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本日未明、  作者: 月澄狸
2/2

B. 他力本願

勝負がすべてなら

なぜ花が咲くんです?

なぜ草しか食べない動物がいるんです?


「花が咲くのは子孫を残すため」

「草だって生き物」

「だからやっぱり生存競争」


なるほどね

寂しいな


星を眺め心を馳せると 誰かが言う

「また現実逃避をしている」、と


余計なことを考えすぎだと言う人もある

普通に考えて生きてりゃ

普通に頑張れるはずで

普通に頑張ってりゃ

普通の人生が送れるんだから、と


逃げずに向き合え、

でき損ないめ と

誰かが言う


誰ですか?

ああ、自分の心の奥の声か


どこにぶつけたらいいでしょうか

戦いを挑むのはもうたくさんだし

優しい人にぶつけたら壊れてしまう

だから窓を開けて

一番最初に目に入った星にぶつけてみる


この国は平和ですか?

なぜ命は食いあうのですか?

なぜ痛みがあるのですか?

なぜ涙があるのですか?

一匹一匹に心があるはずなのに

こいつらに心などないと

なぜ人は言うのでしょう?

なぜ食われる側にも命があるのですか?


爪や牙が刺さる身は 痛むだろうに

繰り返さねば 生きてゆけないのですか?

なら幸せとは何ですか?

骨の山を踏みしめて

「私は勝者だ」と叫ぶことですか?

それとも目をつぶることですか?

私はどうすれば

誰も傷つけずに生きていけますか?

そして

勝手に傷つく私がいけないのですか?


窓を閉めたあと ため息ひとつ

ボランティアも募金もしたことがない

なんにも努力していない

動きたくない

動けない


言い訳ばかり 口ばかり

批判ばかり

これが偽善者ってことか

ならせめてこの時を

平和への祈りに使うべきかな


祈りなど無駄だと言われても

喜びも悲しみも すべては

思いから始まったはずだから

思いに力があると信じて


今から始まるはずだった悲劇を

ひとつ消せていれば嬉しいな

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