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滅茶苦茶なシスコン剣士の妹件  作者: 魔王
主人公だけが主人公かと思った?やってきたわがまま女神と過去の混沌
22/83

滅茶苦茶な女神がやってきた

ピクニックから翌日、俺達は普通に学院に通っていた。今回、アリシアはやらなきゃいけないことが出来たと言って一緒にこなかった。なので、今日は久しぶりに一人で学院に登校した。教室につくと何人か先に来ていたので挨拶しておいた。

「おはー」

「おはよー」

「あれ?今日は女神様はおやすみ?」

「お、ほんとだ。女神様は?」

と、何人か挨拶を返してくれるしほかの奴はアリシアがいないことに疑問を持ち質問してくる。俺はそれに

「なんかやることがあるんだってさ」

その返答にみんな

「くぅ、やっぱりあんなちっちゃくても女神様なんだな〜」

「ほんとだよ、普通に見たら小学生ぐらないなのに!よくて中学生?」

「今日は女神様見られないのか…」

と、三者三様のリアクションとってる馬鹿三人衆である。

(そのセリフ絶対にアリシアの前で言うなよ?拗ねたらあとが大変なんだからな!)

と、心の中でライは昨日の妹達のアフターケアの苦労を思い出し苦い顔をしていたのだ。そこへ、後ろの扉が勢いよく開いた。

「おっはよぉー!」

と入ってきたのは元気のいいルナさん。そしてそこでそうそうに気づく。

「あれ?今日はアリシアちゃんいないの?」

もはや女神様ではなく名前で読んでるこの同級生。まぁ、アリシアの許可得てるから大丈夫なんだけどな。

「二度は言わん」

「え!?これが一回目だよ!?」

なんて、茶番をしながら朝の悠々な時間を潰していくのだった。



一方その頃お城では。


「何のようでございましょうか?風の女神様」

グーデンは一人の他国の女神に対して話をしていた。グーデンは一人で対峙しているが風の女神様のバックには見ただけでわかるほどの精鋭が十人いた。無礼な態度をとれば、その腰の剣で一瞬にして斬られるだろう。そんなプレッシャーを感じならがらもグーテンは冷静に言葉を選ぶ。

「ここの女神に会いに来た」

「なぜか、きいてもよろしいでしょうか?」

「デア・リンクといったらわかる?」

風の女神様はその口の先をニヤケさせグーデンを見据える。

「…」

グーデンは黙るしかなかった。もうこんなに早く他国の女神に伝わってるとは予想外だったからだ。<デア・リンク>をライとアリシアはその場の馬鹿力とでもいうのかだろうか、デア・リンクができてしまった。しかし、これはずっと昔のもので今では何人もの女神が試したがそれを成功させたものはいなかったのだ。つまり、現代の女神にデア・リンクを使えるのはアリシアだけということになる。そんな重大なことを他国の女神が黙ってるはずがない。それ故に、グーテンはまだバレてないであろうこの期間で対策を練るつもりだったのだが…。それはあえなくして風の女神様、通称わがまま女神のフィナに破れられたのだった。彼女のわがままが作り出した武勇伝はいくつと聞かされている。そんな性格をしているからこそグーデンは慎重になるしかなかった。

(むぅ、これはどうしたものか…。まさかこんなにも早くバレるとは。よりにもよって風の女神様とは。どう対応したものか…)

「さ、はやくここの女神に会わせなさい」

急かすようにフィナはグーデンを追い詰める、と同時にビリピリとした空気が流れ出す。言葉通りに。周りの静電気が肉眼で見えるほどに空気中を漂ってるのだ。その現象を引き起こしてるのは紛れもなく風の女神フィナ。これにはグーテンも引き下がるしかない。仕方ないのだ、相手は女神。国どころか世界を統べてる神の一柱なのだから。

「こちらです」

グーデンが案内をするように歩き出すと周りの静電気は収まり風の女神は地に足をつくことなくついてくるのだった。


「HAHAHA、ライ。今日は思う存分にお前を叱れるぞ、先生は大喜びだ」

授業が始まってはや3限目。俺の頭には大きなコブ出来ていた。そして、上機嫌なポル先が高笑いをしながら授業をしていた。そして、まだ3限目なのにも関わらず俺は既に両手で数え切れないほどポル先が手に丸めて持ってるいる教科書で叩かれた。それはもうものすごい力で。まるで日頃の鬱憤を晴らすかのように。清々しく。

「訴えてやるからな!」

そこに俺は我慢出来ずにポル先に指をさしつきつける。

「馬鹿め、負けるのは貴様の方だぞ」

完全にキャラが崩壊していた。それほどまでに溜まっていたものがあったのだろうか。恐ろしい、人はここまで変われるのか!

