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彼女の家で
「ねぇ、明日一緒に遊ばない?」
明らかに俺を見ている・・・
「俺と?!」
「もちろん、かなり久しぶりだけど」
「良いけど・・・」
俺は友達が少ない
しかも優羽とは実に4年ぶりぐらいだろう
でも、なんでいきなり遊ぼうと誘ってきたのかな・・・?
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土曜日のこと
「ようこそ」
「・・・おう」
俺と彼女の家は一軒またいである
1人なのにかなり広い。俺の1.5倍ぐらいだろうか
「早くこっちに来て!」
「ちょっと待て・・・」
なんだか懐かしい感じだ。テレビゲームで一喜一憂しながら、あっという間に帰る時間になったのだが・・・
「母が死んだ!?」
「そうみたい。デパートでいきなり倒れたんだって」
「嘘だぁ・・・」
「ねぇ、一緒に住まない?」
「何でそうなるんだよ」
「なら、一人で生きていけるの?」
確かに俺はいろいろ母にやってもらっていた。父も簡単には帰って来れないし、一人で生きていけないだろう
「・・・多分無理」
「じゃあ決まりね」
この時の彼女の笑顔。いったい何年ぶりだろうか?
・・・コレが仕組まれてるとも知らずに