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今日から学校と仕事、始まります。②莞

girls train

作者: 孤独
掲載日:2019/01/16

ちったぁ良い事があっただろう。

出勤というクソ憂鬱な時を知って来ていたというのに、こいつは意外にも元気であった。


「弓長。今日ね、電車で座って来れたんだよ」

「それは良かったですね、瀬戸くん」


凄く些細な理由である、それが日常におけるラッキーである。

始発だったり、空いている時間帯に乗車すれば珍しい事はないだろう。あるいは会社が本来電車が込むべき方向と違えば、あり得ることか。

だが、瀬戸博という男は違うのである。座れた事で一喜一憂したわけじゃない。


「でねでね。座っていたら、前に可愛い女子高生二人が来て、座る僕の前に立っててさー。いやぁ、良い香りするし。巨乳と貧乳のナイスコンビでさぁ。スカート短かったし、良い太ももしていて、朝からいいのを眺められたなぁって」

「いやー……酷いねぇ……」



ま、座れた事よりもそーいう事が良かったんだろうなって、弓長には分かっていた。

なんかこう。小学校くらいのレベルで言えば、意識している子が席替えで隣になった程度のことか。もっと言えば、好きな子が給食当番をやっていて、自分の好みを知っていて、シイタケ抜きシチューにしてくれた感じの有難さってところで、喜んでいる瀬戸である。


「こー座った体勢から女子を眺めるっての、いいなぁって。僕、背が小さいから美乳を良い角度で見上げられる。朝からヌク手伝いをしてくれる女性はいいね。栄養ドリンクのように毎朝一本もらいたい」

「その話、もう終わらせてくれませんかね?女性陣来たら、私も軽蔑されるじゃないですか?」

「まだ来ない!まだ来てない!」


寂しがり屋は共有できる何かがあると、分かち合いたいのだ。



「ホントね。座りながら立っている女性を見るのは良いよ!!」

「なんの発見ですかね?」


瀬戸が体験したように下から顔を見上げると、綺麗な者がさらに綺麗に見えてくる。知らなかった事で知れるものもあろうし、


「在り来たりなご褒美プレイ。パンツを見せながら、顔を踏んでくれるのも良い。男が女を前にして座るというのは、凄いご褒美じゃないかな!」

「朝からどMの発言止めてくれませんかね?あと、私はどSなので理解できませんよ。なぜ、女性の前で弱さを晒すのですか?」

「座った位置、姿勢から女性の活動を見つめる同人誌を作ろうと思い始めたんだけど」

「人の話聞け。協力しませんよ」


弓長はため息をつきながら、Mっ気のある瀬戸に送るアドバイス。


「まぁ、実際にここでやってみたらどーです?林崎さんと安西さんは来てませんよ。友ちゃんは蹴るのでやらなくていいですよ」

「うん!2人の机の下に隠れてみる。どんな風に座ってくれるかなぁ」



女性陣、出勤。

瀬戸博、彼女達の机の下に隠れて、スカートだったらパンツ見える事を期待……。



ドゲシッ  ゲシッ   バキッ


「蹴られただけだったよ……パンツも見せてくれない。というか、誰が蹴ったの?それすら見えなかった」

「友ちゃんです。安西さんと林崎さんは、気持ち悪いって言ってました」

「普通の反応されてる!?」

「そりゃあ、そうでしょ?自分の机の下に男が隠れていたら、そーしますよ。私もそーします」

「夢のない話だったなぁ」


しょんぼりの瀬戸。安西達は念のため消臭剤を撒いてから自分達の席に座って仕事をする。

いつもの仕事が始まるわけであるが、瀬戸はいつもの構って構ってのスタンスである。


「女性専用車両ってあるじゃん?」

「ああ、痴漢防止って奴ですね。双方にありますよ?」

「あれはもっとさ。細分化するべきだと思うんだ。例えば、巨乳と普通と貧乳の3種類のジャンル分けするとか」


そんな話が聞こえると、林崎はちょっと恥ずかしそうな顔をし、安西は聞いていないような涼しい顔をして、友ちゃんはイライラと一つ一つの行動が大きくなっていく。


「私としては年齢で分けてくれると良いと思います。10代、20代、30代と言った具合に」

「女性は年齢がバレる方が嫌じゃない?バストサイズの方が良いんじゃないかな?」

「どーなんですかね?嘘ついて、年齢誤魔化すの。私が嫌っているだけなんですけども」

「じゃあ、ブス、普通、美人で分けようよ!」

「ブス以外はムズイかと……」


今度は違って弓長も多少乗り気に話をする。あまり好きじゃないからだ。

友ちゃんがつっかかる。


「コラ!なんの話をしてんのよ!朝からイライラさせるわね!」

「こーいう感じなんですよ?男性から見る女性専用車両って。男共の冤罪防止でもあるんですけれども」


瀬戸のような感じではないが、弓長なりの本意と誘導を示す。


「もっと言えば、女性は立って乗車し。男性は座って乗車できるようなシステムになって欲しいですね。車両分けなんかせず、そのような法則にして欲しいです」

「できるかーー!」

「なんですかそれー!ズルいですよ!」

「女性が座って、男は立っていてください!」


ブーブー言う女性陣。彼女達の公平感である。

そんな討論になれば瀬戸は目を輝かせ


「僕のようなM男が椅子にもなれるから!座っていいですよ!」

「もっとするかぁっ!!」




最後の方、無理矢理詰め込んでしまいましたが。

自分は時間帯で分けるやり方が良いかなと。混雑の関係などでなかなか難しいですよね。

まぁ、いつも始発で職場に行くので関係ないんですけれど。


個人的な事を言いますが、学生さんは朝早いと良いなぁって思います。野郎はどうでもいいですけど。元気な学生を見ると羨ましく思います。

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