第13話 他に誰かいる
「僕たちの他に誰かがいます。」
「はぁ?金城、あんた何言ってるの?」
「…彼の言うことは正しい。全て。」
「…どういうこと?」
「…窓の外を見て。」
見た。やっぱりいた。この辺じゃ有名な不良グループ?だ。
とりあえず…どうする?
「と、とにかく逃げましょう。」
「は、早く片付けて!」
ガチャ
扉を開ける音がした。多分入ってくるんだろう。
オカルト研究部の部員は全てベランダから逃げた。俺と桜井、東堂は逃げようとしていたところ、
ついにそのグループと対面してしまった。
「お前ら何やってんだ?ここは俺らの縄張りなんだけどなぁ?」
「何よそれ。あんたたちが勝手に決めただけじゃない。」
「五月蠅い!俺らは今最高にムカついてるんだよ!」
「はぁ?知らないわよそんなの。あのね、大体ここは…」
「うっせえ!!!手前ら全員ぼっこぼこにしてやんよ。」
狙っているのかおい。狙ってるの?
「何だお前!初○○クをdisってるのか!?」
「はぁ?何だお前こそ。なんだよその初○○クってよ」
「お前みたいな典型的DQNがその名を口にするな!お前のようなDQNはさっさと死ね!分かったかカス!」
「んだとぉ!?」
「あー殴るのか?殴ればいいじゃねえかクズ。そしたら手前らの人生終わりだもんなぁ?」
「んのヤロー…殴る価値もないわ」
「それはお前の主観で決めた価値だけどな、少なくともお前らよりは社会的貢献度は高いしまっとうな人生歩んでますが?」
「チッ…行こうぜ、おい。」
~~
気まずい。
流石にやりすぎた?やっぱDQNとか言ってたら引かれるよな…
「あ、あのさ」
「ん?」
「あ、あんたも後先考えなさいよ!もし今ので怪我でもしたら…」
「心配してくれてたのか。サンキュー」
「別にそんなんじゃないわよ。」
こうして、幽霊屋敷調査という相談をクリアしたのであった。