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明るみに暗がりが引き下がり、窓からの光の眩しさに目を覚ましたモネは、大きなあくびに伸びをしてもう一度瞼を閉じると飛び起きた。寝癖をつけたまま寝ぼけた彼女は、部屋を出るとおばあさんと鉢合わせた。
「あら、おはようございます。
随分早起きね。朝食はまだよ?
今日は良い明るみね」
とても長く眠り寝過ごしたと勘違いしたモネは、部屋へ戻るともう一度眠ろうと布団へ入った。しかし瞼を閉じても、眠気が残りながらも目が覚めてしまった彼女は、湯浴みをした。着替えを済ませて髪を梳かし終えた頃、おばあさんが朝食を運んできてくれた。茸の入った味噌汁に、モネはとても喜んだ。高価なはずの魚も、香草をお供に惜しみなく朝食にも出てきていて、この宿のお代にしては豪華だと感じながら、彼女は少し得をした気分だった。
食事を終えたモネが身支度を整えていると、おばあさんが配膳を下げに来た。またお礼を言いながら、彼女と一緒に部屋を出ると、玄関でソムと合った。
「いやー、みんな早起きだねぇー」
「もう陽が出てからしばらく経ちますよ。
寝癖くらい整えてくださいな」
それを聞いたモネは咄嗟に整えたはずの髪の毛を手ぐしで整え、照れをひた隠しながらソムを見ると目が合った。
「君はもう出かけるのかね」
「はい。待ち合わせているので」
「元気だなあ。
私は食事を楽しもうかね」
「はいはい。直ぐにお持ち致します」




