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DEAD or ALIVE  作者: 高科シンジ
プロローグ
1/1

日常の崩壊

下手ですけど残酷描写があります。お気をつけください

プロローグ 「日常の崩壊」




銃声の鳴り響く校内、俺達は、部室の建物の影に息を潜めていた


「大丈夫か!?明日香あすか?」


「うん・・・何とか・・・」


畜生!、畜生!!、みんな死んだ!!死んじまった!!!、幼なじみも、親友も、友達も、先生も・・。

残り一時間逃げ切ればいい・・・2人とも予備の弾も無くなっちまって・・・あいつらから抵抗するすべはもう逃げるしかない。あいつらに会ったが最後、確実に撃たれて死んじまう・・・。


「!」


何か近づいてくる感じがする・・・まさか!!


「おい、いたぞ!!生き残りだ!!!」


予想通り、奴らだった。


「くそ!逃げるぞ!!明日香!!!」


・・・こいつだけは・・・明日香だけは・・・絶対に死なせねえ!!もうこれ以上何も失いたくねえ!!



******


時は2020年、今の日本は医療技術が発達していく中、著しく低下していく高校生の学力に頭をなやませていていた。



10月16日午前7時53分、市立西高校校門前




「ん?」


俺はなにか後ろからの視線を感じ、振り向く


・・・おかしい、誰もいない、今、誰かいたはずなのに、


俺は山崎流やまさきりゅう高校2年生だ。昔から感覚が鋭く、特に人の視線、気配に反応してしまう。人からはただの自意識過剰と言われるけど、そういうのじゃない。


「どうしたの?流?」


こいつは、芝野蜜柑しばのみかん)高校2年生。俺の幼なじみで、黒髪ロングでスタイルも良く、顔も整った造形をしている。ただ、こいつは頭が悪すぎるという欠点を持っている。確か、前の中間テストの合計点で後ろから二番目をとったとか、とってないとか。


「いや、なんでもない」


「そう?それなら良いんだけどね」


蜜柑はニコッと笑う


「うん、すまん。でなんだっけ?話の途中だっただろ?」


「ああ、そうそう!昨日、友達がね、、、」


蜜柑と楽しく話をしながら登校する、それが俺のいつもの日常だ。




******


同日 午前8時1分校舎内玄関


私は朝倉渚あさくらなぎさ高校3年生、みんな私の口調が変と言うのだけれど、私は、別にわざと変な口調をしている訳でもないし、別に変なキャラづくりをしてるわけでもないし、単にもとからこんな変な口調だから、別に否定はしていないの。


「あ、渚ちゃん!!おはよう!」


「おはよう、岸川さん」


「もー、渚ちゃんいい加減名前で呼んでよー。ほら、真愛ちゃんって!!」


この子は、岸川真愛きしかわまな私と同じクラスで、私の唯一の友達。ショートヘアで、オシャレが大好きで、とても明るい子。え?私?私は地味だけど、いろんな人から、髪質良いから、ロングヘアがにあってるね!とかスタイル抜群だね!!とかよく言われる・・・くらいかしら?でも、私はこの子以外信じていないからあまり他の人から言われても嬉しくないのだけれどね。


