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小走りで辿り着いたそこは、大きくはないけれども小綺麗な家だった。「ちょっと待ってて」と、女性に言われたモネは扉の近くで佇み、濡れた前髪を整えていた。戻ってきた女性に手渡された布はとても良い香りがして、顔を拭うのが心地良かった。中へ通されると、温かい葉湯を手渡された。それもとても良い香りがして、身体も温まっていくのを感じた。
こっそりと部屋を見渡していると、大人びた容器や装飾で溢れていて、モネにとってはこの部屋も初めての街と変わらなかった。そしてまた手に持っている葉湯へ戻ると、口に含んで一息をついた。
「はい、これ着て。
一緒に洗うから、他の衣類も出して」
彼女が一息をついて容器の縁をなぞっていると、着替えを済ませた女性がモネの着替えを持って戻って来たかと思えば、淡々とそう言った。モネは慌てて着替えを受け取ると、言われるがままに衣類を出して手渡した。
「ちょっと。今着てるのも早く」
自分を見て佇む女性を不思議に眺めていると、少し恥じらいながらも、また言われるがままに湿った衣服を手渡した。それをさっと受け取ると、女性は奥の部屋へ行った。渡されたものへ着替えると、そこへまた女性が戻ってきた。




