表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

本の沼

作者: しろぎつね
掲載日:2024/12/25

出来心で書きました。

特に後悔はしていません。

本が好きな友人がいる。

小さい頃からの付き合いなので幼なじみといっていいだろう。

子どもの頃はよく友人の家に行って、マンガや小説を一緒に読んだりした。

彼の本の数は増えて行き、今では何冊あるか見当もつかない。

大学に入ることには専門書なども増えて、どこに何があるのかわからない、本の森となっていた。

「おまえ、これ、本がどこにあるかわかるの?」

「まあ、だいたい」

「それはそれですごいな」


友人はきちんと本を整理しているのだが、ある時床に本が積まれている部屋を見つけた。

「本を床に置いたままって珍しいな」

「ああ、そこはそのままにしているんだ」

そこだけ不思議な空間になっていた。

何となく気にはなったが、その日はそのまま帰ることにした。


ある日、どうしても調べたい本があって友人に相談すると、

「それならうちにあるよ」

と言うので見せてもらうことになった。

「だいたいこのへんだと思ったけど。あった。ほら」

「ありがとう。助かるよ」

目的の本を手にすると、ふと隣の部屋に目がいった。

この前見た床に本が置いてある部屋だ。


「ここってどんな本を置いてるんだ?」

「わりと特殊な本かな」

「それ、床に置きっぱなしでいいのか?」

何の本か気になって、手に取ろうと近づいた。

「足下に気を付けてね」

本を拾って開いたとたん、ザブンと下に落ちてしまった。

「あらら、落ちちゃったか」


しばらくしてどうにか床まで這い上がることができた。

「なんだこれは」

「本の沼だよ」

友人は言った。

「ほら、沼にはまるって言うじゃないか」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