「おはよう、真愛さん」


「ん~っ、その呼び方も良いけどさっほらっ真愛ちゃんって、せーの」


「おはよう、メスブタちゃん」


「なんでそうなるの!?確かに最近、甘いもの食べ過ぎて太り気味だけどさっ!」


「うわっ、甘いもの摂り過ぎて本物のぶたみたいよ、メスブタちゃん」


「うっはーっ、酷い!でも、渚ちゃんの毒舌ごちそうさまでーすっ!!」


言い忘れてたけれど私は超毒舌でこの子はドMであるからこんな会話が日常であるから、別にいじめている訳でもないの。ただ単にこれが私の日常なの。


「ほら、いくわよ、メスブタちゃん」


私は、毒舌を吐いて教室に向かう。


「うっはー、2連続だよ!朝から毒舌2連続だよーっ!たまんないけど、真愛ちゃんって呼んでよーっ!」


メスブタちゃん…おっと失礼、岸川さんもたまんないような顔をして私の隣に歩く。そして岸川さんは笑顔になり


「今日も良い日になるといいね!渚ちゃん!」


と、言った。勿論私はただつまらなく返すつもりなんてさらさらないわ。


「そうね、でも私はあなたにあった時点で最悪の気分なのだけどね。」


「なんで、そんな簡単に酷いことが思い付くの!?」


「あなたが馬鹿だから思い付かないのよ。バカブタちゃん」


「もうなんか清々しいーーーーっ!毎度の事だけど清々しいーーーーっ!」


岸川さんは嬉しそうに階段の上でガッツポーズをしてる。だからこそ私も酷いことの言い甲斐があるものなのよね。


「ほら、早く来てよノロマ。置いていくわよ」


「うっほほほーい、ごちそうさまでーーーっす!」


なにか、興奮してたように階段をのぼる岸川さん。今はこれくらいにしとこうかしら…これ以上言うと本物の変態みたいになりそうだし。



・・・あ、もう遅いかしら。




******



同日 午前8時11分 校舎裏




「おらっ!金が無くなったんだよっ!金貸せよ!おいっ!」


僕の顔面にパンチがどぶ、もう嫌だ。なんでこんな不良たちに金をせびられる毎日を送らなきゃいけないんだ


「おらっ出せっ!おらっ」


今度は腹に二発喰らう。


僕は前田慎吾まえだしんご高校一年生、内気な性格で、この高校に入った途端すぐに不良に絡まれた。最初はすぐにやめてくれると思ったが、甘かった。不良達はどんどん酷くする一方だった。


「なんだ?おい、慎吾、金出せっていってんだよっ!」


不良はまた僕を殴ろうとする。くそ、仕方ない…


「わかった!わかったから!」


僕は財布から一万円をだし、不良達にに渡した。


「わかれば良いんだよ!、この糞が!」


不良達は僕の横腹に蹴りをいれたり、殴ったりしてから去っていった


「・・・」


もう、いやだ。なんでこんなことになったんだ。


僕は、もう友達と呼べる人はいない。だからみんな、僕を見ていないふりをするだけ。


僕は孤独だ、このまま一生孤独に生きていくんだ・・・


もう涙なんて出ない。もう最近どうでもヨクナッテキタ・・・ミンナシネバイイ・・・オレモフクメテ、ミンナ・・・シンデシマエ。


******




「ほんとに太っちゃったわね。メスブタちゃん。」


「もうやめてーーー罵られるのはうれしい限りなんだけどさっ太ったとか言わないでーーーー!!」


「いや、でも同時にに美人になったわよ?」


「え!?うそ!?まじで!?ていうか何!?この話の流れ!?でも、まあいいや!え、え、渚ちゃんっそれすごいうれしいんだけど!」


「それは良かった、でも本当に美人だわ。まるで・・・平安美人ね」


「前言撤回だーーーーーーっ!!!それまったくうれしくないよっっ!むしろ失礼だよ!!!」


あ。知らない人のために言っておくけど平安時代の美人な人って・・・とてもふくよか(おでぶ)らしいわよ。


キーーンコーーンカーーーンコーーーン


同日午前8時45分 2年教室



私の席は岸川さんとは遠く離れているけど毎朝岸川さんは私の机に座り私と話しているの。話すといっても私が罵しって岸川さんが興奮するという会話なのだけれどね。


「ほら平安美人 、チャイム鳴ったわよ早く座りなさい」


「渚ちゃん、もしかしてあたしのこと平安美人って呼ぶの気に入ったでしょ?」


私は無視をした、単にわざとだけど。どうせ、もー!絶対そうだ~!まあ、いいや渚ちゃんに呼ばれるなら全然かまわないやっっっっ!とかいうだろうし


「もー!絶対そうだ~!まあ、いいや渚ちゃんに呼ばれるなら全然かまわないよっっっっ!」



・・・当たっちゃった。まさか本当に当たるとは思ってなかったわ・・・


どうしようついにこの子の言う言葉まで予測できてしまったわ、これはいじめ甲斐がありすぎてこまってしまうわ・・・ウフフフフ


と、考えている時だった。ついに始まってしまったの。私の・・・この学校の戦いが。


「助けてくれえええええ!!!!」


担任の先生と思われる声が聞こえたと同時に銃声が何発か聞こえた。


ガラッとドアが開き、そこには、がたいの良い軍服を着た人が立っていた。その軍人は担任の先生の格好をした何かをもっていた・・・あれは顔なのかしら・・・滅茶苦茶になっていて本当にあれが先生なのか判別できないわ。



先生の格好をした頭のてっぺんから『血とは違うなにか』流れている。私はそれに気づきたくなかったのだけれど、気づいてしまった。あれは担任の先生の格好をした人ではなくて、担任の先生『だった』人・・・?そして、頭のてっぺんから流れている『血とは違うなにか』は・・・考えたくもないわ。考えただけで吐きそうになるもの。


クラスの皆は唖然としていた。珍しく登校していた不良達も黙って立ち尽くしていた。みんな声さえ出ていない。このクラス全員が状況を把握できていない。でも、みんながひとつわかったことは先生と思われる物が死んでしまったことだけ。



また銃声がこの校舎内の場所の至るところから聞こえた。


私はもうひとつだけ把握できた。私の・・・この学校にいる人の日常が・・・崩壊するということだけが…

読んで頂きありがとうございます。この作品は不定期投稿になりそうです。ご了承お願い致します


今回は物語の視点が三人称であったり一人称のときがあり、分かりにくかったかもしれませんが、次からは視点をできるだけ統一させますので



次回 第一章 第一話につづきます

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