プロローグ
『気が遠くなる程遥かなる大昔に起きた“爆発”で“宇宙”と言う名の“無限に広がり続ける何か”を産み出した』
『遥かなる大昔に起きた“爆発”で“この星”が産まれた』
『大昔に起きた“爆発”で“この惑星”に“生命”が産まれた』
『一昔前、“爆発”があった。“大地を燃やし”、“生命を破壊し”、“建造物を壊す”、醜い爆発が』
『一昔前、“爆発”があった。“大地を焼き払い”、“生命を蒸発させ”、“建造物を焦がした”、悲惨な閃光が爆発した』
『一昔前、“爆発”があった。“大地が崩れ”、“生命を焼き払い”、“建造物を沈めた”、2度とあってはならない爆発が、』
『昔に起きた“爆発”が“太陽を粉砕した”。傷付いた大地に降り注いだ太陽の一部が、地表を焼き払い、生命を死滅させようと襲い掛かった。そして“暗闇”と“怪物”と“絶望”を産み出した』
『そしてまた、“爆発”が起こった。その爆発は“生命最後の希望”を産み出した』
『事の始まりを聞かれて、答えられる者は居ない』
『ある詩人が言った。“身体の至る所を焦がし、指先が赤く濡れた状態で振られて出た賽の目が悪かった”のだと』
『ある詩人が言った“燃え上がる世界地図に呆れた神が、世界地図を破り捨てた”のだと』
『ある詩人が言った“神の裁きが下った”と』
『どれも俺達が求めて居た答えには程遠いものだった。だが、』
『だけど、僕達は探し続ける』
『自分は問い続ける』
『私は知りたいから』
『『『『残された意味、生き残った意味を知る為に』』』』