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Apocalypse・Liberator〜瀕死で闘争を求め続けるVRMMO〜  作者: 蒼唯まる


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12/12

リベンジと殺人鬼

「……さっきのは、酷い事故だったな」


「ええ、まさか初デスがあのスライムになるとはね思ってもなかったわ」


 リスポーン後、顔を見合わせるなり俺らは頭を抱える。

 マジでなんだったんだよ、あのスライム……。


 今のAGIでは全く付いていけなさそうな初速。

 紙耐久とはいえどHP満タンのサンゴを瞬殺する攻撃威力。


 サイズこそ小型に分類されるだろうが、あれはダンプカーだ。

 白いけどゴ……並みの初速を発揮するダンプカーだ。

 とりあえず絶対に戦ってはいけないタイプの敵であることは確かだ。


「……それよりこれからどうする? デスペナでステ下がっちまったけど」


「関係ないわ。もう一度エリアに行ってさっきのスライムを探すわよ。何もできずに一方的にやられて、大人しく引き下がれる?」


「……いいや、全然。一発叩っ斬ってやらねえと気が済まねえな」


 どう考えても、今の俺らが倒せる相手ではない。

 だからこそ挑み甲斐があるというもの。

 勝てる見込みのない相手から勝利をぶんどってこそのゲームだ。

 それにそういう状況で戦うからこそ、最高に緊張感のあるバトルが楽しめるというものだ。


「そんじゃ、エリア攻略は中断だな。目につくモンスター片っ端からぶっ倒しまくってレベルを上げて、あの白スライムにもう一度挑むぞ」


「ええ、それと必ずリベンジするわよ。このまま無様な結果で終わらせてたまるものですか」






   *     *     *






————————————


PN:ヒバナ

Lv:23

17456ガル

JOB(M):剣士(長剣使い)

JOB(S):-

SL:-


パラメーター

HP:30

MP:10

STR:100

VIT:10

INT:10

RES:10

AGI:30

DEX:60

LUK:30

残りSP;0


アビリティ

・双燕斬

・深集中

・迅鋒穿

・渾身の呼吸

・火事場の底力

・脱兎の生存本能

・剛破衝

・柳流些断



装備

プライマリー:アイアンソード

セカンダリー:ロングソード

頭:-

胴:麻の服

腕:野戦のグローブ

腰:麻のズボン

脚:野戦のブーツ

アクセサリー:-


————————————




 再びエリアに篭り始めてから数時間。

 ——白スライムが現れる気配が全然無いんだけど。


「嘘だろ。こんなに探し回ってんのに全然見つかんねえのかよ……!!」


「というよりは、あれだけ簡単に見つかる方がおかしかったのだと考えた方が良さそうね。そうじゃなきゃ、今の状況に説明がつかないわ」


「……だよな」


 今が超絶下振れしてるのではなく、最初に来た時が神がかりに上振れしてたと思った方が精神的にまだ楽だ。

 別に俺もサンゴも作業ゲーや検証を長時間楽しんでやれるタイプってわけではないしな。


 しかし、まあ……マジで上がったなー、レベル。

 白スライムに倒された時は11とかそこらだったのに、気づけば倍以上だぜ。

 おかげで新規アビリティもかなり習得したし、今ならここのエリアボスも楽勝で倒せるだろ。


 途中、白スライムとは別の<危険種>らしきモンスターと一度だけ遭遇して、そっちは余裕の完封勝ちしたし。

 身体が鉱石で作られたゴーレムで、かなり頑丈な上にHPも大量にあったけど、動きはかなり鈍かったし、うなじにあったコアを破壊すれば簡単に倒せた。


 恐らく、あのゴーレムが今の俺らくらいのプレイヤーでも倒せるように強さが調整された<危険種>だったのだろう。

 そして、そいつとも一度しか遭遇できてない事実からして、白スライムは出現確率が相当低く設定されていると考えた方が良さそうだ。


「もう少し探して見つからなかったら、先にエリアボス倒しちまうか。デスペナもうとっくに解除されてるし、武器の耐久度ももうそろそろ限界近いだろ」


「……そうね。ガンブルクに行けば、より強力な装備を入手できたり、サブジョブを解放できるようになったりするものね。例の<危険種>を見つけられないのは残念だけれど、ここは一旦エリア攻略を優先しましょうか」


 この数時間文字通りエリアの端から端まで走り回ったおかげで、マッピングが完了しただけでなく、地図を見ずともボスフロアへの道筋は頭の中に入っている。


 意見を合致させたところで、ボスフロアのある方向へと歩き出す。

 次の瞬間だった。




「——なんだ。もう戦いをやめてしまうのか。つまらんな」




 背後から聞こえたのは、身の毛がよだつような快活な男の声。

 刹那、脊髄反射で双燕斬を繰り出そうとして——思いっきり後方に飛び退いた。

 それはサンゴも同様だった。


「うむ、悪くない判断だ。今、攻撃を止めなかったら、アンタらの首を落としていたところだったぞ」


「いきなり現れて何者だよ……テメエ」


 頭上にプレイヤーネームが表示されていない時点で、コイツがプレイヤーじゃないことは分かる。

 でも……()()()だ?


 ドス黒く染まった肌、鮮血を彷彿とさせる赤い眼光。

 着崩した着流しと背中の大太刀、それと腰に差した二振りの小太刀。

 俺らに一切の気配を悟らせることなく現れた異形の快男児は、ニッと笑みを浮かべて答えるのだった。


「俺は、血の匂いに誘われてやってきた、ただの名もなき——人斬りだ」

主人公が倒したゴーレムは、オーアゴーレムといって推測通り<危険種>です。

オーアゴーレムとスペクタウーズの出現する比率は、大体20:1くらいじゃないかと報告が上がっているみたいです。

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