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雨上がりの空に
小説家になる、絶対に!
そのために死に物狂いで勉強してきた。
ひとつにこだわらず様々なジャンルの本を読んできたし、活字以外のものからもインスピレーションを受け取れるように名作と言われる映画のほとんどは鑑賞した。
花、星、虹、山、川、鳥、空。
どんなものからもストーリーを探す努力をした。
小説家なんて所詮、どこまで感受性を高めることができるか、でほとんど決まると言っても過言ではないと私は思ってる。
鈍感に生きようと思えばいくらだってそう出来るけど、私はそれは絶対にしない。
ちょっとでも休んでしまったら、少しでも楽な方に逃げてしまったら、私は夢を手放すことになるだろう。
それだけは絶対に嫌だったから。
だから、毎日毎日、文章を書いた。
書いて書いて描き続けた。