真実
中井が消えてから1週間ぐらいたった。
毎日捜すが全く見つからない。
皆の中でもう中井は感染している。と馬鹿みたいなことを言う奴も出てきた。でも俺はそう思わない。
その前に思いたくない。
でも俺は中井はそう簡単にくたばらないとそう信じている。
鈴木さんは中井が消えてから口数が減った。
それを見ると悔しくなるがそんなこと今は関係ない。
はぁ・・・あいつは一体どこに行ったんだ。
俺は鈴木さんの肩に手をまわした
「大丈夫だよ。中井は絶対生きているから。ただ見つからないだけだ。」
彼女から返事はない。
だろうな。
「おーい!」
上から声が聞こえた。見張りの奴だ。
階段を上っていき、見張り台に行く。
「どうした?」
「いやあれ見ろ。」
望遠鏡をのぞいて言われた方向を見る。
暗いため良く見えないが、何か明かりのようなものがある。
そしてよく耳を澄ましてみるとかすかに銃声が聞こえる。
「銃声?」
「あぁきっとそうだ。ならまだ誰かいきているのかもしれない。」
「行ってみるか?」
「いや、この暗さじゃ無理だ。」
「そうか。」
見張り台を離れ階段を降りると、椅子にすわるとふと思い出したことを近くにいた奴にきいてみた。
「なぁ俺達って今普通に銃つかってるけど、そういや何で銃があるんだ?」
「さぁ軍隊がきたんじゃないか?」
「でもよ、軍の死体もなかったし、ゾンビもいなかったぜ。」
「そうだな。じゃぁ何で・・・」
「・・・・やっと気づいたようだな。」
どこからか声が聞こえた。
「だれだ!」
「長い間お前らが気づかないもんだから、いったん消えれば、気づくんじゃないかと思ってやってみたが、全くそのとうりだったな。」
「・・・!・・まさかお前、中井か!?」
「お見事」
そういって暗闇から出てきたのはやはり中井だった。
「・・・どういうことだ?それは」
「実は奴ら・・・ゾンビは、人工的に作られたものだ。」
「は?何言ってんだよ」
「ウイルス感染。のウイルスは人間に作られてこの島に流したしかし実験体がいない。だから、大勢の実験体が連れて来られた。」
「え?島?実験体?訳わかんねぇよ。」
「そうだよここはもとの福岡県じゃねぇか。」
「それは再現されているだけだ。」
「じゃぁ落ちている銃も・・」
「あぁ、あらかじめおかれていたものだ。」
「なぜ、実験体に?」
「チャンスを与えたんだろ。」
「なぜ・・」
「さ、この話はここまでにして皆のところに行こうぜ。」
「そうだな。」
第11話に続く!!