晩餐会ー2
ようやく、アルゴリアさんの話も終わると、リリーが僕を席まで誘導してくれた。しかし、中央の前方で、特に大きなテーブルであり僕の隣は、数席、空席であるため嫌な予感がする。
この後、王様の入場があり、その後に、大使以下、外交団数十人の入場が行われた。そして、大使と数人は僕の隣の隣の席についた。
リリー曰く、これまでも、駐在大使はいたものの、その大使が本国に呼び戻され、新たな大使が来たらしい。
また、慣例により、大使が来た際には、承認式という儀式を行うがその前日に、晩餐会をするのだという。
王様が前でスピーチと大使以下、外交団の紹介を終え、乾杯をした。僕は、色んな意味でお酒が飲めないのでジュースで乾杯をした。リリーもこれに合わせてかジュースで乾杯をしてくれた。乾杯を終えると、王様がこっちに来た。
嫌な予感は的中したのだ。
まさかの、僕は王様の隣の席に座る。
しかも、テーブルマナーが必要らしくスプーンとフォークで食べるらしい。
僕は、そんなことを全く知らない。
でも王様が隣に座られたのだ。挨拶をして食べなければならない。
僕はひとまず、挨拶をすると、王様は、
「今日は本当にいいものを見せていただき、本当にありがとう。コウキ殿、今後もよろしく」
という旨の事を伝えられた。
しかし、そんなことよりテーブルマナーの事がよくわからないため、パニックになっているのだ。しかし、横から小さな声で、
「コウキくん。今から、正しいテーブルマナーを使えるようにする魔法を使うから、安心して」
リリーのこの一言のおかげで僕は、なんとか、パニック状態から救われた。




