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巨大数による異世界介入  作者: 社畜を辞めたい
102/233

領地経営報告会(巫女天狗、法官、徴税官、内務、国防)

連続更新1日目

二話目です。

異世界転生102日目の朝。


俺はルーメンの屋敷で起きた。

明け方まで寝かせなかったので、イリン以外はまだ寝ている。



「ご主人様、ご朝食は如何されますか?」


「刺身に肉に、豪華にしてくれ。」


「ご準備させて頂きます。」


最近、迷宮での食事ばかりだったからな。

手の込んだ料理が食べたい。

そして、それをゆっくり食べたい。






異世界転生102日目の昼前。


俺は東ルーメンにある8つの役所の内、巫女天狗官庁50階の会議室にいる。

巫女天狗が精密機械以上の精度で作った左右対称の部屋に、

純銀の塊から削り出したテーブル等、

異世界では手に入らない物で埋め尽くされている。


これからここで、各役所からの報告を受ける。

まぁ、役所が稼働してから、

俺の判断が必要なことは少なくなっているが。




「まず、巫女天狗長官から。」


自分で言っておいてなんだが、

巫女天狗は俺に話しかけてくれないんだけど。


「我が神よ。

 ここは私からご報告申し上げます。」


巫女天狗の分は、アインが代わりに報告してくれるようだ。


「東ルーメンの開発は順調に進んでおります。

 貨物専用船を導入する為、軍港の拡張も行っております。

 また、新たな奴隷も基礎教育終了後、順次投入しております。」


順調ならば何も言うことはないな。




「うん、次。法官長官。」


男爵位を持つ法官長だが、そろそろ優秀な代わりの準備が整うだろう。


「私からは特にご報告することは御座いません。」




「次、徴税官長官。」


男爵位を持つ徴税官長、こちらも代わりの準備が整うだろう。


「本年度の税収は予想を上回るペースで増えております。

 来年度以降は更なる減税を行う余地が御座います。」


「今後も減税により人を集めることを方針とする。

 あと、巫女天狗の協力の下、臨時収入を隠蔽するように。」


「承りました。」


最近は公国の出費全てが巫女天狗作の白金貨だからな。

複式簿記を使っているので、無から生み出された金額が丸わかりだ。

何かしらの偽造工作が必要だろう。




「次、内務長官。」


元々は子爵位を持つ巡察官長が担当していたが、

彼は職を失って別の人間が長官をやっている。


「書類の管理に問題が発生しております。

 目録の目録を作成しても整理が追いつかず、

 巫女天狗様のお力無しではやっていけません。」


まぁ、一日数千枚の書類が作成されるからな。

作業時には問題にならないだろうが、目的の書類を探すとなると大変そうだ。

インデックスが付いていて検索できるわけでもない。


「巫女天狗に管理は任せてしまって構わない。」


「承りました。」


電子計算機が出来ない限りは、巫女天狗にしか出来ないだろう。

巫女天狗長の仕事に追加しておこう。




「次、国防長官。」


巫女天狗が長官なのでアインが報告してくれる。


「公国が保有する各種兵器の宣伝は順調です。

 勇者の耳にも入っているらしいとドライから報告を受けております。

 また、主要街道及び港の整備は完了しており、

 現在は各種改修を行っております。」


「各国の反応は敵対的だったか?」


「エスパルト王国を含め、非常に危険視しております。

 国境を接する多民族帝国と獣帝国の貴族の中には、

 公国への身売りを計画している者もおります。」


美少女を差し出してくれるなら身売りには大賛成だな。

地位と容姿が連動しているので、上位貴族の娘なら期待できるだろう。

基本的に、そのような奴隷は市場に出回らないからな。

まぁ、アインなら分かってくれているだろう。

ありがとうございました。

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運営様からの削除通告があり、今は次作「対称性を破って現実⇔異世界変革」に夢中です。
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