エピローグ
「ーーーこちらの地域では隕石が落ちる可能性があります。非常に小さいものなので、落ちてくる可能性は限りなく低いですが近隣の皆様は避難してください。
繰り返します。こちらのーーー」
彼の名前は山口駆。目の前で隕石が落ちるかもしれないなか2枚の紙を入念に見比べていた。
「うおお〜〜す、すごい1等だ!!!」
そう、宝くじが当たったのだ。しかも1等の1000万円。この物語の主人公、駆。彼の両親は共働きで朝から晩まで働き、月に1度会えるかと言うギリギリの生活をしていた。簡単にゆうと貧乏なのだ。そんな中、ある日を境に外と関係を切った、いわゆる「引きこもり」の自分を見捨てないでいてくれていた両親にとても感謝していた。しかし、そんな辛い生活から脱出することができるのだから喜ぶのも無理はない。
駆はいてもたってもいられなくなり宝くじの番号の書かれた紙と最低限の準備をして家から飛び出した。
数ヶ月ぶりの外の日差しはやけに眩しかったが、そんなことを気にするほどの余裕は無かった。
ふと我に帰り急いで業務中の母に電話をする。もちろん、宝くじについてだ。
「母さん!宝くじが当たったんだ!しかも1等だよ!今日は早く…」ドグオオグオ
「あれ?上からなんか落ちてきてーーー」ドカァーン
瞬く間に降ってきた隕石によってあたり一面は、火の海に染まった。
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人間は生まれつき能力を持っている
だが普通はそれを使うことも、見ることすらできない
人間がその能力を発するためには、死を超えるほどの強大な屈辱、苦しみや悲しみを感じなければならない
この物語はそんな強大な能力を持った1人の男と
その仲間達の勇気と友情の物語である。
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初投稿です。
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