鰯の天婦羅。
それは、お弁当にあったら嬉しいかもしれない。
ひと手間どころか ふた手間どころか
とにかく手間隙かかっている 鰯の天婦羅には
くるくると巻かれた そのなかには
夢や希望が詰まっている とまではいかないものの
つまようじが突き刺さった 鰯の天婦羅には
刻んだ大葉と 種を取り出した梅干しと
衣に身を包んだ 鰯の天婦羅に 大根おろしを乗せたら
天つゆを染み込ませたら その余韻に浸ってから
あとはごはんをかっこんで お味噌汁でやりなおして
海老の天婦羅もいいけど じゃが芋の天婦羅もいいけど




