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第三十一話 取る方法

この足枷を取って騎士団に戻り、エレナに合わないとならない。だからノアにお願いしても取ってくれる気配は…少しも無さそうだ。

どうしたら取ってくださるかしら…。


「ノアは何が目的なんですか。こんな事をして」


「言っただろう?アメリアを野放しにしないためだ」


「どうしたら取ってくれますか」


「取る気は微塵もない」


このままこのやり取りをしても時間の無駄だ。何かこちらから切り出せる何かがあればいいのだけれど…。吸血鬼の弱点はノアにはあまり通用しないから試しても意味がなさそうだ。ならこの吸血鬼が出来そうな事でノアが得をする何かを見つけ出したら足枷を取ってくれるかもしれない。

だがノアは…何が出来るのだろうか。五年間も一緒にいたがそういう事はよく知らない。こうなるんだったら教えてもらえば良かったわ。…なら今教えてもらうかもしれない。ただ単純にノアの事を知りたいというのは怪しすぎるし、それに私が聞きたいことははぐらかされそうな気がする。ノアが出来たら得をすることね…。


「ノアは私を死になるのが嫌なんですか?」


「確かにそれは嫌だがアメリアが俺以外の奴にいじられるのが一番腹が立つ」


うーんと…それはノアだったら私にいじっても良いって言うわけなのか。訳が分からない。


「私は騎士団に戻ってエレナに会わないといけないのでそろそろ本当に取ってください」


「取ったら君はまた死にそうになるだろう?……もしかして俺の愛情不足だったか?」


なぜそうなる…!?ちょっと待って!ノアが近付いてくるわ。何をする気なの一体…。足枷と言い愛情不足だと言い…ノアは何か焦っているような気もする。だが何故だろうか。龍に立ち向かったことは謝ろうと思ってるしノアが焦る理由なんて…何も無いと思うけれど。


「!?」


ノアはベッドにいた私は押し倒されて仰向け状態にされた。そしてノアは私に覆いかぶすように上にいた。その後、アメリアの指の隙間にノアは指を絡ませてきた。何だ…この状況……。


「アメリア。君はこの状況どう思っている?」


「状況…ですか?」


「君は今何されてもおかしくない」


よし。逃げよう。ノアはどっかに投げないとヤバい気がした。だがノアを投げ飛ばそうと試みるが中々飛ばすことが出来ない。いつもなら人間一人くらい投げれるのに…。そう言えばノアは吸血鬼だった。半分だけど。

吸血鬼は人間より身体能力は高い。だから私がノアを投げ飛ばそうとしても振りほどくことは不可能だ。力が圧倒的に違いすぎる。


「俺に抵抗している君もいい。早く抵抗出来なくしようか」


ゾクッと私の背中に悪寒が走った。このままノアの言うことを聞いたら何かヤバい事が起きる気がする。このサディスティックが!!!


「の、ノア?私の話を聞いて下さらないかしら…?」


「これが終わってから聞く」


「終わるって何がですか!?」


とにかく離れないと!ヤバい!私の細胞全てが逃げろと言っている!!


ノアが私の首筋に沿って顔を近付けてくる。何というか…くすぐったい。ノアの髪が当たって。


「フフフッ…ノア!髪が当たってくすぐったいですわ」


私がそう言うとノアの表情が変わった。あれ?何かしてはいけない事をした気がするのは何故だろうか。それに何かスイッチONみたいな顔をして…。何故か余計に悪寒が走ってきたわ。どうしましょう。


「アメリアはこの状況を分かってその表情をしているのか?」


「だから!この状況ってなんですの!」


「こういうことだ」


ノアの顔が私の鎖骨らへんに近付きチクッとした痛みがあった。まただわ。私って虫刺されがよくあるわね。


「ノアがそんな体制になると私、虫に刺されやすいみたいなのでやめて頂きたいのですが」


「虫刺され…?もしかしてこれを虫刺されとでも思っているのか?お前は馬鹿か?」


「馬鹿って何ですか!」


「…もっと付けるぞ」


「付けるって?……まさか、それ…」


「俺が付けたって分かるだろ。普通」


前のアレもノアがしていたのかな…。そう思うと恥ずかしくなるわ……。頭に血が上っていく。


「アメリア…君のその顔は初めて見たな」


「ノアが変な事をするからですよ!」


「愛している」


ノアはなぜ突拍子もないことを言っているのだろうか。話が噛み合わない。


「これ以上すると抑えが聞かなくなりそうだ…」


そう言ってノアはベッドから降りた。良かったわ。だけど一番重要な事を忘れている。足枷を取ってもらっていない。取るよう頼んでも無理ならここはあれを持ち込むしかない。あまり行動範囲が狭くなるのは嫌だけれど…。でもあれがノアに出来るか分からない。ソーシャルゲームで見た事あるから出来るか確認して交渉してみよう。あれなら足枷を取る条件にノアは承諾するかもしれない。

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