妾の資格
四話目です。
異世界転生106日目の昼。
俺は東ルーメンの屋敷のベットで、ネプを抱きしめている。
僅かな隙間さえ、埋めてしまう程に。
壊れる程に。
「ジン、大丈夫?」
愚問過ぎる。
神の力を制限された絶望感、神の知識を失った喪失感。
ネプが生きている充足感。
どれが重要かなんて、考えるまでもない。
「なぁ、ネプはなんで俺が神力を使っていると分かったんだ?」
「姉たちが、今のアンとドゥが神になった時にも、
同じような事があったのよ。」
まぁ、分かる気はする。
思いのまま、夢だと分かりながら見る夢と変わりない現実だからな。
「……もしかして、東と西の大陸って?」
「……そうよ。
二人は、大陸を道連れにしたの。」
東の大陸は、未だ尚動物の存在しない世界になっている。
植物により全てが賄われている不思議大陸だ。
西の大陸には、魔人が住み着いているようだが。
……待てよ。
今日は106日目……105日目はなかったことになっていない!?
獣帝国って、あのままなのか?
「アイン、獣帝国のことを教えてくれ。」
「獣帝国は先日、公国の属国となっております。
全ての貴族、ほぼ全ての臣民が隷属の首輪により、
我が神に忠誠を示しております。」
やってしまった……。
いや、神としては些細な事過ぎて気にも留めなかったということだ。
「取り敢えず、フーリゲは何か言っていたか?」
「王国貴族は、領土拡大を歓迎しておりました。」
それは、神力だから為し得たことだろうな。
獣公爵領のことを見ても、
俺が領土を拡張することを嬉しく思わない勢力は多いって事だ。
まぁ、フーリゲや宰相等の重鎮は事実を理解しているからいいんだが。
「直轄領と同じなら、ルーメンと同じようにしているのか?」
「我が神よ。当然でございます。
既に巫女天狗が指揮する使節団が改革を実行しております。」
「ジン、そんなことどうでもいいじゃない?
私のここ、空いてるわよ?」
ネプが口を擦りつけてくる。
因みに、リルエル達は隣の部屋だ。
異世界転生106日目の夜。
俺は東ルーメンの屋敷で、品定めをしている。
獣帝国から連れてこられた俺好みの処女をだが。
数は20人程、帝国の半分程だな。
「アイン、これだけしかいなかったのか?」
まぁ、連れて来いって言ったのは俺なんだが。
征服したからには、楽しまないとな。
「はい。獣帝国は低年齢で行為を経験する風習が存在するため、
処女の数が極端に少ないのです。」
いつの時代だよ!?って、ここは異世界だったな。
確かに、父親や親戚が性行為を教える文化も地球に存在していた。
まぁ、皆獣人なので楽しめそうだ。
帝国は人類ばかりだったからな。
それに、帝国は戦時奴隷なので、跡継ぎたる子作りが仕事だ。
公国と実家、半々で過ごす予定だったしな。
今は公国の国力が増大したので、ほぼ一年中公国で育てることになっているが。
「まぁ、順番に楽しむから。」
「仰せのままに。」
この子達は、純粋な俺の奴隷だ。
優しく東ルーメンに住める程の教養を身につけさせよう。
まぁ、それだけで英雄になれる程の教養なんだが。
「ジン、終わった?」
俺の上でずっと楽しんでいたネプが催促してくる。
まぁ、品定めをしつつ元気になってた俺を楽にしてくれていたんだが。
品定めということは、全てを見せてくれるからな。
「リルエル達はいいのか?」
「イリンとアヤだけ。
他の子は、まだ相応しくないわ。」
「分かった。」
二人を呼んで、四人で楽しむ。
他の三人は、只の奴隷ということだ。
ありがとうございました。
次話は3時か4時になります(更新出来たらですが)




