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滅茶苦茶なシスコン剣士の妹件  作者: 魔王
過去よりも未来よりも今を生きる血族たちへ
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滅茶苦茶ご立腹なマイシスター

「ん、ん〜」

朝日が差し込む窓から顔を背けるように寝返りをする。

そこでゆっくりと瞼を開けると今ではほとんど見られないであろう昔見た彼女の寝顔があった。

「おぅ」

「んっ」

一瞬、過去にでもタイムリープしたのかと錯覚してまい変な声が出た。

彼女ことソレーユは少し身じろぎしただけでまだ起きる気配はない。

ソレーユの反対側で眠ってるはずのルナを確認するために少しだけ上体を起こす。

「あれ?」

そこにいるはずのルナの姿は見えなかった。

代わりに一階の方から何やら物音が聞こえる。

ルナはどうやら先に起きて朝の支度をしているらしい。

俺も起きて手伝いにいこうと思っていたのだが気づいてしまった。

ソレーユが俺の腕をがっちりとホールドしていることに。

意外にソレーユって抱き枕とかに抱きついて眠るタイプなのだろうか?

しかも掴む力が異常に強い。

「すぅ、すぅ」

割と力を入れてその拘束から逃れようとするがこれがおっかなびっくり離せない。

割と強めにやってるんだがソレーユも全く起きる気配がない。

諦めて二度寝するか…、それとも引きずってでもルナのところに行くか…。

でもルナにこの状態を見られると確実に厄介事になるよな〜。

と、半ばもう引き剥がすのを諦めて別の方法を試行錯誤していると不意に腕の拘束が解かれた。

ソレーユが起きたのだ。

「ん、んぅー!」

ソレーユは俺が隣にいるにも関わらず服を乱れさせたまま伸びをする。

それも、普通の伸びではなく猫がやりそうな四つん這いになってするやつ。

昔、グレイスおじさん達のお家で二人で寝泊まりさせてもらっていた時も同じような伸びをしていたことを思い出した。

ソレーユってたまに猫っぽいところがあるんだよな。

「んぅ〜、んにゅ」

伸びをしおわったのか再びベッドに座り直すソレーユ。

まだ眠たいのか瞼を猫みたいにぐしぐしと擦ってる。

正直ちょっと小動物みたいで可愛い。

「ん、ライおはよう」

「あぁ、おはようソレーユ」

「ん」

まるであの時に戻ったみたいな錯覚さえ覚える。

まぁ、現状ソレーユはほとんどあの時と代わり映えしてないし。

少しだけしてようやくソレーユもはっきりと目を覚ましたのか俺をもう一度見て自分の今の姿を確認する。

服は肩からずり落ちておりその長い髪がなかったらソレーユの大事な部分が見えてしまっていただろう。

「えっち」

「不可抗力だ」

頬を少しだけ赤らめてソレーユは服を正す。

俺は何もしてないよという意を込めて両手をあげる。

その手をソレーユは掴んでそのままベッドから降りる。

「ん?」

「おなかすいた、朝ごはん」

相変わらず言葉足らずなのかそれだけ言ってライの手をひっぱったまま一緒に一階にいるルナの元へ降りるのだった。



「あ、おはようお姉ちゃん、ライ」

「おはようルナ」

「あぁおはよう」

既に朝食の準備が出来ているのかテーブルにはパンやサラダが並んでいた。

ソレーユは俺の手を離すと自分の席に座る。

俺もソレーユの反対側の席に座る。

ちょっとして台所からとてとてと小走りでやってきたルナがソレーユの隣に座る、それを合図に三人で手を合わして合掌する。

「「「いただきます」」」

こうして三人仲良く朝食を頂くのだった。


「「「ご馳走様でした」」」

三人揃って食べ物に感謝して食べ終える。

さすがに朝食を用意してもらったので片付けは俺がやろうと席を立ち空いた皿を回収する。

「ふふ、そこまでしなくてもいいのに。ゆっくりしてていいんだよ?」

「んや、昨日もだけどご飯作ってもらったんだ、これぐらいやらせてくれ」

「ライって変なところで律儀だよね」

「俺はいつだって紳士さ」

「それはないない」

そんな俺にルナはゆっくりしててもいいよと言ってくれるがそれじゃあどうも俺の気が収まらないのでしっかりと片付けは手伝わせてもらった。

ということで結局三人でお片付けするのだった。

台所でルナが食器を洗い、俺が水で注いで、ソレーユが洗い終わったお皿を拭いていく。

そんな仲良く三人横並べになって食器類の片付けをしていくのだった。

