kiss 2seconds#2
親しい友達の誘いを断って
「恋する惑星」を観に行ったあと
連絡は、家族にだけだった
地下鉄の先にある砂の惑星を選んだ君は
結局、孤独のまま影になり
100年後の雨で足跡になった
「まぁ、こんな感じ、って感じ?」
「そうね。かなりザックリだけど、懐かしいわ」
「それくらい彼を好きだったわけだ」
「どう、もう一杯飲む?」
「先に一つ確かめておきたいんだけど?つまり酔う前に」
「……答えはyesよ。あなたは100年後の雨。残念だけれど」
キーニ ロソッリ/ウーゾ より