異世界へ行きたい
この世の中は、不公平だ。
大富豪や政界のドンのような大物もいれば、プロスポーツ選手のような才能の持ち主もいる中で、学力、 体力共に平凡な僕。他人から秀でたの才能もない。こんなつまらない世界で、僕は毎日、朝起き、学校へ行く。友達もそれほど多いわけでもなく、毎日が憂鬱だ。
しかし、こんなつまらない世界に住んでいる僕にも、楽しみがある。
アニメやゲーム、ラノベだ。
僕はいつも思う。
「もう、こんな世界なんてもううんざりだ。ゲームとかラノベみたいなファンタジーの世界へ行きたい」
とは思っても行けるわけがない。
そのため、日々つまらない世界を歩んでいく。
そして、僕の運命を変える日が来た。11月13日だ。
この日も僕は、学校へ行き家に帰って来た。
そしてポストの中を覗くと手紙が一通入っていた。取り出してみると岡野コウキ様と書いてある。自分宛だ。
しかしこの手紙には、送り主の住所や名前どころか切手も貼っておらず宛先のうちの住所さえ書いていない。
僕は好奇心もあり、その手紙を開けてみた。すると中には2枚の紙が入っていた。
そこには
あなたはこの世の中にうんざりされていませんか。もしそうであれば、この世の中を捨てもっとあなたの望むような世界へ行きませんか。行きたくなったらもう一枚の紙にお名前をお書きください。
と書いてあり、もう一枚の紙には謎な言語の中に大きな空白とその下に線が引いてあった。僕は、この世界にうんざりていたし、好奇心もありその空白に岡野コウキと書き込んだ。
するとその紙が突然光り出した。そしてその紙の上に大きな輪が浮かび上がり、僕はその中へ吸い込まれていった。