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再生の試みと、残された信者たち

健太とエリシアは、原初の泉の水を携え、荒廃した大地を旅し始めた。彼らは、小さな集落を訪れては、枯れた土地に泉の水を撒き、わずかながらも食料が育つように手助けした。病に倒れた人々を癒やし、希望を失った人々の心に、微かな光を灯そうとした。


しかし、彼らの旅は困難を極めた。魔物の襲撃、食料の不足、そして、神なき世界で秩序を失った人間の略奪者たち。健太は、もはや『魅了』で彼らを操ることも、かつてのように仲間たちを覚醒させることもできない。彼は、自身の「最弱」な体を盾にし、エリシアのわずかな治癒能力と、己の知恵を頼りに、必死に生き延びていた。


ある日、彼らは荒廃した都市の残骸の中で、わずかに生き残った人々を見つけた。彼らの中には、かつて健太を「異端者」と罵倒した神官や、彼を嘲笑した冒険者ギルドの面影を残す者たちもいた。彼らは、健太が神を殺したことで世界が崩壊したと信じており、健太を見る目に、恐怖と憎悪の入り混じった光を宿していた。


しかし、健太は彼らの憎悪から逃げなかった。彼は、彼らの前に立ち、泉の水を差し出した。

「これは、かつて世界樹が持っていた力の、ほんのわずかな残滓だ。これで、この土地を癒やすことができるかもしれない」


人々は訝しげに健太を見つめた。エリシアは、健太の傍らで、必死に彼の行動を説明しようとする。

「健太様は、この世界を救うために…!」


だが、健太はエリシアの言葉を遮った。

「俺は、お前たちが信じていた神を殺した。その結果、世界は壊れた。俺に、お前たちを救う資格はない。だが、それでも、もし、この水で少しでも苦しみが和らぐなら…」


健太の言葉に、人々は沈黙した。彼らの心には、憎しみと同時に、絶望的な状況の中で差し伸べられた「希望」への微かな期待が混じり合っていた。

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