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巨大数による異世界介入  作者: 社畜を辞めたい
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獣公爵領の枝

連続更新1日目

一話目です。

「……ぼ、冒険者の分際で!!」


俺を見下していた衛兵は鎧が凹み、血反吐を吐いているが生きている。

何事かと問う以前に、謁見の間に並ぶ騎士が殺気立っている。

獣公爵や重鎮の手前、剣を抜く者はいないが。


いや、衛兵が剣に手をかける。

抜くのか?抜いちゃう?


「冒険者一行のご到着!!!」


壇上の騎士団長が叫ぶことで、衛兵も騎士も思い留まったようだ。

一切の反応を見せなかった上官を訝しんだだけかもしれないが。


唖然としているだけだったセント達も諦めて入って来る。

壇上の執政の席に獣公爵が座り、壇上近くから獣公爵家一同、

重鎮を輩出する高位貴族、その他呼べるだけの貴族を呼んだんだろう。

かなりの数の貴族が並んでいる。


半分を過ぎた辺りで整列した騎士に変わり、

後方にいる騎士ほど俺を睨んでいる。


高位貴族が並ぶ前まで進み、セント達は頭を垂れる。

俺はその後ろで立っている。



貴族や騎士が騒ぎ出す前に、獣公爵が話し出した。

まぁ、獣公爵や重鎮が平然としている中、

異論を唱えるのは難しいだろうが。




さて、獣公爵の代わり映えのしない前置きは省く。


「迷宮攻略の褒賞を与える。

 セント・デュスペル。汝の罷免を取り消し、騎士団団長に任ずる!

 都合の良いことを、と思っているかもしれんが、受けてくれないか?

 もちろん、現団長を補佐として副団長に任ずる。」


報奨の内容によって、静かだった貴族や騎士も騒ぎ出す。

いくらクビを切られる前は、高位の騎士だったとしてもだ。


「謹んで拝命致します。

 と、頂戴したいところですが、理由を伺えないでしょうか?

 今の自分は、一介の冒険者です。」


獣公爵がこっちを見てくる。

まぁ、説明しづらいだろうがな。



「我らはエスパルト王国のルーメン公国に属する一公爵家となった。

 それが理由となる。」


「……罷免理由はエスパルト王国軍に対する敗北です。

 ダイスもクーペも、皆同じ理由で職を失っております。」


つまり、セントは受けるつもりがないと。

仲間思いだとも言えるが、ここは受けてくれないと困る。



「セント、俺の荷物を持ってくれるんじゃなかったのか?」


「ジン、確かに言ったが……なんの関係があるんだ?」


セントはそう言いながらもこちらを振り返り、答えに辿り着いたようだ。

噂位、聞いた事があるだろうしな。

セントの顔が酷いことになっていくが。


「ジン、はAランクの冒険者だよな?

 ずっと立っていたのか?衛兵のことだって……おおおお。」


ダイスもクーペも理解したみたいだが、セントがおかしくなりそうだ。




俺は玉座に向かって跳躍し、ゆっくりと見せつけるように座る。

敵意を見せていた貴族や騎士を見詰めながらな。

腰を抜かす奴、真っ青になる奴、色々といるがもう手遅れだ。




「臨時とはいえ、共に攻略した仲だ。

 受けてくれるよな?」


「…………そうか、俺たちはジンに負けたのか。

 そうかそうか、ジンか。勝てるわけないな!

 はは、つくづく生意気なガキだと思ってたんだよ!」


「ガキ呼ばわりとは言い根性だな。

 70層に放り込むぞ?」


「い、生きて帰って来られないから!

 団長になる前に死ぬから!!」


「ダイスとクーペも受けてくれるよな?」


「おい!送らないよな!?

 団長なら受けるから!!」


「ここまで来たのだ、よい待遇を期待しよう。」


「私も異論はありません。

 65層でも辛いですからね。」


65層なら60層の転移部屋を目指せば帰れると思うが。

……ん?冗談か。クーペとも信頼関係が築けているらしい。




「三人ともよろしく頼む。仕事は厳しいがな。」


「まさに昨日の今日で、ジンが手を抜くとは思えない!」


「散々走らされましたからね。

 それに転移部屋で放置されたり……生きていけるか不安です。」


そんな声と共に新たな家臣が増えた。

獣公爵領において、獣公爵ではなく俺寄りの重鎮としてな。

明らかな潜入工作員だが、無碍には出来ないだろう。

ありがとうございました。


私も超展開だとは思います。

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運営様からの削除通告があり、今は次作「対称性を破って現実⇔異世界変革」に夢中です。
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