「なんだかこうしてると本当の家族みたいだね」

「だな〜」

「ライ、結婚して」

「急すぎないか?」

「でもお姉ちゃんとライが結婚したら私は本当の意味でライの妹になっちゃうわけだね」

「それは魅力的なようなそうでもないような」

「むぅ〜それはどういう意味〜?」

「冗談だ」

「まだ、妹で我慢する」

「そうしてくれると助かる」

「でも、いつかは?」

ソレーユはそう言ってこちらをじっと見る。

そんなソレーユの視線にすこし木っ端ずかしくなり目をそらす。

「いつかはそういうこともあるかなーとは思ってる。けど今はまだリーナ達が最優先だな」

「そう、でも楽しみにしてる」

「お手柔らかに」

そんな二人のやり取りにルナは目をキラキラしながら見守っている。

実はもう二人はできちゃってるんじゃ!?とか思いながら隣で心ウキウキさせていたのは言うまでもない。



「よし、じゃあ俺そろそろ戻るよ」

「ん、またユグから何かあったりしたら連絡する」

「おう」

時刻はお昼前。

あれからソレーユが淹れてくれた珈琲を嗜みながらゆっくりしていたら結構時間が経っていた。

お昼も一緒にどうかとルナ達に誘われたがさすがにリーナ達が心配なのでまた今度にさせてもらった。

「またいつでも泊まりに来ていいからね」

「その時はまた甘えさせてもらうよ」

ソレーユとルナに別れの挨拶をしてライはリーナ達が待っているお城に帰るのだった。



現在俺はお城のいつもみんなで寛いでいるお庭で正座をさせられていた。

そんな俺の前にはアリシアとリーナが立っていた。

その後ろには休憩用の円型のテーブルがあり、そこにはティルとネアが座ってこちらの様子を伺っていた。

「お兄ちゃん、私は今すっごく怒ってるぞ」

「にぃ、勝手なこと、したら、めっ」

「いつになったら終わるかしら、ね」

「私はこれでも頑張った方なのだからご褒美が欲しいところよ」

とまぁ、愛しの妹たちからの説教タイム中なのだった。

「お兄ちゃんは昨日帰ってくると言ったぞ」

「はい」

「なんで帰ってきてくれなかったのだ」

「それには止む得ない事情が…」

「帰ってくるってちゃんと私は聞いたぞ!」

ぷくぅ〜っと頬に空気溜めて膨れてるアリシアに責められるライ。

まるで浮気がバレた夫婦のやり取りみたいだ。

「そ、それには訳があってだなアリシア…」

「聞いた…、全部ティルから聞いたぞ!でもお兄ちゃんは帰ってくるって言ったもん!」

「にぃ、うそ、よくない」

それは言われてしまっては何も言い返せないです。はい。

「でもまぁ、その子達はちゃんと我慢して今日あなたが帰ってくるのを待っていたのだからなにか謝罪の一つや二つはあってもいいんじゃないかしら?」

俺がアリシアとリーナに詰められていると後ろからティルがそう発言した。

その言葉の意味にはきっと私が抑えておいたんだからお礼の一つは必要よね?という遠回しな責め言葉である。

アリシアやリーナはティルの言葉に「そーだそーだ」と乗っかっている。

ティルと一緒にテーブルについてるネアは何も言わないが視線だけでなにか訴えているように見える。

言わずもがなみんなプンプン丸だ。

さすがにここまで妹たちを怒らせたことがないのでどう対処したものか…。

「わかった、みんなの気の済むまでなんでも付き合うよ。それで許してくれないだろうか?」

俺は観念して降参という意味で両手をあげてヒラヒラさせる。

俺のその言葉を確認するようにアリシアが更に顔をちかづける。

間近で見るとアリシアはまつ毛が長くて瞳がとても綺麗だ。

「なんでも、だな?」

「お兄ちゃんに二言はありません」

「わかった!私はそれで許すぞ!」

そう言ってアリシアはリーナたちの方へ振り返る。

リーナ達にもこれでいいかどうか確認するためにライもリーナたちの方を見る。

「…ん、異論、ない」

「私もない、ね」

「むしろ何でもしてくれるのだからそれ以上はないでしょ。私も異論はないわよ」

との事なのでどうやら俺はアリシア達の言うことをなんでも聞く代わりに今回のことは許してもらえるそうだ。

アリシア達は何をしてもらおうかと今から考えてるみたいでニヤニヤが止まらないみたいだ。

気がつけばアリシアとリーナもティル達のテーブルについていた。

「お兄ちゃんも早くこっちに来るのだ!」

「にぃ、ここ」

そう言うとリーナは自分の座る椅子をポンポンと叩いている。

どうやらここに座れと言っているようだ。

俺はリーナのご指名が入った席に座ると俺の膝の上にリーナは当たり前のように座る。

