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巨大数による異世界介入  作者: 社畜を辞めたい
139/233

塔型迷宮攻略(10層目)

02/27にも更新しております。

五話目です。

異世界転生117日目の夕方。


俺たちは塔型迷宮の10階層にある村に辿り着いた。

迷宮の中でも生存できるように、

周囲には堀や柵などの防衛設備が整っている。

当然、門番もな。


「何者だ!?

 その馬車は冒険者ギルドの物だぞ!!」


案内役の冒険者が全滅したので、不審者にしか思われていない。

先程、ギルドカードも提示してみたが暗くて見えないと一喝された。

まぁ、馬車を引いていたウルフは従順だったからな。


炎魔法を用いて明かりを作ると、警戒態勢が迎撃態勢に完全移行だ。

見えないって言ったからじゃん。


「何者だ!?

 その馬車は冒険者ギルドの物だぞ!!」


何度同じ事を聞かれようと、答えは一緒なんだけどな。

Aランクの冒険者ですと。



「よーい!」


彼らは、小火器を撃つつもりらしい。

流石にマイやララ、ヨエルの眼球に当たると怪我をしそうだ。

リルエルは能力値が違うので大丈夫だと思うが。

ヨエルの闇魔法が発動して、門番達の動きが止まった。


「取り敢えず、落ち着いて話し合おうじゃありませんか。」


動けないから返事も出来ない事を忘れていた。

門を無理矢理開けて中に入り、門番から小火器を取り上げて縛り上げよう。



「見えます?ギルドカードですよ?

 松明の光なら、警戒しませんよね?」


「……」


だから闇魔法が掛かっていて動けないんだって。

縛っているから、突然攻撃されたりもしないだろう。


「ヨエル、魔法を解いてくれ。」


「主様、解きます。」


「……申し訳ありません。

 私」


うん、名前や言い訳はいいから野営地を教えて欲しい。






異世界転生117日目の夜。


俺たちは塔型迷宮10階層の村にいる。

建物と言える物は各ギルドの支部や、

門番などの仕事で小銭を稼ぐ者達用の宿舎だけだ。

まぁ、色々とギルドがあるので物不足と言うことはないだろうが。


「我が神よ。

 こちらに小屋を出します。」


アインが出したのは火山地帯の北側で使用した家だ。

野営地では毛布に包まったり、焚き火で我慢したりするものみたいだが、

俺たちには関係ない。



「ご主人様、ご夕食は如何されますか?」


「魚を食べておこう。

 暫く、肉ばかり見ることになりそうだからな。」


今のところ塔の中には湖しかなく、小魚以外は期待できない。

アイテムボックスの中なら悪くはならないが、

量が増える訳ではないからな。


「ご準備させて頂きます。」




この家は狭いので、調理風景がよく見える。

もちろん、ヨエルに相手をして貰いながらだが。


イリンが伸ばした爪を包丁代わりに、刺身を作っているようだ。

リルエルは炎魔法を用いて竈に火を入れて、あら汁の準備をしている。

アヤさんは短剣で野菜を切り刻んでいる。

ララは水飴を作っているので、食後に出てくるのだろう。


釜を使って白米を炊くのはマイの役割だった。

確かに、抱かれる事も無いから、

毎回必要な調理には打って付けなのかもしれない。

ありがとうございました。

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運営様からの削除通告があり、今は次作「対称性を破って現実⇔異世界変革」に夢中です。
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