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新人類戦記第三章聖域第25回 ビザゴスにいる新人類、超能力戦士たちは、神の命令に従い種々の作戦を策動させようとしていた。

新人類戦記 第三章 聖域 第25回

作 (1980年作品)飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

http://www.yamada-kikaku.com/

(アメリカとソビエトの冷戦時代の話です)


■ビサゴス協和国 首都ボグラ


 ヨルバ族のトゥレはなぜ、今、、こんな装傭を付けて、軍列に加わっているのが自分でも

理解できなかった。


 トゥレはアコンカグワ山の近くに住んでいたヨルバ族の若者で、狩りの最中、プクラの

森の中で、イアテ族の姿を目にした時、その時から、トゥレの運命は急変したのだ。


ヨルバ族のそばに居住するイアテ族は先祖代々、アコン=カクワの山麓にあった古代神殿を守る事を自らの使命としてきた部族であった。


 アメリカの爆撃機から原爆が、魔の山、アコン=カグワヘ投下された瞬間、トゥレは空がオレンジ色に変化ずるのを感じた。そして意識を失なってしまったのだ。


 再び目覚めた時は、何か彼の意識の中に解け込んでいるような気分だった。


 彼は意識を失なった時、ヨルバ族の集落の近くの樹の側にいた。ヨルパ族の集落には、

イアテ族の不信な動きを見張るために、首都ポグラから大統領の一族であるヴァリド族が大部分を占める軍隊進駐してきていた。


 トゥレが村へ辿り着いた時、村の者全員が意識を回復しており、隊列を作り、軍のトラックに乗り込んでいた。

 トクレは自分の飼っていた家蓄の事を思い出したが、それよりも、「神の国」を作り出

さねばならないという意識が強かった。


 軍のトラツクに兵士と共に乗り込んだヨルバ族の彼らはヽ家や。家蓄をほおり出し首都・ボグラヘ向かっていた。


 首都ボグラはピザゴスの各所から集まった人々でごったがえしていた。すでに解放戦線

との間に停戦が行なわれている。


 彼らピナゴス人の中には大きな共同体意識が存在していた。それは「神の国」を作ると

いう意識だった。


 やがて、トゥレは、隣国の英領ポートモレスビーを占領するための軍隊の一員としてポ

グラを出発している自分に気づいた。


 ジョバ川添いの国道を西に向かい、やがて英領ポートモレスビー側の軍隊と戦闘状態にはい

った。


 ピザゴス軍の士気は恐るべきものであった。殺しても殺しても彼らは攻めてくるのだ。彼

らには死への恐れはなく。


ただ「神の国」を作るという連帯意識だけがあった。彼らは戦友の屍を越えてやってくる。武器も優秀なものが多い。ポグラ政府軍の西欧各国の武器に放戦線側のソ連、東欧製の。武器も使用されているのだから。


■ビサゴス協和国 首都ボグラ大統領官邸


首都ボグラ。バリエテの岡にあるビザゴス共和国大統領官邸では、全世界向けの放送を終えたラオメ大統領を向かえる数名の男女の姿があった。


『ごくろうでした。ラオメ大統領。一日も早く我らが「神の国』がこの現世に現われんことを」

 


東郷竜が言った。側にいるのは、ジウ、秀麗、陳、ルン、島井、そして、イアチ族長のエピ

ネである。超能力戦士の一団であり、神の聞いた使徒である。


 今、ラオメ大統領が、全世界に向けて放送で述べたコメントは竜たちが作りあげたものである。

「彼らがどんな反応をとるか楽しみね」

 ジウがいった。笑顔をうかべている。つまりは新人類対全世界の戦いになるはずだ。

「いよいよ本格的な戦いになるはずだ」

 ルンがいった。

「私が今、一番恐れているのはアメリカのカイザー部隊なのだ」

デューク島井が言った。

「でも、カイザー部隊はあなたを除いて、全員死亡したのではないの」

 秀麗が尋ねた。


「いや、私が率いていたのは一個部隊にすぎない。隣国ガニタに他に一部隊カイザー少将

が率いる部隊があったのだ。」

 デューク島井が答える。

「それにソ連の超能力戦士にも気をつけなければならない」

 ベトナム人のルンが言った。彼はテレポートした先、ソ連のピロピジャンで発見され、

ソ連の超能力戦士となっていたのだ。ルンは続けた。


「幸いに、ノプゴロドフ号に乗っていた超能力戦士は我々の手の内なのだが、他にも多勢

いるようだからな」

「手がたりないわ。もっと仲間を集めなければ」 

 ジウが心配そうにいった。


「加えて、元PLOのダレルだ。指導者は彼を大宇宙の邪悪な力の影響を受けていると言っていたが」

 嶽ば考え込んでいるふうであった。

「東郷竜王官、時間です」


 元、秘密警察長官ラギドが部屋へはいってきた。彼ら超能力人類の人々は主官という名前で

呼ばれていた。


「もう、そんな時間か、それじゃ、島井、あとの事は頼んだぞ」

 竜とルンは「オペレーション=デモクレス」を始動させるため、ボゴタ空港へ向かわねば

ならぬ。


神の王官である東郷竜は新人類の仲間皆にいった。

「さて、我々は、神と神の神殿をテレポートしなければいけない。

それは、月の裏側だ。

わが神は、最初に月に到着し、それから地球に移動した。

残って最初の宇宙船の装備が、月の裏側に残っている。


地球の旧人類から攻撃を防御するための

安全処理だ。この地球上のビサゴス共和国領土部分では危険なのだ」


(続く)20210429改訂

新人類戦記 第三章 聖域 第25回 

作 (1980年作品)飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

http://www.yamada-kikaku.com/

(アメリカとソビエトの冷戦時代の話です)

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