なのでリーナにあまり負担がかからないように位置を整えてリーナをぎゅっと抱きしめてやる。

「ん」

リーナは特に気にすることなくテーブルに置かれたクッキーつまむ。

「それでは今から緊急お兄ちゃん会議をはじめるぞ」

アリシアが審判者っぽく決めるとその名の通り、緊急お兄ちゃん会議が始められるのだった。

そんな妹たちの様子をライは黙って静観するのだった。

内容については俺を独り占めするための日付を決めるらしい。


やれやれ、明日から大変になるなこれは。


そんなワイワイ楽しそうに会議しているアリシアたちを見てライは微笑ましく見守るのだった。

遅れましたが新年あけましたおめでとうございます

ということで皆の者、元気にしてるかー!?

皆はもう今年の目標などは決めただろうか?

我の今年の目標はこのめちゃシスを週一で更新できるようにする、だぞ。

うむ、だいぶ早めに挫折しそうが更新は最低でも月に1回はかならず更新するぞ!

なので読者の皆様、今後ともこのめちゃシスで楽しんで頂けたら幸いです。

ということで我はそろそろここら辺で!さらだばー!



ライ「あけましておめでとうございます」

リーナ「あけまして、おめでと、ございます」

アリシア「あけましておめでとうございますだぞ!」

ネア「あけましておめでとう、ね」

ティル「あけましておめでとう」

ルナ「あけましておめでとう!」

ソレーユ「あけおめ」

グラウ「あけましておめでとう」

フィナ「あけましておめでと」

カオス「あけましておめでとうじゃ!」

花蓮「あけましておめでとうやな〜」

リリナ「あけましておめでと…」

レベン「あけましてぇ〜おめでとうございますぅ〜」

ラパン「あけましておめでとう」

グアン「ふん、あけましておめでとう」

エシン「あけましておめでとぅー!」

サラちゃん&レナちゃん

「「あけましておめでとうございます!!」」

ユグドラシル「あけましておめでとうじゃな」


クラス一同

アベルト「おう、あけましておめでとう!」

ファルシス「あけましておめでとう」

ハンゾウ「あけましておめでとうございます」

ルウス「あけましておめでう」

リミア&エルド&ラルフ

「「「あけましておめでとう!!!」」」

ガウズ&イグ&エルザ

「「「あけましておめでとう」」」

ラック「あけましておめでとう!」

テナ&ミリル&ザック

「「「あけましておめでとう」」」

モルー&フィール

「「あけましておめでとう」」

エルちゃん「あけましておめでとう!!」

アズナス「あけましておめでとう」

リグザ&ナルハ&ハルト&サリア

「「「「あけましておめでとう!!!!」」」」

エレナ「あけましておめでとう」

クレスト「あけましておめでとう」

リラ「あけましておめでとう」

ターティル「あけましておめでとう」

エイラ「あけましておめでとう」


グーデン「ふむ、あけましておめでとうございます」

ライガル「あけましておめでとう!」

グレイツバル「あけましておめでとう」

リカ「あけましておめでとうございます」

シェル「あけましておめでとう〜」

ラン「あけましておめでとう」


十二彗一同

レグナス「あけましておめでとう」

レオ「あけましておめでとう」

アルガ「あけましておめでとう」

ミリル「あけましておめでとう」

セジャ「あけましておめでとう」

イバラ「あけましておめでとう」

タード「あけましておめでとう」

マリア「あけましておめでとう」

ニア「あけましておめでとう」

ヒバキ「あけましておめでとう」

ルガリア「あけましておめでとう」

マグノア「あけましておめでとう」



ライ「こうして見るといっぱいいるよな」

グラウ「多すぎだバカ」

ルナ「最初は私たちだったのにいつの間にかいっぱいだね」

ライ「まぁ、これからも増えるだろうな」

グラウ「良くもまぁこんなに覚えてたものだな」

ルナ「まぁまぁ」

ライ「まぁそんなわけで作者に変わって、今年もめちゃシスをよろしくお願いいたします」

ルナ「ライが真面目にしてる!?」

ライ「俺だって真面目にする時ぐらいあるさ」

グラウ「それがいつもならな」

ライ「ふ、それは無理な話だ」



ライ「ということで次回!」

ルナ「マイシスターの滅茶苦茶なお願い」

グラウ「次回も見てな」

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