バカップル手前のふたり(山菜歩Ver.)
こちらはMMRさんの小説を基に書いております。
ご本人には承諾済みです。
後、本作品は会話のみの作品となっております。
「ねえ」
「何だよ?」
「どうしてあたし達、ここにいるのかな?」
「は?だってお互い暇だったし」
「それは認める。問題は今は夜!ここがデートスポットって言われる海辺の公園だって事なの!!」
「・・・観覧車、キレイだな」
「ごまかすな!しかも周りはカップルだらけでみんなイチャイチャしてるし!」
「確かにベンチは全部埋まってるな。あ、あそこのカップル、キスしやがった。公衆の面前で恥ずかしくねえのかな?」
「じろじろ見ているあんたの方が恥ずかしい!!」
「なあ」
「何よ」
「何で俺ら、こんな所にいるんだろうな」
「・・・あたしにケンカ売ってんの?」
「滅相もない。空手有段者のお前にケンカを売ったら、命がいくつあっても足りません」
「いちいち癪に触るなぁ・・・」
「わー怖ーい」
「棒読みで言うな」
「ひゃあああぁぁ!怖えぇぇ!!」
「オーバーだから!・・・やっぱりケンカ売ってんでしょ?」
「ごめんなさいすいません!指ポキポキ鳴らさないで!」
「やらせてんのはどこの誰」
「俺」
「自覚してる分、タチが悪い!!」
「だってお前をいじってると、おもしれーんだもん」
「あ・ん・た・って人は・・・」
「好きな子にはちょっかい出したくなるじゃん?実際好きだし」
「重要且つ衝撃的な事を、あっさり言うか!?」
「俺がお前を好きなのは事実なんだから、しょーがねーじゃん」
「・・・・・・」
「俺のこと、嫌い?」
「・・・好き」
「・・・わ!いきなりなんだよ!?」
「キスされんの、やだ?」
「ほっぺは嫌だ。どうせならこっちの方が・・・」
「わあああっ!待って、待って!!いきなり唇は・・・」
「キスされんの、嫌か?」
「・・・やじゃない」
「んじゃいいじゃん。ほら・・・」
「だからそこは、まだ待ってってば!」
「ぐはぁ!?今のボディブロー、まともに入ったから!!」
fin...
バカップル手前のふたり(山菜歩Ver.)
最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。
そして快諾して下さったMMRさん。本当にありがとうございます。
セリフののみの作品への挑戦という事と、本家本元の話の設定が面白くて書いてみようと思った次第です。
セリフのみの作品って、書くのがこんなに難しいとは・・・。
ご意見・ご感想がございましたら是非是非お願いします。
ちなみにふたりがいたのは・・・
横浜のみなとみらい21地区にある、新港パークをイメージしています。