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異世界生活始め1-2

前回のあらすじ

異世界生活一日目終了。

宿のご飯がおいしくないです。

 次の日はすがすがしく良い天気だった。


 朝は葉物とつぶしたゆで卵を挟んだサンドウィッチと昨日と同じスープだ。

 味付けは勿論薄かった。だがパンが昨日より柔らかかったので朱里は満足した。


 顎が痛くないってすばらしい。


 ギルド出張所は朱里の想像以上にでかかった。

 煉瓦造りの二階建て。向かって左は湯屋。右は食堂を併設している。

 場所を聞いた地元の人の話によれば、裏には馬等を預けられる厩舎があるそうだ。


 まずは中央、出張所本体のドアをくぐった。


「いらっしゃいませー」


 鈴を転がしたような女性の声に出迎えられたのに、入ってすぐ目に入ったのは厳つい人々とその人たちが集ういくつかのボードだった。

 入ってきたドアと壁に垂直に置かれた等間隔のボードは見れば依頼が張り付けてあるようだった。

 そのボードを朱里が見て一番に思ったことは、文字が読める!だった。

 もちろんボードの文字は日本の文字ではない。

 現に外の看板の文字を朱里は読めなかった。

 理由を考えれば結論は、魔法。


 朱里は素直に驚いた。そして感心した。


 中世ヨーロッパの識字率は、平民は当然ながら貴族においても百パーセントではない。

 ここはその中世ヨーロッパに似ている。外観だけではない。貰った知識によれば治世の仕方もそうだった。

 ならば、識字率も中世ヨーロッパ並だと考えていいだろう。


 そこで発生する疑問。

 ハンターギルドは大量にくる依頼をどうハンターや傭兵に振り分けているのか。


 一人一人に全ての依頼を口頭で説明なんて時間的に無理だろう。かといって相手にぴったりな依頼を即座に見つけて渡せる技術など論外だ。どれほどの気遣いの鬼でも無理だ。

 しかし、この魔法付き依頼書ならば。

 字の読めない人が多くとも、字で、文章で、募集がかけられる。紙一枚で済む。


 朱里は安堵のため息を吐いた。

 字の勉強から始めなければならないかと危惧していたからだ。


 勿論、街に入り、看板が読めないと気づいた時からするつもりではあった。けれど、貰ったお金がつきるまでに依頼書を読めるレベルになれる気はしなかった。

 だから、依頼がゲームのように文字で受注されるのならば旅どころではなくなるなと心臓をドキドキ鳴らしていたのだ。実は。


 受付は依頼書ボードの向こう側にあった。男女5人ほどの受付担当者が並んで座っている。

 朱里は人が少ないところに並んでみた。とはいえ他の列と五十歩百歩だが。

 並んでいる間、なにをどう言えばいいかと考えていた朱里は少なからず緊張していた。

 手にかいた汗を服で拭いつつ、じりじりと前に進む。


 朱里の順番が来て椅子に座った。


「おはようございます。今日のご用件は?」


 受付には、解けば肩ほどの長さだろう緑色のちぢれ髪を一つにまとめたエルフ、もとい、森の人が座っていた。

 隣の受付の人は普通の耳だし、反対隣は髪に紛れているが垂れた耳があり、草原の人には見えない体格をしている。

 ギルドの受付には種族関係なく座っているものらしい。


「あ、あの、は、初めて、なんですが、ぎ、ギルドに所属するには……」


 いい淀みつっかえつっかえになった朱里は焦った。だが、受付担当者は慣れているのか、


「初めてですか?

 ではこちらのパンフレットをお持ちください。中に申込書がありますので、必要事項を記入してください。

 文字は書けますか?」

「い、いえ、書けません」


 朱里は早急に自分の名前だけでも書けるように練習しようと心に誓った。

 小学一年生以前の幼児か、と落ち込んだから。


「では、パンフレットが読み終わりましたらまたこちらに。

 こちらで必要事項を記入させていただきます。

 パンフレットは文字の読めない方でも大丈夫な魔法がかけてありますので、まずはそちらを読んでください。

 読む場所は隣の食堂をお使いください」

「は、はい」

「ではまた後ほど」


 受付一回目終了。即座に次の人と交代して席を立つ。


 どっと押し寄せた緊張疲れにため息が出た。


 朱里は隣の食堂へ行き、パンフレットをめくった。

 ざっと最初のページを見る限りは脳内知識と差異の無い情報のようだった。

 朱里は一度パンフレットを閉じて、


「パンフレットっていうか、冊子な、これ」


と渡されたパンフレットもとい冊子の枚数を確認した。

 ちょっと多そうだったので、席を立つ。

 食堂のカウンターからお茶と軽く摘めるサンドウィッチの盛り合わせを注文した。


 幸い、ここの文字も読めたし、なんなら、料理の絵付きだった。名前が前の世界や泊まった宿と違っても、指で絵を指せばいいので楽だった。


 具材は薄焼き卵やジャム、薄く切られた肉で、肉のにはレタスのような野菜も挟まれている。それぞれ一口サイズに切られた食パンのようなパンにサンドされた、日本でもよく見るタイプのサンドウィッチだ。


