塔型迷宮攻略(10層目~)準備
02/27にも更新しております。
六話目です。
異世界転生118日目の朝。
俺たちは塔型迷宮10階層の村で起きた。
野営地に出した家の中でだが。
周囲が騒がしい気がする。
イリンは既に装備を身に着けている。
「イリン、何があった?」
「ご主人様、この小屋が話題になっているようです。」
……あの門番達は何をやっていたんだ?
仲間内にしか情報を伝えなかったのか?
「皆起きろ!
下着を着けて、服を着て、装備を付けろ!」
遅くまで楽しんでいたので皆眠そうだ。
装備を付けるのに手こずっている。
「アイン、回復。」
「仰せのままに。」
「ご主人様、如何様に対応なさいますか?」
「ララに話させよう。
獣人なら知っているかもしれない。」
「陛下、頑張ります!」
玄関を開けると、相当な人数が注目している事が分かる。
ララが話し出すが、隷属の首輪が付いているので、
説得力に欠けているらしい。
ララは諦めて戻ってきたが、涙目の猫耳美少女……楽しみたい!
まぁ、その前に話を聞かなかった奴らに思い知らせよう。
「冒険者なら、ギルドカードを見れば分かるだろ?」
「そいつが本物かどうか分からねぇな。
お前が本当にあの獣人の主か?
只の小僧じゃないか!」
……冒険者とは、何処もこんな感じなのかもしれない。
ダイス達との出会いも、俺の外見で絡まれて、
ギルドカードを信用されなかったような気がする。
いや、絶対そうだ。
「毎回面倒だな。
雑魚だろ?咬ませ犬だろ?
時間を無駄にさせるなよ。」
別に煽った訳でもないんだが、殴りかかられた。
その腕を捨て置いておく。
痛みに負けず、反対の手で腰の短剣を抜き放ち襲ってくる。
その腕を捨て置いておく。
……出血多量で死にそうなので、両肩を炎魔法で焼いておこう。
「いい加減、Aランク冒険者の顔位覚えておけ。」
ランクの高い冒険者はいなかったらしく、
ちょっとしたお遊びで真っ青になっている。
「ジン、それは難しいわよ。
貴方人前に出て来ないじゃない?」
「最近、貴族達と会った気もするんだけど。」
「冒険者の前にって事よ。
権力者にとっては、有名かもしれないけどさ。」
さて、アヤさんが出てきて万事解決してるんだが。
有名だよね、アヤさんって。
異世界転生118日目の昼前。
俺たちは塔型迷宮10階層の冒険者ギルド支部に来ている。
11階層から20階層までの情報を貰う為だ。
「国王、冒険者で遊ぶのは止めて下さい。
アヤ様がお出になれば直ぐに解決したはずです。」
お前もか。
お前も俺が無名だと言いたいのか。
「ジン、落ち込まないの!
ご尊顔を拝せないほど偉いって事でいいじゃない?」
「そこそこ努力してAランクになったのに。」
「そんな事言ってるから有名になれないのよ。
Aランクなんて、死ぬ程努力しても辿り着けない天才の域なのよ?」
いや、アヤさん辿り着いてるから。
自画自賛しちゃったから。
……気付いて赤くなっているのが可愛い。
なでなでしてあげよう。
「兎も角、20階層までの情報をくれ。」
「承りました。」
11階層までは長い階段がある以外は、大した違いはないようだ。
まぁ、魔獣が強くなっていくのは当然だからな。
ありがとうございました。
本日の連続更新は終わります。




