はじまりー5
エレファスト王国第一学院の朝は7時に始まる。7時になるとゴーン、ゴーンといったチャイムが鳴る。僕は、そのチャイムの音によって目覚めた。異世界生活2日目だ。僕は、昨日の夜リリーに渡されていた学院の制服に着替えて、リリーに教えてもらっていた食堂でご飯を食べようと部屋のドアを開けた。
ドアを開けると、1人の女子生徒が立っていた。その女子生徒は、まだ小学校高学年くらいの感じだった。そんな彼女は、僕に対して
「学院長先生に言われて来ました。私は今日から同じクラスになる1年B組のクラス委員のグランディア・アルセイスよ。みんなからはアルセイスとか委員長って呼ばれているわ。あとこれからよろしくね」
と彼女は言った
さすがリリーだ。いつの間にか学級委員に案内を指示してくれていた。そのため、驚きもあったが、相手が名乗っているのだ。自分も自己紹介しなくてはいけないと思い、委員長に対して、
「僕は、岡野コウキ、コウキって呼んで。それとこれからよろしく」
と僕は名乗った。
そこから、また広い城の中を歩いて食堂へ行った。その途中にある、講堂や講義室、談話室なども案内された。
さすがは、委員長というだけあって説明もわかりやすい。そうしている間に食堂へ着いた。
そこには、とても多くの人数が食事を取っていた。
さすが、1200人いる学院だ。今どれだけの人数が食事をとっているのかわからないが、広い部屋もとても狭く感じる。だが、委員長は慣れているのだろう。僕の手を引いてどんどん歩いていく。すると料理が多く並べられているところに着いた。バイキング形式らしい。しかし、日本とはわけが違う。何が、どんな味かは漂っている匂いと見た目しかヒントはない。
その様子を見ていた委員長が、人気料理を教えてくれたので、今日はそれを食べる事にした。トングやおたまでとっていく、すると最後のところに。コメやパンが置いてあった。僕は、コメを皿についだ。しかし、箸という文化は、やはりないのだろう。置いていないのでスプーンやフォークを取ろうとしていると、委員長が箸を渡してくれた。リリーから預かっていたらしい。なので、この箸を受け取り、僕と委員長は、空いている席をさがし席に着いた。
昨日に引き続き、何者なんだろうという視線を受けていたのを僕は気づいていたが放っておくことにしていると、
突然、同い年くらいの運動部にいそうな元気のよく、明るい女子生徒が、僕と委員長に話しかけて来た。
「おはよう、委員長。君は、見かけない顔だね。」
と言って来た。委員長はおはようと返し、今日から同じクラスに入ることを彼女に伝えた。すると、
「そうだったんだね。私はアルミス。よろしくね」
僕はこれに答えるように
「僕は、岡野コウキ。コウキって呼んで。あとこれからよろしくね」
と返した。するとアルミスは僕に、微笑みながら右手を出してきた。こちらにも握手の文化はあるらしい。
僕は、差し出された手を掴んで握手をしていると、放送がかかった。その声は、リリーのもので、今日9時から講堂で集会を開くこと、そして僕と委員長をリリーの部屋へ呼び出すものだった。これを聞いて、僕と委員長は急いで朝食を取り、リリーの部屋へ向かった。