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白夜物語  作者: 神津 有栖
第一章;出逢い
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仮章;語り













 目が見えず、不自由な姫君と




不器用でも優しい精霊の話。

















これは、月の光を華麗に浴び続ける物語…




 遠い昔、彼と彼女は月下のもと出逢う。




語られることのない姫君は、何を決断するのか…




―この命途切れるその時まで貴方と、共に…



―約束しよう未来永劫、お前を探し続けると…



―お前には、公武合体の礎を果たしてもらう。我が、皇家の為だ。



―御姉様…御姉様が例え忘れられてしまおうとも、この和宮(カズノミヤ)華宮(ハナノミヤ)御姉様の事を語り続けます…




―私…本当はっ…貴方と、貴方と共に…生きて、っ笑って…生涯を共にしていきたかった…生きたかったっだけ、なの…





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