうだ。




出発した時間も遅かったので、

10階層の村を出てから走りっぱなしだ。

まぁ、昨日の馬車より速いが。


もちろん、ネプとアヤさんはベット毎移動させている。

ツヴァイとフェンフが運んでいるので、

迷宮の何処よりも安全だ。




10階層の冒険者ギルド支部によれば、

護衛役を失った際のウルフ系魔獣の襲撃は過去最大規模らしい。

特に苦戦もしなかったが、一応な。


なぜそんな事を言っているかといえば、

もっと多いウルフ系の魔獣に襲撃されているからなんだが。


「マイちゃんは後ろをお願い!」


「分かりました!」


「ヨエル、右側にダークランス。

 放ったら左側をお願い!」


前方の魔獣はララが切断しているが、

囲まれているからな。

……リルエル、楽するなよ!


「リルエル、森ごと吹き飛ばせば?」


「ジン様、無粋な事言わないで下さい。

 楽しんでいるんですから!」


どの魔獣も一撃だから、心地良いのかもしれない。

ヨエルのダークランスは狙いが甘かったらしく、

敵を総て倒す事が出来なかったようだ。


「右側、ディメンションキューブ。」


……って、おい!神はちゃんと仕事しろよ!?

リルエルが空間魔法覚えているじゃないか!!


「いつ覚えたんだ?」


「内緒ですよジン様。

 私も強くなっているんです。」


「リルエルから話さないようにお願いされていたのよ。

 ジンもあまり使わないから、どんな魔法か分からなかったしね。」


「ただのスキルじゃなくて、私が顕在化させたギフトですから。

 アヤさんは戦ったらダメですよ?」


「クロスボウくらい、撃っても良いわよね?」


既にフェンフから受け取っているじゃないですか。

しかも、魔法金属も混ぜた鋼鉄を貫通する強力な奴を。


「反動があるんです。

 撃つ時の力と同じだけ、支えないといけないんです。

 ……兎に角、ダメ!」


まぁ、フェンフが補佐すれば問題ない。

そのつもりで渡したんだと思うが、今夜も全裸で正座だな。






異世界転生118日目の夕方。


俺たちは塔型迷宮の16階層にいる。

結局、20階層の村には間に合いそうにない。

それならば、態々他人のいる15階層の野営地で寝る必要は無いよな。

日が沈むまでに、あと数階層上れそうだし。



「ヨエル!魔法は撃っただけじゃ意味無いのよ?

 ちゃんと制御して当てなさいよ!

 ジン様の機嫌が悪くなるわよ?」


うん、俺の機嫌が悪くなる事は避けたいらしい。

ヨエルが腰を抜かして、漏らしている。

まぁ、周りに魔獣の死骸が溢れているから、

真っ赤になっているヨエルを楽しめるが。


「あ、ヨエルごめんなさい。

 ご主人様、悪いのはリルエルです。

 ヨエルをお叱りにならないで下さい。」


「ヨエルの母、首相を壊したのは最近だからな。

 まだ克服するには早いだろう。」


「申し訳ありません。」


「ヨエル、お前の角は撫でていて気持ちいい。

 口に含んで、舐め回すのもな。」


リルエルとドライが粗相の後処理をしている間、

俺はヨエルの長い角を楽しむ。

違う濡れ方をして、余計な時間が掛かるのは仕方ない事だ。

ありがとうございました。

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運営様からの削除通告があり、今は次作「対称性を破って現実⇔異世界変革」に夢中です。
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