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ラーメン屋巡り 第一弾

まぁね、ここ2年くらい暇を持て余して全国のラーメン屋巡りをしていました。

その感想です。

【茨城境 くいな亭 沖縄そば】

ダントツです。これ以上旨いラーメンは無いと断言出来ます。不思議なもので、大盛だと後半不味くなる。普通盛りが最高。

【下館 喜多方ラーメン 蔵の里】

喜多方の焦がし醤油は一口飲んだだけで別格です。この味に北国の全てが詰まってる。チャーシューもネギも、この味に染みたら最高になるっていうだけの話。ダシの基本は田舎で調達出来る安いカマボコとか豚バラの出汁が微かに匂う程度なんですが、それが、 この醤油のキレの良さを邪魔しないちょうど良い薄さなんです。醤油在りきで絶対に真似できないキレの良さ。

【茨城結城 克貴 しょうがチャーシュー】

はい、最高です。平打ち麺の佐野ラーメンにこんなに生姜入れてるのにバカみたいに旨い。朝6時から素朴な美人女将が一人で営業してる特異な店。7時半くらいには既に行列ができてる。

【福島 坂内食堂 支那そば】

醤油が薄くてダシが濃い喜多方ラーメン。でも、なんだろう、醤油が効いてなくてもスープがバカほど旨いし、一口目から紛れもない『喜多方』の味です。感動すら覚える。

【鹿児島 麺屋 剛 豚骨】

これは泣くよ。駄菓子屋のブタメン完全再現。決して高級ではないし、店で出すような味ではない縁側のおやつみたいな味。それでもね、昭和60年代に6段ギアの自転車で走り回って真冬の北風の匂いと駄菓子屋のブタメンの匂いが混じった匂いこそが思い出だって人には最高。これこそが『思い出』の味です。

【龍上海 赤味噌】

この味噌の味はハナマルキの信州一を超えてる。むかーしむかしの昔話の味を知りたいなら是非一度食べてみると良い。泣けるほど旨い。

【長崎 思案橋 バクダンちゃんぽん】

こんなのチャンポンじゃないよ。結局ラーメンなんてニンニク次第なんだなって思わざる得なくなる逸品。旨すぎるけどニンニクの味しかしない。結局、塩ニンニクっていうのが一番旨いんじゃないかな。普通のチャンポンにチューブのニンニク絞っても同じ味再現できると思う。

【長浜屋台 やまちゃん】

あー、旨い。これは驚いた。全然豚骨臭のしない豚骨ラーメンがこれほど旨いとは。全部の具の味が消されずにちゃんとしてる。下手すると麺さえいらないってくらいのスープを味わうラーメンというか、最高の『飲み物』です。いやぁ、旨いの一言に尽きる。

【荻窪 味噌っ子 ふっく】

こーれは旨いわ。びっくりした。豚骨よりちょっと鶏ガラの味が強い味噌ラーメンで、何より味噌ラーメンなりにショウガの風味もちゃんとあるし、八王子ラーメンのように刻みタマネギも乗っているので、いろんなラーメンのいいとこ取りがちゃんと出来ている。それに何より良いのが、それぞれ全部のダシの主張が絶妙に弱いところ。どれか一つだけが飛び出しているという感じが無く、全部がほぼ均等に入ってくるのが凄い。

【荻窪 くじら食堂 醤油ラーメン】

あー旨んまい。喜多方の醤油に対抗できるのはここのラーメンだけかも。ダシとかの風味はほぼ無し。醤油だけで勝負してるのが潔し。この醤油が絶品で、田舎の醤油樽の底の方の臭っさい匂いがしっかり残ってる。まるで味噌のような濃厚で芳醇な臭さがしっかりとしている。醤油の味としては最高峰。

