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ゾンビ島  作者: tomita
8/22

再会

いたるところからすごく大きな爆発がおき、爆風が吹き付ける中を誰かが俺の手を引いている。

誰だ?思い出せない誰だったかまったく覚えてない。

後ろから叫び声と泣き声がする。

でも、俺の手を引いている人は止まらない。

それでも後ろから聞こえる叫び声は止まらない。

やめてくれ・・・もうやめてくれ!もういやなんだ・・・あの出来事は忘れたいんだ!

「―君?―井君?・・・・中井君!?」

がばっ

・・・・夢?・・・・ちくしょうあのことは忘れていたかったのに・・。

「どうしたの?すごいうなされてたよ?」

「あぁ・・いや・・大丈夫だ・・」

・・・・・弥生・・・・生きてるわけがないよな・・・。

時刻は12時30分ぐらい。

「そういや鈴木さんは何で起きてんだ?」

「あ・・いや私は中井君がうなされている声で起きちゃっただけだから」

「そうか・・・悪かったな・・」

「いや別に大丈夫だから。・・・・まぁ・・おやすみなさい。」

「あぁ・・おやすみ。」

・・・・・今頃どうしてるんだろうな。弥生・・・・

どちらにせよ、あいつらは絶対に許さない。どうせこの感染病だって奴らのせいだろう。

必ず・・・必ずあいつらを皆皆殺しにしてやる・・。

・・・・・・・・・。

朝にはなったがまだ5時だ。

私は屋上で朝日を眺めていた。

「弥生・・・だったかな?」

後ろから声がした。

「あぁ裕樹・・」

「え?」

「あ・・・いやなんでもない気にしないでください。で、何の用?」

「いやなんか気になってな・・。」

「なにが?」

「何かな・・・・分からない」

「あっなぁ弥生さんって忘れたいこととかある?」

「ある。」

「へ~じゃぁ聞かせてくれよ?」

「うん、いいよ。・・・・あれは私が・・普通の人だったら、3年生後半の時だったかな・・・・・

私はね、元々人体実験に使われていたんだ――――・・・・・・・・


私達が閉じ込められている部屋の外からは毎日のように泣き声がしていた。

皆耳をふさいでいる。皆仲間の泣き声を聞きたくないのだ。

私は一人の年上の男の子と一緒にいた。

その人はとても臆病でずっと泣いてた私のそばにいつもいてくれた。

その人と私は他の人とは少しちがう体質をしていた。

そのことから、あいつらは私とその人だけは他の子たちとはちがう実験をした。

その実験は普通の人とは思えない程のパワーを持てるようになる実験だった。

何日も何日も続いたその実験ははじめてから約一年くらいで終わった。だが、私達はそいつらの予想とちがう能力得た。それは不老不死だった。

予想ははずれたがそいつらは喜んでいた。最後の実験で本当に死なないかを試すために、銃で撃たれたり、刺されたりしたが、私達は痛みは感じたが全く死ななかった。

私達はまた同じ部屋に入れられた。

でも、私達にとって、不老不死は実につらいものだった。

それは、周りの人が死んでいく中俺とその子だけは死のうとしても全然死ねなかった。

そして、とうとうその施設を抜け出した奴らは必死で俺達を止めようとしたが、私達を止めることは出来なかったそして、とうとう殺してしまえということになったが私達は死ななかった

だけど、最後の最後で囲まれてしまった。その時一緒にいた人が

「まってくれ!俺がここに残る!だから彼女だけは逃がしてやってくれ!!」

なんていいだしたのだ。

奴らは少しの間話すと、分かった。と肯いた。

「なっ何いってるの!?あなたがここに残るのならわたしもここにのこるよ!」

「・・・黙れ・・・」

「え?」

「黙れ。」

彼は泣いてた。

私は何も出来ないままじっとしていたそして、彼は連れて行かれるときにこういった

「約束したろ?お前だけは絶対守ると。なぁに絶対俺は生きてまたここから抜け出してみせるよ。その時はまた会おうな。」

そういい残すと彼は彼また建物の中に行った。

それ以来私はその人と会っていない。


「そうか・・・」

いつの間にか」皆集まっていた。

「・・な・・なぁそいつの名前って何ていうんだ?」

「・・・・・・裕樹・・・・・中井裕樹・・・・」

「ま・・・まさか・・ってことは・・・お前・・・弥生・・?」

「え?何で私の名前を・・・・まさかあなた・・・裕樹?」

「あぁ・・・そうだが」

「ど、どうして?・・」

「自力で逃げ出してきたんだよ。」

俺と弥生は無意識に抱き合っていた。皆の前だったがいまはそんなのどうでもよかった。

「よかった・・・死んだかと思ってた・・」

「心配かけたな。」

他の集まっていた人のほとんどが泣いていた。


・・・こうして俺は再び弥生と再会できた。

「よかったな。中井。」

「しかし、お前が人体実験に使われていたなんて初耳だなぁ」

「お前が人体実験をとことん嫌っていた理由が分かったよ。」

「本当によかったね。中井君。」

「ありがとう」


今日の夜はすごい盛り上がった。

さっきのしんみりとした空気は吹き飛んでいた。

そして、夜遅くまで皆で盛り上がって皆で寝た。



                   9話に続く!!!



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