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巨大数による異世界介入  作者: 社畜を辞めたい
135/233

西ルーメン子爵

02/27にも更新しております。

一話目です。

異世界転生115日目の昼。


俺は東ルーメンの迎賓館の玉座に座っている。

後ろにはアヤさん以外の皆が腰掛けている。


もう一方の玉座は、フーリゲを座らせている。

彼の後ろには宰相がいるが。




さて、フーリゲの過剰な修飾がされた挨拶を要約すれば、

歓迎の挨拶に俺を称える文言、その後に魔人が公国の属国となった報告だ。

それに合わせて、王国の魔人は奴隷しか認めないという法と、

魔人国の人類は奴隷しか認めないという法を停止する。


主流派以外から、それなりの反発が起こっているが、

彼らはフーリゲ達が肯定しているのを感じ取って戸惑っているようだ。

「フーリゲ国王が、世界に安定をもたらすであろう」という神託を忘れた者はいまい。


まぁ、反主流派はフーリゲ即位の際に潰しているし、

その後も惨い仕打ちを受けていたからな。

中間派が劣勢を見て取り、鞍替え中だ。



「これより、魔人国の代表を紹介する。」


フーリゲの言葉によって、会場の空気は一変する。

魔法を打てる者は魔力を練りだし、剣を扱う者は柄に手を掛ける。

しかし、玉座の横にある扉から姿を現す首相を見ると、

反旗を催した者は皆、絶望の表情を浮かべる。


身を包む霧のように実体化した魔力だけでなく、

それを列席者一人ずつ正確に狙う針のように尖らせている。


首相の後に続く、巨人種、魚人種、樹木種の根。

貴族として一流の戦闘技術に触れた者ならば分かる差を、

彼らは感じているだろう。



何より列席の順番が物語っている。

序列一位に宰相がいるのは当然として、

二位に魔人国首相、三位以降も魔人が占めている。

公爵達は魔人の後の列に並んでいる。


実際に彼らが登場して以降、反対の声は急速に小さくなっている。

まぁ、報告だけで済ます予定なので反対も何もないんだけどな。




「次に、新たな貴族を叙勲致します。

 アヤ・アサイ。」


アインの進行によって、

エル・エスコリアル修道院を真似た迎賓館の入場門からアヤさんが入場する。

胸を強調するだけでなく、腰回りはフリフリにしておいた。

妊娠を隠す意味もあったんだが、胸は盛り過ぎた気がする。


最初に反応したのは最も入り口に近い広場にいる下位貴族達だが、

エルフの血を僅かでも引く事に対する侮蔑が多い。



耳か?少し尖った耳がそんなに気になるのか?

可愛い耳なのに!触り心地のいい耳なのに!!


アイスドラゴンのブレス、ストーンドラゴンのブレス、ファイアドラゴンのブレス、

それだけに留まらず首相からダークランスが飛んで行っている。

広場は絶叫に包まれているが相当加減されている御陰で、

四肢を一つか二つ失っただけで生きている。

途端に、謁見の間にいる上位貴族、聖堂にいる中位貴族から拍手喝采が起きる。


危うく下位貴族が地上から消え去る所だったな。

……イリン達、君らは東ルーメンを消し飛ばす気か?

他人のことは言えないが。

ほら、眠り姫が寝ぼけ眼で伺っているよ?




決まり切った文言はアインに任せて、

俺は壇上を降りてアヤさんに印璽付の指輪を渡した。

紋章は公国と同じだが、印璽は別にしないとな。


アヤさんから忠誠を誓われるのは恥ずかしい。

貴族達の精一杯の祝福を受けて、戸惑いもあるようだが喜んでくれたようだ。




叙勲式は以上で閉会となり、夜からは舞踏会が開かれる。

それまでの間、貴族達は会合を繰り返して、意見の集約を行うだろう。

魔人国の事は噂が流れていたとはいえ、

本当かと疑っていた奴もいたようだしな。

ありがとうございました。


明日は休みなので、寝るまで連続更新します!

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運営様からの削除通告があり、今は次作「対称性を破って現実⇔異世界変革」に夢中です。
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