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第2章 逮捕される男たち

その結果、毎年のように援助交際で逮捕される男達をテレビで見るのは恒例だ。


職業も無職、警察官、弁護士、サラリーマンなど様々だ。ロリコンに職業や人種は関係ないので、ロリコンオリンピックなんて開いたら、日本人は上位に入賞出来るかもしれない。


とりあえず、話を一度戻そう。援交で逮捕されたニュースを見て、ネットでは気持ち悪い、ロリコン、死刑にしろとか書き込んでいる奴らがいる。そいつらは、結局は羨ましいのだと思う。現実の生活が充実している人は、ネットなどに書き込む時間はないし、耳にも入ってこないだろう。


しかし、ニュースを見るたびに思うが、逮捕される奴はネットで出会うパターンが多い。そして、犯行が発覚するきっかけは、売春をしている少女の口からはポロっと漏れてしまう事からはじまる。


この年代の少女は口が死ぬほど軽く、周りに言いふらしてしまう事が多い。そして、親や友達から警察に発覚するケースがほとんどだ。まあ、少女が自白しても罪にならず、買った客だけが逮捕される法律にも、かなり問題があるかもしれない。


とりあえず、ネットでは金銭のやり取りの証拠が残るので、1人が逮捕されると、いずれは芋づる式に何人も逮捕されていく。では、ネット以外で出会えば、リスクがなくなると考える人も多い。


例えば、ナンパだ。しかし、普通の社会人が女子中学生をナンパとかで捕まえるのは難しい。本当に可愛い子は同年代との男子と恋愛しているものだから……。まあ、ナンパする数を1日に100人以上こなせば可能性はあるかもしれない。しかし、警察に通報される可能性もある。


現実的に考えてみると、そんな時間とリスクを費やすほど、社会人には気力も根性もないだろう。そこで、その夢を叶えるのが俺の仕事である。


俺はロリコン専用風俗で働く30歳の男だ。名前は川島太一。身長は175センチ、体重は70キロであり、顔はフツメンだと信じたい。


違法風俗で働く経緯は後に話すが、学生時代はゲームや漫画が好きな人種であり、陰キャラってイメージを想像してくれ。いわゆる、同窓会には呼ばれない層の人間である。


これでも、学生時代は真面目で、氷河期世代だったが就職もちゃんとしたのだ。いわゆる堅気の正社員でサラリーマンをしていたが、色々あって裏社会に転がり落ちてしまった負け犬だ。


この違法風俗の仕事をして、もうすぐ2年程になるが、男ってやっぱり若い女が好きだと実感する。おっと、これだと風俗店員のお仕事物語だと思われてしまうな。まあ、この頃の俺は自殺を考えていた。氷河期世代でまともな仕事もなく、裏社会で生きていく事に疲れていた。


しかし、1人の女子中学生に出会って、徐々に考え方が変わっていく。


俺は中学生時代には彼女が出来た事がなかった。つまり、甘酸っぱい青春がなかった。だから、その少女と青春を取り戻したかったのかもしれない。いや、本当の目的は違った。


この世に、ドラマのような青春があるか知りたかったのだ。それは裏切らない友達、打算のない恋人、必ず受かる受験、努力が成功する部活動などだ。


それが幻想なのか、現実なのかどうしても確かめたかったのだ……。そう、純粋な女子中学生は存在するのか?

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