【札幌 吉山商店 ごまみそラーメン】

旨い。田舎味噌の味が良く出ています。茨城よりももっと田舎を感じる味噌の味です。味噌ラーメンなのに思ったよりスープはあっさりしています。

【銀座 香味徳 鳥取ゴールド】

旨い。不思議なもので香辛料を突き詰めていくと高級の限界の先に駄菓子屋のカレー煎餅やカレーうどんの味になる。最先端なのにこんな懐かしい味はなかなか無い。スープを飲めば飲むほど当時感じた風の匂いまで思い出すような五感を呼び起こす味です。

【奈つのや】

煮干しの純粋な旨さだけで言えば日本で最高だと思う。悔しいかな文句の付けようが無い。

【竹下食堂 チャーシューメン】

もの凄く旨いって訳じゃないけど、これがラーメンです。40年くらい前に親戚の家で出前で食べた味に一番近い。ただ、昔ながらの卵麺あっての味。スープだけだと物足りない。チャーシューは現代風に旨いけど、昔風のパサってるチャーシューとは、また一味違うのが少しだけ惜しい。

【エースコック 陸奥の鯖だし】

こーれは旨い。鯖ダシとかサンマダシとか、庶民派でずっとその魚食ってるみたいでズルい。

【荻窪 春木屋】

一口目の煮干しの味が物凄く旨い。ただ、口が慣れてしまうようで最後の頃には煮干しの旨みが感じられなくなって苦味だけが残るようになってしまう。

【金平荘】

このスープは唯一無二。焼け付くような強烈なアゴ出汁の匂いなのにあっさりしてる。中毒性がヤバい凄いスープ。これだけは真似出来ない。

【東京 成増 べんてん】

旨いよ。こんなに安っぽい旨さなかなか無い。こんな駄菓子屋レベルの旨い味は他に無い。

【福岡 ふくちゃん 醤油とんこつ】

ホイル焼きのニンニクに醤油をかけて食ってる味そのもの。福岡とんこつ感は無いけどニンニクが好きな人にとっては最高の味覚。安上がりだし芸が無いけど、シンプルに旨いってこういう事なのかも。

【浅草 宿六 アサリ味噌ラーメン】

旨ーんまい。アサリの味噌汁に麺を入れただけですけどね。これで旨いと気が付いたところが上手いのです。いやぁ、よく気が付いたもんです。

【渋谷 兆楽】

うん。甘い醤油ラーメンに焦げた野菜の匂い、どちらかといえば邪道ですが旨いのは確かです。

【札幌 Japanese RAMEN noodle LAB】

かけ醤油ラーメンと銘打って具は一切無し。潔良いけどね、これはかなりダシに頼っています。生醤油も相当旨いのですが、醤油で勝負するには絶対王者の喜多方には敵わないのが惜しいです。醤油って、ダシに拘るとどうしてもカップラーメンに寄ってしまうのが非常に惜しい。もう一歩なんです。

【敦賀 一力】

ショウガにショウガに紅ショウガ。キレッキレの豚骨に鶏ガラを足した味です。いやー、辛い。ほとんどショウガ湯味ですが、ショウガ好きには堪らないんでしょうね。

【函館 一文字】

シンプルの極み。一口目で屋台の味を思い起こす。庶民のための最上の贅沢を再現してる。

【東京吉祥寺 ホープ軒】

醤油と豚骨が半々くらいのスープにデフォルトでニンニクがたっぷり入ってるって、庶民にとってこれ以上の『旨み』は早々無いでしょう。後味に焦がしネギの風味もしっかりと残っていますし。いやぁ、この味だけは不思議。小学校の給食で食べたソフト麺のカレーうどんに似た風味も感じて、当時の記憶が蘇るから不思議。『安くて旨い』ここにあり。

【函館 あじさい 塩ラーメン】

サッポロ一番 塩ラーメン。 個人でよくこの味を再現出来たね。店でこの味食べたらビックリするだろうね。旨過ぎて、懐かし過ぎて涙が出るだろうね。オリジナリティは無いけど、この味は誰だって旨いよ。

