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巨大数による異世界介入  作者: 社畜を辞めたい
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称号持ちとの争奪戦

異世界転生108日目の夕方。


俺は代表争奪戦への参加を申し込むため、例の都市に来ている。

取り敢えず、一巡はしてきた。



「代表が参りますので、少々お待ち頂けますでしょうか?」


「分かりました。」


待っている間にステータスを確認するも、

アンとドゥは未だに復元中となっている。


彼女達ならネプの置かれている状況を詳しく知っていそうなんだが、

いつ壊れたんだろうか?

復元にどれ程の時間が必要なのか、記載して欲しかったな。

相変わらず、使えない神だ。



「ジン様、本日はどのようなご用件でしょうか?」


「争奪戦を申請しても?」


「現状では、申請費用20億を頂戴しなければ開催できませんが、

 構いませんでしょうか?」


アイン達が偽札の製造を可能にしたから、幾らでも払える。

ただ、硬貨と違ってそれぞれの札に連番が振ってあるので、

本来被らないはずの番号が被ることになってしまうが。


「準備はしてきた。

 開催は明日で構わないな?」


「承知致しました。

 明日の朝、闘技場までお越しください。」






異世界転生108日目の夜。


俺は東ルーメンに帰って来ている。

ネプが起きたら相手をしようと思ってな。


「我が神よ。

 今回は起床しないと思われます。」


「……分かった。

 食事だけは与えるようにしてくれ。」


「もちろんです!」


「ジン様も食べますか?」


何かが疲弊していたネプは、本格的に寝る事にしたのだろう。

数ヶ月眠り続けることも、当たり前の種族だ。


そんな訳で、眠りの美少女の口を強引に開けて、

水やお菓子が詰め込まれている。

まぁ、半開きで涎を垂らしている口なんだが。



「この有平糖の細工は誰がしたんだ?」


赤い花びらに加工されている。

皿が透き通る程薄く、高値が付きそうなんだが。


「私です、陛下。

 如何でしょうか?」


「上手いもんだな。

 アイン、売れそうだと思わないか?」


「そうですね。

 明日、省庁に連れて行きます。」


「わ、わ、私をですか?」


「ララ王女の手作りって文句は、獣公爵領を懐柔するのに役立つ。」


「分かりました、陛下。

 アイン様、明日はよろしくお願いします。」


アインに目配せしたら頷いていたので、

細工が上手い理由を探って、有効活用してくれるだろう。



しかし、お菓子を食べた口でされるとべたつく気がする。

いいんだけどね、ネバネバで。


イリンとリルエル、ララの三人だと寂しいので、

獣帝国の奴隷から一人追加する。






異世界転生109日目の朝。


俺は東ルーメンで起きた。

追加した奴隷は、床で寝ているが。

床と言っても、分厚い絨毯が敷いてあるので快適だろう。


一通り皆と楽しんだんだが、ネプは起きそうにない。


「ツヴァイ、ネプが起きたら連絡をくれ。」


「承りました。」


寝る気になったネプが、早々起きるとは思わないがな。

さて、争奪戦に向かいますか。






異世界転生109日目の昼前。


俺は争奪戦が行われる闘技場に来ている。

なぜか、代表のご老体が相手として立っているんだが。

司会曰く、


「えー、本日の争奪戦は最終戦からの開始となります。

 その為、本日夕刻までの食事代は代表が負担致しますので、

 存分にお楽しみ下さい。」


という事らしいが、勝ち抜き戦じゃなくていいんだろうか?

代表を闇討ちするのとあまり変わりないんだが。


「総代表の決定が必要なんじゃないのか?」


「争奪戦の対戦回数は代表に決定権が御座いますので、

 今回は私とだけ戦って頂きます。」


「上位の代表にも、そうしてくれるよう頼んで欲しいものだ。」


「努力は致しますが、保障は出来かねます。」




「最終戦、始め!」


俺が相手にしてきた吸血種の中でも、飛び抜けて高齢な相手だ。

対消滅を四肢の付け根で起こしてみる。


確かに分割できたが、それぞれが作り出す影に肉体が吸い込まれていく。

影が五つ残った。


炎魔法を用いて篝火を作り出し、影を消し去ろうとする。

太陽光や反射もあって、微妙な調整が必要だな。


いや、影だと思ったが光加減で消えない部分がある。

それらの場所に篝火を撃つ。


焼ける音はしたが、頭上に四肢が繋がった吸血種が現れる。

ちょっと焼けてるか?


魔法を放とうとする魔力を感じたので、移動して頭を握りつぶす。

爪で狙ってくるが、腕をペッタンする。

それでも魔法は止まらず、雷魔法が放たれる。


石魔法を用いてアース用の棘を地面から生やす。

しかし、雷はそれを避けて俺に到達する。


読み負けた、という事だろう。

棘が作り出す衝撃波で、吸血種は吹っ飛んでいるしな。

光速で魔法を操る相手なんかいないだろう。


兎も角、称号持ちって凄いんだな。

ありがとうございました。


一ヶ月以内には更新したいですが、次の連休は40日後です。遠い。

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運営様からの削除通告があり、今は次作「対称性を破って現実⇔異世界変革」に夢中です。
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