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13話

ここから2章になります。

学園編みたいな感じなったらいいなと思っていますが・・・

なんかタイトル関係なくなってる・・・

貴族子女は12歳の誕生日を迎えた後の4月に王都にある学校に通う事になる。

これは義務では無いが通例である。

なのでほぼすべての同年代の貴族が一堂に会している。

このオラフティア学園の正門を抜けた先にある式典会場へと向かうことになる。


「さすがに人が多いなぁ」


学園の正門前で僕の呟く声に反応があった。


「だなぁ、俺ってば田舎モンだからよ~ちょっとビビったぜ」


「うん、僕も似たような感じだよ」


ドキッとしたがすぐに返事を返す。

恐らくは同じ新入学生なのだろう。

ちょっとワイルドな感じの男の子だ。

短い金髪とちょっときつめの印象がある瞳がそう見せている。

きっと地方領主の子息なのだろう。

田舎くさ・・・じゃなく王都には初めて来た印象を受けたからだ。


「僕は新入生のローグ男爵家の三男。アスト・ローグだよ」


「おう、同じく新入生のビガート男爵家の次男のヴェルトだ」


お互いに手をだして握手を交わす。「よろしく」と言い合いながら。


「実は今朝王都に着いたばっかりでよ。学園の入学に来たんだが・・・

 マジで人の多さにびっくりしちまったぜ」


「だね。僕もこんなに同年代の子が居るとは思ってなかったよ」


実際、領主ではなくとも親戚関連を含めればそれなりの数の貴族が居たりする。

そして領主、代官、その補佐になる為の勉強をする為に学園に通うのだ。

それなりの金額がかかるので学園に来ない子供も多数居たりする。

ただ、僕の場合は領主の子供という立場なので強制だったけども。


「まずは、入学式ってやつだろ。会場にいくか?」


「そうだね。いこうか」


並んで雑談を交わしながら会場へと向かう。

王都から北の方の領地から来たヴェルトと東の方から来た僕。

それなりの距離があり、学園が無ければ出会う事はまずない。

そう言う意味で、この学園は貴族の社交場でもある。

上位貴族達の事を頭に入れておいたり、貴族間の交友や情報交換等、

果ては、婚約者までも見繕ったりもするらしい。


時期領主の10歳離れた兄が言うにはここで奥さんを見つけたとかなんとか。

貴族は早いうちに婚約を交わす家も多い。

しかし、貧乏男爵家でしかも三男であれば婚約の話は全く来ない。

何せ一般人と変わらないからだ。

苦労するのが目に見えているのに婚約話等来るはずもなく。

そう言う意味で僕は少し期待していたのだ。


そう、つまりは女の子目当てだった!

ちょっと何言ってるかわかんないかもしれないが、

僕の周りには女の子なんて居やしない。

そう、居やしない!


そして。

学園に通う目的が女の子目当てだ!

女の子目当てなんだ! 大事な事なので2回だ。


そんな事を考えていたら式典が始まった。

お偉い先生方が壇上で祝辞やらを語っている中、

ずらりと並ぶ座席に新入生男女が数百人居るのを眺めていた。

もちろん女の子を見ているのだ。


誰だかわからないが綺麗な子がかなり居る。

前方の座席に座るのは爵位が高い子供で、僕らの座る席とは作りが違う。

下級貴族と上級貴族の差である。

同じ貴族であってもこういう差がある。

当然のように下に見られ、相手にされる事はまずない。

なのであっちは見るだけ無駄だった・・・だがしかし、男子たるもの見てしまう。

なにせ美人レベルが違うのだ。

着ている物もお高そうな貴族正装をしているのである。

基本的に貴族は美男美女が多い。

何せ代々のお金持ちであるし、良い所の美男美女の夫婦しか出来上がらない。

それもあって、生まれてくる子供はほぼ気品あふれる美男美女になるのだ。


そんな感じで見回しているとふと目が合う人物がいた。

下級貴族の中にいる人物と目と目で通じ合ってしまう。


お前もか。ニヤリ。

そう、似たような表情をしている軽薄そうなイケメンだ。

お偉い先生の話も聞かずに女子を物色している男がいたのをお互いに認識してしまった。


その後、式典が終わり各教室分けが行われた。

僕は当然のように下級貴族向けの教室に振り分けられる。

下級貴族30人程が一つの教室に集まる中、見知った顔を見かけたので声をかけた。


「ヴェルト!」


「お、アストじゃねぇか」


お互いに同じ教室である事に少し安心感を得たようだ。

田舎貴族に貴族の知り合いは少ないのだ。

そしてそこにもう一人近づく者がいた。

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