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滅茶苦茶なシスコン剣士の妹件  作者: 魔王
メインヒロインだったはずの勇者の末裔
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滅茶苦茶なクラス対抗戦 その練習

試験試合、という建前のクラス対抗戦にアリシアクラスは闘士を燃やしていた。何よりも報酬のためと女神近衛騎士に近づくために。しかしそれはフィナクラスも一緒だった。アリシアクラスの様子を見て負けてられないとこちらも必死に鍛錬に打ち込んでいた。そんな放課後の鍛錬の時間、クラスメイト達は必死に剣を振るっているのにベンチで休む二人の生徒と女神様が二人。

「お前んとこはどうなのよ?」

「さぁな、お前達に負けてられないと必死にやっている」

「うちのクラスは報酬がメインだからなぁ〜」

「ふ、お前達らしいな」

もちろん、こうしてゆったりとベンチで会話しているのはライとグラウだ。そしてその横にいるのは当然の如くアリシアとフィナである。

「絶対に私たちのクラスが勝つんだからね!」

「私たちも負けてないぞ!」

と、二人は自分たちのクラスが勝つのだと言い争っている。ちなみにカオスは?というとフィナクラスの生徒達の相手をしていた。

「まだまだじゃ!そんなものでは奴らに勝てぬぞ!」

そういってカオスは、いや混沌龍は思念でそう周りの生徒達を威嚇していた。

「滅茶苦茶やってんな〜」

「ちょっとやりすぎだと思ったんだが…」

そんなフィナクラスのあまりにも滅茶苦茶な鍛錬にアリシアクラスはというと。

「あんなのありかよ!?」

「チートだろ!」

「ひぇぇ、でけぇぇ」

「あぶな!?」

なんか一人か二人は巻き添えをくらってるけどそんなのお構い無しである。それがこの学院の生徒達。最近はそれがフィナクラスに影響してきていて逆に悪影響なのでは?と大臣たちの間での新たな問題となっている。

「まぁ、カオスもちゃんと加減がわかってるから大丈夫なんじゃない?」

「まぁ、それはそうだろうが」

その程度のことでしかなかった。残念なことに今まで伝説、しかも最悪の意味合いを込めたドラゴンはフィナクラスの鍛錬の教官になっているのだから。一方、ライとグラウを挟んで未だに二人ともは睨み合っていた。

フィナクラスの鍛錬の仕方もチートだろって叫ぶやつもいたがアリシアクラスの鍛錬も結構チートである。なぜなら…。

「まだまだ、ね。その程度では私の宴についてこれない、ね?」

ネアがアリシアクラスの相手をしていたから。周りは魔法が飛び通い、若干フィナクラスの方へ流れてたりしてた。まぁ、どっちもどっちなクラスメイト達である。そんなクラスメイト達の様子を眺めていると一人こっちに走ってくる人影があった。

「もぅ〜二人ともこんなところで休んでたんだ」

ルナである。腰にはあの愛剣であるシュレディンガーがさしてある。しかし、それは抜いておらず今では訓練用の剣を使っている。そんなルナさんは二人を見つけると、とてとてとこちらに走ってきたのであった

「やすむもなにもな」

「俺たちは審判役だからな」

「最近ライの悪影響がグラウ君に及んでる気がする」

「気のせいだ」

グラウは澄まし顔でそう言ってのける。

「じゃあ私たちの鍛錬に付き合ってよ!」

そうルナがライとグラウにお願いする。すると、それを聞いていた後ろの生徒達が便乗し始めた。

「そうだ!」

「てつだってください!」

「師匠お願いします!」

と、フィナクラスのみんなが束になってグラウを囲い始める。一方アリシアクラスのみんなはというと。

「おらー!手伝えライ!」

「報酬もらったら半分あげるから!」

「つきあえやぁ!」

この差である。


「いや、俺は…」

グラウは困ったように視線をフィナに移す。フィナはそんなグラウに優しく微笑む。それだけでグラウには伝わったのだろう。ベンチからゆっくりと立ち上がる。

「いくぞ」

そう、グラウはクラスメイトたちの輪に歩を進めるのだった。そんな後ろ姿をフィナは見守る。グラウの元にまで来ていたフィナクラスの生徒達も大盛り上がりでグラウについていくのだった。



「やってやろうじゃないか!全員屠ってくれるわぁ!」

グラウとは反対にライは思い切り立ち上がりクラスメイト達に指を突きつける。そんなライにルナはとんでもなく笑顔で言った。

「やった!みんなライが付き合ってくれるよ!」

ここまでは良かった。問題はその次だった。

「リンチだー!」

「「うぉぉぉぉぉぉ!!」」

「「やっちゃぇぇぇ!!」」

ルナの言葉にクラスメイト達は物凄い形相と闘争心を含んでライに向けて一直進。クラスメイトたちの輪にの方からやって来たのだ。

「この卑怯者共がぁぁぁぁ!」

ライは全力で叫びグラウから作ってもらった剣を構え、そんな鬼のようなクラスメイトたちの輪に飛び込むのだった。




「あはは…」

「あんた所はすごいわね…」

「まぁ、お兄ちゃんのクラスだからな」

二人とも剣の鍛錬に駆り出されてベンチに残っていたフィナとアリシアはそれぞれの様子を、というかライたちのクラスの様子を見ておもむろに言ったのだった。しかもそれを「ライだから」の一言でアリシアは済ました。しかもそれでフィナに納得されてしまうのだからもはや取り返しのつかないクラスである。

「ま、いずれにせよ試合が楽しみね」

「うむ、まさかほかの女神とこんなことが出来るとは思ってなかったぞ」

「それは私もよ」

そうお互いに顔を見合わす。

「まぁ、お互いに見守って上げましょう」

「うむ!それが私たちに出来ることだからな!」

そう、女神たちは笑い合うのだった。

自分たちの国の、勇敢なる騎士達を見守りながら。

お久しぶりーでもないなー!

ということで、いつも読んでくださってる皆様方、ありがとうございます!

なんとか間に合ったがショート…。は気にするでないぞ!こういうのは多々あることだからな!

すんません。聲の形見に行ってたんです。

われの予定的に見れるのが今日ぐらいだったのだよ!結構見たかったのだよ!西宮さんまじ可愛かったぞ!なかなか魅入られたぞ!

気になる方は是非是非見に行ってはいかがかな?ちなみに友達はちょっとうるっときたらしいぞ!

ということで間に合っただけでも許してたもう!最近の我は許しを乞うてばかりだな…。ま、今後もするけどな!

ということで!これぐらいで我はこれにて!


ルナ「たのしみだね、クラス対抗戦」

ライ「俺は審判だからどっちでもって感じだな」

ルナ「もぅ〜、一応はクラッツセイント王国の1人なんだなら応援してよ!私も出るんだから!」

グラウ「がんばれ」

ルナ「うん!って違うよ!?嬉しいけどなんか違うよ!?」


フィナ「ということで!」

アリシア「次回!」

カオス・ネア「まだきまってない」

ルナ「きまってないの!?」

ライ「ということで次回をお楽しみに〜」

ルナ「こんな終わり方でいいの!?」

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