【大阪 カドヤ食堂】

旨んまい。鶏ダシとか言っていますが、完全に煮干しと鰹節の安っい粉末ダシ全開。田舎の雑煮とか煮麺のツユそのまんま。いやぁ、幼少期に食べたジジババの汁物を思い出すのにこんなに最適な食べ物は他に無いです。ワンタンとかもうどうでもいい。正月にこたつに入って木枠のテレビで寅さんとか海老一染之助染太郎とか観てた『あの頃』を鮮明に思い出したい人にはこの味です。

【東京 三鷹 さくら井】

仕組みは簡単。博多とんこつのバリカタボソボソ麺を鶏ガラ醤油に合わせただけ。まぁ、どっちもめちゃくちゃ旨い部類ではあるので合わせれば結果的に旨いには違いないというだけ。ズルいっていうか、そりゃ旨いよねって感じ。

【久留米 大砲】

匂いがイカツイ。やりすぎっていうか、これを旨いっていう人はただの変態です。完全に20代の女の脇の下の匂いです。それを20倍くらい濃縮して強烈にした匂い。まあ、トリュフも若い女の耳の裏の匂いって言われるので、突き詰めた先の『旨い匂い』のジャンルとしては近いのかもしれませんが、それにしてもやりすぎかと思います。ノーマルな人はこの匂いを嗅いだ瞬間に吐く可能性大。でも、匂いと味が不思議なくらい完全に分離していて、この強烈な匂いとは全く違うマイルドな豚骨スープは一瞬感覚がバグる感じがして面白いです。人間が本能的に旨いと感じる事の『芯』だけを食わされている感じ。

【広島 中華そば 陽気】

あらまぁ、美味しいですこと。焦がしニンニクを入れた豚骨スープ。ニンニクをガッツリ利かせているのに、頭おかしいくらい豚骨臭い博多系よりマイルドで上品な感じになっているのが面白い。確かに『豚骨』というより『中華そば』寄りの優しく懐かしい味になっています。

【黒亭 熊本ラーメン】

基本的には旨い。旨いんだけど、突き詰めて行くと日清のカップラーメンに近づいてしまうのが惜しい。

【新座 ぜんや】

コレはズルい。こんなの旨いに決まってます。ホタテ出汁で不味いスープなんて無いでしょう。更に言えば、ホタテを贅沢に大量に使わずにケチって少しだけ入れて、後は辛めの塩と野菜で味を整えてるから、あくまで『安っぽい中華屋のホタテ風味』に収まっているところがまたズルい。高級じゃない旨さこそラーメンという芯を的確に突いてきてる。

【札幌 彩未】

納豆臭。くっさい、くっさい。それが日本人にはハマるのです。その納豆臭の味噌を抑えるための過剰なまでの根生姜の強烈な香りがドハマりな逸品。この強烈な臭いを吸収した挽き肉がまた旨い。

【京都 横綱】

旨い。旨いなぁ。豚骨は基本嫌いだけど、コレは旨い。なぜかって、醤油ベースに少しだけ豚骨を足した感じで、基本は醤油だから。

【ラーメン 健太】

臭いが旨いが分かる人には最高。 豚骨臭では最高峰だと思う。荒々しい豚臭さが鼻に抜ける。

【千葉 竹岡式 梅乃家】

千葉辺りのラーメンなんてのは、ただ醤油を薄めた汁の中に麺をぶち込んだだけって感じがして潔良くて好きです。ほんのサービス精神で刻みタマネギ入れてやりましたって感じも良い。このシンプルさが不思議と九十九里の海岸とか海の家とか思い起こさせるのが不思議。

