第4話 1件目の依頼
翌日。
「なあ、お前桜井の部活に入ったってマジか?しかもやめないのか?」
「ああ、どうしよっかな。」
「やめたらどうなるか分かってる?」
「後ろにいたのかよ…」
「皆根性無いわね。一応3人いるからいいんだけどさ。」
強制的に入れただけじゃねえか。大体プライバシーも守られなさそうなこんな部活に相談する奴なんかいないわ。
放課後…
ガラッ
「?どちらさん?」
「あ、あの…」
「もしかして…相談ですか?」
「は、はいっ」
「あ、そうなの?歓迎するわ。とりあえずここに座っちゃって!」
「はい…」
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「えーっと、1年4組の棚部さん…」
「は、はい。」
なんだ、意外とまともになれんじゃんか。そう思ったが…
「で、相談って何かしら?」
「…その…」
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「つまり、今のこの性格…人と話すのが苦手だからそれを直したい…と。」
「…そう…なんです。」
「…これは楓ちゃんの出番よ。楓ちゃんも同じようなもんだし。」
おいおい。
「…分かった。」
否定しろよそこは。
「…私はどうすればいいの?」
「っていうか、これを機に楓ちゃんもその根暗っぽいのやめたらいいのよ!そうね、それがいいわ!」
「おいおい、それは無茶じゃないか、いくらなんでも。」
「何よ?ここで変わらなかったら、いつまでも変われないわよ。」
それは一理あるな。って
「違うだろ、東堂さんはこのままでいいんだよ。」
「どうして?」
「だって本人がそれを望んでるんだからさ。」
「ふーん、たまにはいいこと言うのね。」
「あ、あの…」
「あ、ごめんなさい。それじゃあ今から練習をしましょう!」
「練習…?」