 もちろん、味は薄いのだろうし、マヨネーズもないのだから地球と同じ味は望めない。

 だが、確実に想像の付く味という失敗の無さが、そして片手で摘まめて手が汚れないという利点が、朱里に幾多のおいしそうな料理の絵からこの軽食を選ばせた。

 もはや、おいしさより無難に食べられるかどうかだった。


 出来たそれを持ってまた元の椅子に座ると本格的にパンフレットを読み込んでいく。

 パンフレットが分厚いのは当然だった。


 基本的なハンターのランクの説明に始まり、ギルドの使い方、武器や防具の調達方法や注意事項、魔物や薬草の討伐・採取方法、種類や下処理・保存などの取り扱い方法を調べるのに必要な本の紹介、旅の注意点や禁止事項、国境の越え方から旅に必要な日常的なものまで、詳しく書いてあった。

 そして、女性ハンターの項が別冊で組まれてあった。

 その中に朱里が知りたかった生理の情報もあった。詳しくは書かないが、タンポンっぽいのが簡単に魔法で作れる。そんなに魔力もいらない。

 魔力がない人は仲間に頼らなければならないが、朱里は自分で何とかできるものだった。


 朱里は渇いた喉を潤しながら思った。

 そりゃ、パンフレットという名の冊子になるよなぁ、と。

 この本は捨てられない。


 そう急ぐこともなく、ゆっくり飲み、食べ、読んでいた朱里は、読んでいる間に固まった体を伸ばしてほぐし、そろそろ受付に戻ろうかと考えていた。

 だがその前に、


「よう、ねーちゃん、新人か?」


 ひどく体格の良いおっさん3人グループに声をかけられた。


「そうですが何か」

「なに良けりゃ、俺たちと組まねぇかなってな?かわいく花になってくれりゃ、今後の面倒全部見てやるぜ?」


 悪意は見て取れないが、要は下の世話をしてくれる人募集ということだろう。


「んー嫌かな。面倒見てくれるのはありがたいけど、花になるよりやりたいことがある」

「ついでじゃ駄目かい?」

「ごめんねー」


 重く受け取らず、嫌悪感も見せず、軽くを意識して返せば男たちはそっかーと軽く返して引き下がってくれた。

 この対処もパンフレットに書かれていたものである。


 ほっとしながら男達を手を振って見送っていた朱里だったが、横の席でやりとりを聞いていたのに男達から声をかけられなかった少女に、


「気取ってんじゃないわよ、森の住人が」


と悪態を吐かれた。

 十中八九、朱里には声がかかったのに自分には掛からなかったことに対するやっかみだが、男たちにも好みがあるんだから仕方ないだろうと朱里は思った。

 思ったが言わなかった。

 喧嘩は売りたくない。

 それに、国家間での軋轢は雪原の人以外ないが、民間レベルでは各種族に軋轢も差別もあるようだ。

 ここは草原の人の国。

 身体的特徴のある種族は差別の対象になりやすいとパンフレットにも書いてあった。

 