【丸源 肉そば】

惜しい。焦がし醤油のスープがめちゃくちゃ旨いのに、何故とんこつみたいな細いストレート麺? これ、太い縮れ麺だったら最高だと思う。

【札幌 純連】

旨いなぁ。挽き肉と焦がしタマネギに細々としたダシを組み合わせると何となくドライカレーっぽい味になる。当にソレ。

【下妻大木 ラーメンショップ 】

ネギ味噌チャーシュー、一口目がバカほど旨い。でも、あまりにも背脂まみれで一杯最後まで食いきれない。以後三日、胃もたれでお粥しか食えない。それでも一口目の旨さを味わいたいなら食べてみる価値あり。

【札幌 三ん寅】

薄くて軽くて安っぽい味です。逆に言うと、懐かしくて庶民的でいつ食っても旨いラーメンです。この単純な味を作るためにいろんな味を混ぜている。焦がしニンニク、ショウガ、山椒も入っている。ただ、味噌の風味が死んでいて、ただただしょっぱい。懐かしい昭和の味噌ラーメンです。高倉健のイメージ。キリンラガーの瓶ビールと合うんだろうなぁ。

【名古屋 はなび】

台湾味噌と言ってますが、八角を入れていないので全然台湾風ではないです。ただ辛いだけの味噌ラーメンですが、辛味噌としては良く出来たスープで、味噌なのに後味がスパッとキレる美味しい味です。

【日清 シーフードヌードル特上】

とにかく濃い。臭さは無いけど、旨いのは確か。

【大阪 きんせい】

単純に旨い。いかにも大阪っぽく、『オッチャン達』が旨いって感じる味の物を安上がりに全部入れてみたって感じ。ホントに西成のホルモン焼きの味を思い出す。味噌ラーメンなのに魚介ダシなので一口目で『アレ?味噌?醤油?』ってなる不思議な味。そこにタレ焼きの焼き肉乗ってるわ刻みタマネギ乗ってるわで何ラーメンなのか分かりませんが、まあ旨いには違いないです。

【秋田 末廣】

うぁ、旨い。旨いんだけど限りなく上品で、醤油なのにパンチが全然無いのが欠点。京都で修行したから? 雑煮とラーメンの中間のような上品なスープ。

【なりたけ】

ドロドロスープは基本的に好きではないのですが、このスープだけは旨い。強烈に田舎くさい白みそだから。

【札幌 麺屋 すずらん】

非常にさっぱりした味噌ラーメン。 おろし生姜が全てなんじゃないかと思う。茨城の人間は初夏に生姜に味噌を付けて食べるのがマスト。その記憶があるからこそ『懐かしい夏の味』を思い出す。

【横浜家系 寿々き】

家系ラーメンは単純に食うためのラーメン。ちゃんと焼け付くような醤油味が後を引く。じっくり、じっくりと味わうと、これも正月の雑煮味です。餅の変わりに麺があるといった感じ。

【博多 一蘭】

基本的には旨い。でも、豚骨臭さが抑えられてて大衆に媚びてる感じが許しきれない。粉っぽいストレート麺とか、ご当地感満載で最高なのに、豚骨臭さがマイルド過ぎて媚びを感じる。

【博多 一風堂】

やろうとせん事は分かる。分かるよ。辛味噌入れたり、なんか分からん黒い油垂らしたり、キクラゲ入れたりしてな、なんとかして旨くしようとしてるのは分かるけど、残念ながらコレじゃ一歩及ばない。バリカタのコリッコリの麺にしてやっと土俵に上がれるというか。やっぱり一般ウケを狙った味ってナヨナヨしててキレが無いです。

【山岡家 塩チャーシュー】

強烈に豚臭い塩ラーメン。まぁ、コレはコレで旨いと感じるのは確か。

【郡山ブラック】

仕組みは簡単。関東風の田舎雑煮そのままのスープ。懐かしさで思わず涙が出る The 正月 の味。このスープに焼き餅入れたら涙が止まらないんじゃないかな。

【八王子みんみん】

良い意味で、これがラーメンです。近所の中華屋で出前してたラーメンをもう一度食べたいならこの味です。中流家庭の御馳走の味。ただ、惜しいのは、少しだけ上品過ぎる。タマネギのせいか、少しだけ都会の味がして、田舎者の感性には響かない。

