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本の沼

作者: しろぎつね

出来心で書きました。

特に後悔はしていません。

本が好きな友人がいる。

小さい頃からの付き合いなので幼なじみといっていいだろう。

子どもの頃はよく友人の家に行って、マンガや小説を一緒に読んだりした。

彼の本の数は増えて行き、今では何冊あるか見当もつかない。

大学に入ることには専門書なども増えて、どこに何があるのかわからない、本の森となっていた。

「おまえ、これ、本がどこにあるかわかるの?」

「まあ、だいたい」

「それはそれですごいな」


友人はきちんと本を整理しているのだが、ある時床に本が積まれている部屋を見つけた。

「本を床に置いたままって珍しいな」

「ああ、そこはそのままにしているんだ」

そこだけ不思議な空間になっていた。

何となく気にはなったが、その日はそのまま帰ることにした。


ある日、どうしても調べたい本があって友人に相談すると、

「それならうちにあるよ」

と言うので見せてもらうことになった。

「だいたいこのへんだと思ったけど。あった。ほら」

「ありがとう。助かるよ」

目的の本を手にすると、ふと隣の部屋に目がいった。

この前見た床に本が置いてある部屋だ。


「ここってどんな本を置いてるんだ?」

「わりと特殊な本かな」

「それ、床に置きっぱなしでいいのか?」

何の本か気になって、手に取ろうと近づいた。

「足下に気を付けてね」

本を拾って開いたとたん、ザブンと下に落ちてしまった。

「あらら、落ちちゃったか」


しばらくしてどうにか床まで這い上がることができた。

「なんだこれは」

「本の沼だよ」

友人は言った。

「ほら、沼にはまるって言うじゃないか」

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