表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
モネと樹  作者: I.me
24/49

24



去っていくルヒの後ろ姿が見えなくなるまで、モネは見送り続けた。そして時計塔を見上げたあと、宿へ戻って行った。暗がりになってから初めて歩く大通りは、明るい時よりも明るくある様にそれぞれに光っていた。


上を見上げると、暗がりは、より暗がりだった。周りの光は、暗がりを目に見せないようにするかのように、光という光に重ねられて覆われていた。街中に居る者たちもその明るさを表すように、明るい時よりも賑やかだった。モネは大通りの雰囲気をかじりながら、上着を深く羽織り直して歩いた。


「あらあら、おかえりなさい」


「やあ、君か。この宿に久しぶりのお客とは。まさか、こんなお嬢さんだとは」


モネが宿へ入ると、玄関でおばあさんと話すソムが居た。ふわりとした気分で入って来たモネだったが、突然な対面に我に返ったように慌てて挨拶をした。


「この街へ来たばかりなんだってね。

どこから来たの?」


「私は…、その。あんまり良い印象は無いかも知れないですが、下の町から登って来ました」


「下の町って?枯葉の集落かい?」


「いいえ、もっと下です。

星の降り注ぐ街、というところから来ました」


「星の降り注ぐ町か。懐かしい名前だ」


「ご存知ですか!?」


「ああ、勿論知っているさ。

私はこう見えても歳は重ねていてね。

星の降り注ぐ町、ねえ」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