晩餐会ー1
部屋の中には、これまででもとても綺麗で可愛いかったリリーが、ドレスを着て、これまで以上に綺麗になっている。男より時間のかかるはずなのに、わずか15分で着替えているとなると、やはり、王女ということもあり、慣れているのだろう。
「どう、似合ってる?」
「とっても似合ってるよ。僕は似合ってる?」
「ありがとう。似合ってるわよ」
「ありがとう」
「じゃぁ行こっか」
そう言うと、リリーがマジックリングを起動させ、僕とリリーはその中へと入っていった。
マジックリングから出ると、そこには大きな部屋へと繋がっていた。
「ここは?」
「ここは王城の大広間よ」
「とても大きいね」
「まぁ、このお城で一番大きい部屋だからね」
「なんか人も多いし居る人の雰囲気も凄い」
「初めてだからね。コウキくんも公爵になるんだから、今後何回も出るけど、数回出ると慣れるわよ」
さすがリリーだ。王女の器なのか本当に慣れているのだろう。とても堂々としている。そんなところへ、
「姫様」
という声が聞こえた。振り返って見ると、そこには、背の低い、老けた男性が立っていた
「久方ぶりでございます。姫様は、また一層お美しくなられたようで…」
「ありがとう」
「それで、姫様。こちらは岡野コウキどのでございますか?」
「はい。岡野コウキです」
「私は、アルゴリア・フォールと申します。以後お見知りおきを。また、公爵の授与の件、発明の件、どちらも誠におめでとうございます」
この後、およそ10分ほど話に付き合わされた。