 以上のことから、目立つことはあまり良くないと考えた朱里は買い物リストに頭を覆う布を付け加えた。


 余計な争いは避けたい。


 その後朱里は、少女と特に口を利くこともなく、逆にそれ以上絡まれることもなく席を立って受付に向かい、問題なく手続きを終えた。

 出身地など聞かれるかと思ったが、「流れてたから覚えてない」といえば、「そうですか」で流された。

 今までの経歴は犯罪者でなければ問題ではなく、これからが重要らしい。

 朱里にとって都合の良い考え方だった。


 受け取った身分証は指輪だった。


 石が茶色いのは、ハンターの身分の一番下が茶色だからだ。

 これから依頼や討伐をこなせば、上級で報酬の良い依頼にも手が出せるし、石も茶色から赤黄緑青銀金と上がっていく。


 朱里は指輪の石を一撫でしてギルドを出た。

 夜までに買い物を済ませたかった。それに今日は依頼は受けないと決めていたので、これ以上ギルドに留まる理由もなかった。


 軽食を取ったので空腹は問題ないが、もう中天が近い時刻だった。




 宿に帰った頃にはとっぷり日が落ちていた。


 見た目は朝と変わっていないが、魔法鞄の中にはそれなりにものが入った。

 代わりにお金はだいぶ無くなった。


 夕食は外で済ませようかと思ったが、屋台は出ておらず、文字の壁は高かった。

 結局、宿の食堂にまた来ている。

 屋台に関しては昼間もなかったのでもしかしたら屋台文化自体がないのかもしれない。

 後は祭りの時だけとか。


 遅めだがまだやっていた食堂は、昨日よりもにぎやかだった。

 この日のメニューは焼き魚とスープとパン。

 スープとパンは昨日と同じ。焼き魚には味付けがされてなかった。

 味付けは個人でするのかと聞いてみたら、そのまま食べるのだと言われた。

 もしかしたら魚の味が濃いのかもしれないと思い食べてみた。


 ……薄かった。


 白身の焼き魚で想像する味そのままの淡泊でおいしいけれども薄い味だった。

 朱里は料理人に申し訳なく思いながらこっそり今日買ったばかりの魚醤をかけて食べた。


 大豆で作った醤油が恋しかった。




 部屋に帰り、朱里はこれからのことを考えた。

 主にどこに行こうかと。

 ベッドに座り込んで目の前に買ったばかりの地図を広げた。

 ちなみにかなり高かった割にひどくおおざっぱな子供の絵のような地図だった。


 脳内知識を参考にご飯のおいしいところを探す。


 別に料理は自分で作っても良かった。

 だがとりあえずの旅の目的地、ゴールがほしい。宛もなくさまようのは冒険初心者には心細いものがあるのだ。

 それに人の手作りは魅力的な何かがある。

 主に自分の労力を消費しないという点で。


「とりあえず、砂漠の中心サーラ国のご飯が今のところ一番おいしいのか。となると、東のナーニャ山脈を越えた上に砂漠越え……旅の練習もしておきたいな。山登りとか。しばらく、リンドを拠点にギルドで依頼をこなしながらやってみようか。料理も練習したいし泊まりがけで」