【博多 魁龍】

くっせー。よくこんな匂い作れたわ。最高じゃん。ただ、この最高の匂いに味がついてっていない。甘いんよ。博多大砲とか味も臭いから旨い。それが分かってないというか今一歩。

【らーめん 天神下 大喜 純とりそば】

旨いけど『ゆるい』んよ。キレも無いのにトロトロでもまろやかでもない。全てが平均的過ぎるが故に特出した印象も旨さも無いです。

【長野 頑固麺飯魂 気むずかし家】

鳥白湯? 完全に鬼煮干し。煮干しとしては旨いけどありきたり。うーん、評価が難しい。

【飯田商店】

甘い。基本は郡山ブラックと同じスープなのだが、こっちのが甘い。甘いは上品。ラーメンに上品は良くも悪くもあるけど、私は好かぬ。醤油なら、もっともっとチリチリするような鋭い醤油がいい。

【札幌 らーめん信玄】

甘味噌。余計な味で誤魔化さない味噌だけの味。信州一の味噌を塗った味噌おにぎりの味が一番の思い出の人にはこれが一番のかもしれない。

【つくば きょうてき】

叉焼だけは日本屈指、すんげー旨い。惜しいのは麺とスープが給食以下の汎用ということ。

【ラーメン 環2家】

惜っしいんだよね。家系にしてはダントツで旨いんだけど、もう一歩。一口目、ちゃんと焦がし味もしてるんだけど、他の全部の味が強すぎて旨い味が遠くなってしまっている。やっぱり家系は『食って腹を満たすためだけ』のラーメン。極太の麺にしょっぱいスープの豪快なラーメンです。

【中華蕎麦 とみ田】

うーん、旨くもマズくもない豚骨ラーメン。バリカタの細麺を使って『普通』じゃダメでしょう。豚骨というより味噌のほうが強い。

【京都 麺屋 極鶏】

味はチキンラーメン。そこにトロトロのとろみを付けただけです。やっぱりチキンラーメンって凄いのかな、味は良い。加えて、ドロドロのチキンラーメンに過剰なブラックペッパーを入れている。

【桜上水 船越 塩ラーメン】

これは繊細。サッポロ一番塩ラーメンを細部まで忠実に再現しているNo,1で間違いないです。そんな懐かしい昭和の味をかしこまって食べるのも、今の時代なら『アリっちゃアリ』というだけの話です。冬のコタツとか石油ストーブを思い出す味です。

【和歌山 井出商店】

一言で言うと『っぽい』。いやぁ、分かるわ、和歌山。味噌豚骨なのになんの刺激も尖りも無い、限りなくマイルドな丸い味わい。何をどうやったらこんな丸い味になるのか分からないのが凄い。決してマズくはないけど、全く記憶に残らないくらい特徴の無い味でもあります。これに白菜とか人参とか入れたら完璧なんだろうなって思う。

【博多 ShinShin】

それはそれは お上品な豚骨ラーメンです。全然臭くない=印象に残らない。惜しむらくは、この薄ーく品のある豚骨が、もう一歩だけ下卑の荒野に踏み込んでくれたなら、これは正しく駄菓子屋のブタメンであり、多くの人が涙する味になるというところ。

【創作麺工房 鳴龍】

好き嫌いが完全に分かれる。高級といえば高級。昔、婆さんの化粧台の引き出しを開けたときこんな匂いがしてた。要は天然の柑橘を使った芳香剤を懐かしいと思えるなら泣けるんだろうが、そんなもの、果たしてラーメンに求めるだろうか? 少なくとも私は求めない。合わない。

