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「今日はどこへ向かうの?」
「とりあえずこの街を見てまわりたいなって。
昨日辿り着いたばかりで、
まだ全然見れていないから。
それに宿も見つけないと、
お世話になり過ぎだから」
「私は構わないけれどもね。
もう一つ寝具があれば、
しばらく居ていいって言うんだけれど」
「なにかお礼も探したいし、
とりあえずこの街を探検しに行ってみる。
ご馳走様でした!
とてもとても、美味しかったです。
ありがとう」
「いーえ。
お口に合って良かったわ。
それじゃあ、宿探しに行ってくる?
そんなに数は無いと思うけれど、
大通りに出ればあったと思うわ。
着替えが乾く頃に戻ってきてね」
モネは髪をといて前髪を整えると、すっと立ち上がり外へ出た。眩しさに目を細めながら、上を見た。眩しい陽射しを確かめると、何だか嬉しい気持ちになった。そして目を閉じると、ぐいっと身体を伸ばして前を見た。ワイスに教えてもらった大通りは、少し歩くと直ぐに辿り着いた。彼女は大きくはない街と言っていたが、この街は広かった。大通りの先は、更に上へと道が続いているように見え、大通りから枝分かれした道は直ぐには覚えられないほどだった。
色とりどりの衣類は、洒落ている物から可愛らしいもの。きらびやかな装飾や、大人びた雑貨等、通りを歩いている者すら、モネから見ると景色の一部だった。ひたすらに大通りを歩いて、上の方へ続く道まで辿り着いた所で、彼女は折り返して歩き始めた。そしてようやく、宿を開いていそうなお店を見つけた。




