プロローグ
「おい! 十三番! 今日でお前はクビだ!」
強豪レギオン『ブレイズフェニックス』のリーダー、ダスティンが酒を飲みながら、そう叫んだ。
その声はレギオンの巨大なホーム全体に響き渡った。
十三番という名前が指す通り、俺は奴隷だ、主人であるダスティンの次の言葉を待つ。
「今まで食わせてやったきたが奴隷がレギオンにいるとレギオンの品が落ちる!」
「そうよ、こんなドブネズミ早く捨ててきてよ」
ダスティンの周りにいる着飾った女性冒険者が同意の言葉を上げる。
周囲からも俺を追い出す事に賛成する声が聞こえる、ここには俺の味方はいない。
周囲が小奇麗な服を着ているのに対して俺はボロボロの麻の服を着ていて周りから浮いている。
ダスティンの言う通り俺はこの場にふさわしくないらしい。
「北方の珍しい民族だっていうから買ってみれば、荷物持ちしか取り柄のない出来損ないじゃあねえか!」
ダスティンが酒の空き瓶を投げつけてくる、俺はあえて正面から受ける、避けようと思えば避ける事が出来たが躱せばダスティンの怒りを買ってさらに酷い暴力が待っているからだ。
俺は額から血を流しながらじっと我慢する、逆らえば奴隷の首輪にかけられた魔術で死よりつらい痛みが襲う。
俺は荷物持ち以外にも消耗品の買い出しなど行ってきたがどうやらダスティンは忘れているらしい。
俺がこのレギオンでどれだけ頑張ってきたのか誰も知らない、こんな思いをするなら追い出されたほうがマシかもしれない、そう、ぼんやりと頭の中で考えていた。
翌日、俺は奴隷商人に売られた
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