【京都 天下一品】

味は悪くない。ただ、スープが濃過ぎてキレが無い。ドロドロスープは最悪と思う派なので。

【旭川 蜂屋】

これは醤油ラーメンの原点。クセがあるとか無いとか以前の味で、少なくともコクとか深みとかは全く無い。良く言えば確かにこれなら毎日食っても飽きないとは思う。一口目の印象に『旨いなぁ』とか『あったかいなぁ』とかが全然無く、最初の一口を口に入れた瞬間『乾いた板塀のボロ小屋』とか『土建屋の父親』とかの昭和のイメージや景色がパッと目の前に広がる、コレはコレで凄い味ではあります。

【らーめん MAIKAGURA 鳥白湯】

うっすい。白湯って湯? 下品な味がしないだけに味が遠いです。クラムチャウダーを薄くしたような、うっすらとクリーミーな味がこれまた嫌な感じで、駄菓子や御茶菓子にあるほぼ透明なミルク飴みたいに、奥の奥のほうに確かに『その味』はあるけど『遠いなぁ』って感じる『あの感じ』です。

【新宿 金色不如帰 蛤塩そば】

不味い。というか、個人的に合わない。これは完全に外国人セレブ受けを狙った味で、中東とかヨーロッパの金持ちが好きそうな香りキノコが効きまくってます。日本の庶民がこの味を口にすると『うまい棒のチーズ味』にしか思えないのが不思議。逆に安っぽい旨さになってしまってます。

【若槻 オランダ亭 しょうが醤油】

旨いけどダメ。生姜はやっぱり塩でしょう。もっさりクドい。

【ラーメン進化】

ん?これは旨くないぞ。生姜湯に塩入れただけっぽい。 アレンジして串焼き豚を入れると急に旨くなる。

【上板橋 蒙古タンメン 中本】

これは旨くない。辛味噌って、辛さの先にめちゃくちゃ旨い『旨み』があるからウケるんです。このラーメンにも確かに旨みは存在します。ただ、このラーメンの場合、結構強烈な辛さの分厚い壁をブチ破った先にあるのは日清のチキンラーメンです。頑張ってこの辛さの壁を越えてチキンラーメンの味に辿り着いて感動は無いんですよ。

【横浜 支那そばや】

悪いですが、正直これは旨くない。めっちゃくちゃこだわってるのは分かるのですが、支那そばってこんなにこだわった物じゃないんです。『こだわらないから庶民派』『こだわらないからこそ感じる懐かしさ』『こだわらなくても旨い』それが支那そばなんです。基本を忘れてる典型的な味だと思いました。

【とんこつラーメン暖暮】

旨くない。豚骨の味も匂いも全く良いところが出ていない。麺もヌメリがあって柔らかい太麺。何をもってとんこつだと言えるのか分かっていない。

【平良商店 八重山ソバ】

申し訳ないが、これは美味しくない。 ペヤングのソース焼きそばをそのまま汁物にしたラーメン。濃厚さが薄れてしまうというか、焼そば味なら汁なしのほうが旨い。

【沖縄そば EIBUN】

美味しくない。というか味覚が合わない。

【函館麺工房 あじさい】

こだわり過ぎかな。麺、チャーシュー、メンマの味は本当に良いのですが、スープが薄ぅーい塩と黒こしょうのだけのほぼ無味。要は、麺や具を薄い塩汁に浸けて、素材の旨さを堪能しろって事なのでしょうけど、ラーメンってそんなんじゃないと思う。なんか、食べ終えた後に寂しくなる一杯でした。

【ブレイクビーツ】

全然旨くない。旨みが遠過ぎてイライラする。『高級=薄味』の限度を超えて薄過ぎて貧乏臭さが出始めている。

【青梅 Ramen Feel】

酷い。不味い。薄ーいダシに塩と柚子入れて『上品』を演出してるだけ。こんなものは上品な人達だけで品の良さを語っていればいい。ラーメンっていうのはそういう食べ物じゃないんですよ。

この趣味を続けようかどうか迷ってるところです。

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