 目先の目標が決まれば後はそれに向かって計画を立てるだけだ。


「明日もギルドに行って依頼を見てみよう」


 予定を決めた朱里は買ってきた麻縄っぽい縄を鞄から取り出し草履を編み始めた。

 今日一日貰った靴で歩いていたが、足が痛くて仕方がなかった。

 昨日以上に足が痛い。

 一刻も早く足にあった履き物がほしかった。


 2時間ほどで江戸時代の旅の人が履いていた様なひも付きの草履が編めた。履き変えてみれば、貰った靴の何十倍足に優しかった。

 その後、部屋用の突っかけの様な草履と街歩き用の普通の草履を作って寝た。

 やや寝不足になりそうだったが、朱里的に満足していた。


 翌日。

 天気はやや曇りだが太陽が見える過ごしやすい天気だ。

 朱里は足に普通の草履を履いて一階に降りた。


 宿の朝食は野菜と卵の雑炊。もちろん味は薄口。

 だが、しなしなの青野菜とこりこりの根野菜、そしてふわふわの卵にとろとろの麦の触感が口を喜ばせる一品だった。


 塩をふっていただきます。


 朱里はもう割り切っていた

 薄いなら、自分で足せばいいじゃない。


 一応、薄いから調味料を、と宿の人間に頼んでみたが、追加料金が必要だった。しかもその料金が自分で買ってきて使うより高かったのでやめた。

 今は自分で買った調味料で自分好みに味を付けて食べている。

 料理スキル万歳。




 朱里は町に入ってから変えずに泊まっていた宿を引き払った。

 今日から練習がてら外で泊まる予定だし、帰ってきたら改めて泊まれば良いし、別の宿に行っても良い。もう少しおいしいご飯が食べれる宿があるかもしれないし。

 あって欲しい是非にでも。


 予定通り、宿を引き払った後はギルド出張所へ向かう。


 昨日と同じく、人にあふれる出張所の中で、ハンター達の中では小柄に入る朱里は悪戦苦闘していた。

 昨日の教訓から目立たないために買ったハンターがよく着るというマントの茶色バージョンフード付きはフードを被っているお陰で視界が狭いからなおさら動きにくかった。


 どうやら出張所の依頼ボードはランクごとに分けてあるらしいと気づいたのは人の多さに押し出され少ないところに流れた結果だった。


 最初はわからなかったので、昨日のように入り口からまっすぐ受付に向かって行ったのだが、人が多く、揉まれ流され押し出されてしまった。

 草履が脱げないように足の指に力を込めたのが悪かった。背中から転げそうになった。寸で青い指輪をしたハンターの男に受け止められた。


「おいおい、お嬢ちゃんにこっちはまだ早くないかい?」


 朱里の指輪を見た男はからかい口調のそれだったが、朱里はこっくり頷いて返した。


 男に受け止められたとき見上げたボードに上の方に出っ張りがあり、そこにはペンキが塗られていた。朱里が見上げた色は緑。男がこっちはまだ早いといった言葉に、反対奥へ目をやれば黄色赤茶の出っ張りが見えた。


「茶ランクの依頼が見たかったんですが、人に押されました。受け止めていただきありがとうございます。こっちは反対側ですね」


 すると男はちょっと目を見開き、朱里の頭を撫でた。


「新人か。素直ないい子だな。頑張れよ」


 突然大きな手で頭をわし掴みにされ驚いた朱里だったが、誉められたようだったので、


「はい、がんばります」


と返しておいた。男は仲間に呼ばれてその場を離れ、それを見送った朱里もまた人の山を迂回し反対側の茶ランクに向かった。その背後で、


「シャンボーク何ナンパしてんの?」


 朱里を誉めた男は合流した仲間にからかわれていた。

 どうやら一部始終見ていたようだ。


「いやあ、素直はかわいいなぁと思ってねぇ?」


と男は仲間たちの内、紅一点の少女の頭に手を置いた。

 頭に手を置かれた少女はおもしろくなさそうに男の手を払った。

 その少女は昨日、隣の食堂で朱里に悪態を吐いた少女だった。その手にはまっている指輪は深い赤色をしていた。


 さて、無事茶色のボードにたどり着いた朱里は、赤黄緑に比べ閑散とした茶のボードに張ってある依頼書を読んでいた。

 茶のボードの依頼書は数が少ない。報酬額も少ない。子供のこずかいだ。

 だがそれも当然な内容だ。


 街の中なら害魔獣(小)退治。これはネズミ位の大きさでさして魔法も噛まれりゃ普通のネズミよりは痛いかな?程度にしか使わない魔獣を発生した地区で見つけ次第しとめて駆除するというものだ。

 街の外なら湖で取れる魔魚釣り。

 その他にもありはするがそのどれも依頼期限が短く外で一泊してこなすようなものではない。


「……」


 一通り見て朱里は、頭を掻いた。


 報酬料が低いことは問題ない。今はまだ。

 内容が簡単なのも問題ない。というか難易度は問題外だ。一部朱里では大変そうなのもあったし。

 ゴキブリ(に似た魔虫)退治など数が100匹以上からとか到底無理だ。1~2匹がせいぜいだ。

 それ以前に殺虫剤も無いのに対面したくない。


 問題は依頼に合わせていたら外で一泊出来ないという点だった。


 貰った能力や今の自分の力がどの程度かが自分で把握できていないのは痛い。

 下手に街から出て他人に迷惑をかけるのは嫌だ。

 外には草原の人の軍がいるようだし。下手な行動をとれば洒落にならないことになるかもしれない。

 なにより、朱里の能力は森の人の平均だからそんなに強くないはずだ、と朱里は考えている。

 投擲は必中がかかっているからそれなりに使えるだろうが、基本能力は料理に全振りなのだ。ハンター向けじゃない。


 ハンター仕事が出来るのかがそもそもの問題だった。


 そもそも朱里の目的はハンターになることではない。

 おいしいご飯を食べることが目的で、今回の目標は旅に慣れようだ。

 ハンターレベルをあげようじゃない。


 朱里は考えた結果、普通のハンターとして動くのではなく、ハンター証を持つ一般人として旅行してみることにした。


 一般人の旅行ルートなら比較的安全なはずだし、旅の練習にはもってこいのはずだ。

 朱里はギルドを出て、街の外の渡し船乗り場の受付小屋を目指すことにした。


 朱里は覚えていた。

 あの受付小屋には観光案内ブースがあり、そこに旅のおすすめなる地図付きパンフレットが置いてあったことを。

 それを見て行き先を決めればこの世界の普通の旅行が出来る、はずだ。

 そうして旅に慣れよう。

 それなら街の外に出ても迷惑を掛ける事もないだろう。


 考え終えた朱里は、意気揚々。街を出た。

20.4.25 改稿

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