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⑴『生命と躍動』
⑴『生命と躍動』
㈠
生命の躍動を、実感として聞いていたい。生きている、ということを、身体が明証してくれたら、生きることの意味、-しかしながら、これは形而上の意味ではなく、形而下の意味である-を、人生に見いだせることになるだろう。
㈡
生きることは、生命とその躍動を感じ、生きていくことである。確かに、それが真実ならば、我々は如何様にも生目と躍動を自己のものとして、手に入れることが出来るだろう。冬の日に走る時、肺が冷気で躍動することを、自分は知っている。
㈢
まさに、意味があろうとなかろうと、その生命の躍動さえあれば、死ぬまでの道のりを、正しく、苦痛なく生きて行けるだろうから。生命と躍動は、今も、これからも、その原初をまとって、人生の先方を行くのである。