すべての始まり
その日はとても晴れていた・・・はずだった。
朝,いつものようにニュースを見ていた。そして、妙なニュースをみつけた。
それは、最近隣町でウイルス感染とやらが流行しているようだ。そして、この町にもウイルス感染に感染した人が、増えていると言うのだ。「馬鹿らしい」なんて考えながら服を着替えて外に出ようとした時僕は愕然とした。それは外に出ることが出来なかったからだ。あれ?ドアノブを何回もまわすが開かない。何で?
その時外からなんとも言えない不気味な声が聞こえてきた。その声はしばらくすると去っていったがずっと変な気持ちだった。
「なんだったんだ今の。」
その時さっきのニュースが頭をよぎった。
「なわけ無いよな。」
ドアが開かないから窓から出ようと窓を開けたとき僕はすごくびっくりした。なぜなら町が破壊されていたからだ。嘘・・・どうなってんだ?そういや母さんがまだ帰って来てない。・・・まさかと思って走り出す。いやだ!生きててくれよ母さん! 破壊された町の中を一人で走り続ける。その時がれきの中から声が聞こえた。誰か生きているのかもしれない!と思って駆け寄り声をかけてみた。
「誰か居るんですか?」
その時がれきの中から声が聞こえてきた。よかった!まだ誰か生きてるんだ!僕は急いで崩れたがれきをどけた。すると、「ありがとう。」と言って出てきたのは、同じ学年のうちの学校のアイドルである鈴木さんが出てきた。
「鈴木さん・・どうしてここに・・。」
「え?あ、中井君。いや少し中井君の家に用があって来たんだけど、こんなことになっちゃた。」
彼女は笑っているけどだいぶ怪我をしている
「まぁとりあえず僕の家に来たら?怪我してるし、丁度僕ん家に用があったんでしょ。」
「うん。」
僕達は僕の家まで行く。そして家の中に入る。
「ちょっと待ってて。今色々持って来るから」僕は部屋に彼女を残して台所に向かう。
「ねえ、中井君お母さんは?」
「まだかえってきてないよ。あと中井君じゃなくてもう中井でいいよ。」
「そう。分かった。じゃあ中井?」
「なに?」
「私、弟を殺しちゃったの。」
「なんで?」
「だって、弟がいきなり苦しみ始めたと思ったら襲ってきて殺されそうになったのだから近くにあった包丁
で頭を刺したら動かなくなって・・・。」
「そうか・・色々あったんだね。でも、君はそれでいい。君は間違ってないよ」
「中井君・・・・」
「なあ明日町を回ってみないか?」
「そうだね。」
二人は寄り添って一夜を明かした。
次の朝
こんな事になっているのにやたらと鳥が鳴いている。僕が起きると台所のほうから声が聞こえる。
「ん?鈴木さん何してるの?」
「「あ、おはよう。少しご飯作ってたの。」
「へぇ。」
そして朝ごはんを食べるとすぐ町を回りに出かける
「まだ誰か生きてるといいけど・・・」
「うん」
まだ完全には日が昇りきっていない町を歩き続ける。
「あ~あ・・・何でこんな事になったんだよ。」
日は昇り切っていないのにやたらと暑い。
「奴らは朝には行動しないらしいね。」
やれやれ僕達はこれからどうなるんだろう。
2に続く!!