「先生、それもう完全に悪役です」

「ばかもん、お前が女神様を盾に授業をサボっとるからだ」

そしてもう一発ライの頭に丸めた教科書が叩き込まれるのだった。ちなみに、なぜポル先がキャラ崩壊起こしてまで溜まっていたものがあったのかというと、さっき言ったとおりライが授業をサボっていたことにある。ライは晴れてアリシアの専属執事になったが学院には通うようにグーデンから言われている。すると自然にライから離れたがらないアリシアもアレーザ学院に行くことになり授業中はずっとライの膝の上である。そして、折り紙やお絵かきなどをしているのだが、それではライが授業できないんじゃないか?と思うがご安心を。だって授業をしてませんから!と胸はって言えるほどにライは授業中、アリシアを膝の上に乗せて自分はずっと寝ていたのだから。それを過去一度、ポル先がいつものように注意しようとしたらアリシアにあえなく止められたのだ。それ以来、ライを叱るに叱れず日々日頃、ポル先のストレスは溜まっていったのである。そして、今日。女神様はいない!つまり!ライを叱れる、ということで今に至る。

「お前がまともに授業を受けんからだ」

「うぃー」

反省の色ゼロである。そんなライの態度にいつもは怒り顔だったポル先はとても清々しいほどにこやかな顔をしていた。それはもうとても恐怖を覚えるぐらいに。

「そうかそうか」

そう頷いてジリジリとにじり寄ってくるポル先。手にはあの教科書が、って!違う違う!それはグーデンも持ってた辞書じゃんか!なんで!?いつの間にすり替えたの!?俺は即座に頭を庇うようにして手でガードする。

「しってるからな!そいつの特性を俺はもうとっくに知ってるからな!」

「ほう、知ってるのか。不真面目なお前がこれを知ってるとは意外だな」

そう、あのクソジジイことグーデンも持っていたポル先が持っているあの辞書。なんかおかしいぐらいに頭にヒットするから調べてみた。するとなんと、不真面目な生徒を叱る便利アイテム!角頭突き辞書というマジックアイテムだった。その効果は、当てる相手に意識を込めながら投げると文字通りにその辞書のお硬い角で頭突きさせるように魔法がかけられている。不真面目な生徒からしたら無茶苦茶凶器的なアイテムだ。というか、魔法を変な方向に持ってくなよ!もっと有効活用しろよ!と思うが有効活用した上に出た産物なので仕方がない。いまは教育指導の先生方のマストアイテムとなっている。

「こいやぁ!」

「おら!」

「全力で投げてきやがったああ!」

ポル先は思い切り振りかぶりその辞書を全力で投げてきたのだ。あんなのが当たったら一溜りもない。俺も全力で回避しようと横に飛ぼうとするが…。そこに?マーク浮かべたルナさんがとても可愛らしくちょこんと首をかしげてこちらをみてるじゃありませんか。

「くそがぁぁ!」

俺は回避行動を封印され結局防御することにしたが向き直った頃には、ゴチン!と、明らかに普通なら鳴らない音を立てて俺の額に辞書の角が直撃した。

「ぐへぇ!」

俺はそのまま後ろに倒れるのだった。そして、その惨状を見てクラスのみんなが大笑いする。気のせいかな、グラウも笑っていたような気がする。

「あははは!思い知ったか!これが教師の力だァ!」

ポル先はもう完全に壊れちゃってるよ。とまぁ、いつも通りのカオスな授業が始まっているのだった。



「お前がここの国の女神か」

「そうだ、私に何か用か。ラフェルナ王国の女神、フィナ」

そこには二人の少女が机を挟み向かい合っていた。一人はこのクラッツセイント王国の女神でありアレーザ学院のアイドルことアリシアだ。その凛と整った顔立ちはまだ幼さが全力で残っているがまとっている雰囲気は大人なアリシアだ。その綺麗な金髪には女神である証の王冠とライから貰った赤色の蝶の髪飾りをつけていた。そして、そのアリシアの横にはグーデンと女神近衛兵隊長のグレイツバルが控えていた。そしてもう一人の少女。ラフェルナ王国の女神フィナ。風の女神、通称わがまま女神として一昔前に恐れられていた女神だ。しかし、ある日を境に彼女は静かになったのだ。しかし、今こうして彼女はここに来た。女神が自国を離れることなど滅多にない、というか、あまりあってはならないことなのだ。女神とは国そのもの、すなわち、女神が動くだけで国が動くようなものなのだ。風の女神フィナ、その緑髪が風を連想させるかのごとく、ショートカットに切りそろえられた髪はフィナにぴったりだった。そして、その頭には女神の証としてのアリシアとはまた違った彩飾が施された王冠を被っていた。フィナもまたあどけなさが残るがキリッとしている。そして、その横には数十人の精鋭とも呼べるフィナの女神近衛兵が控えていた。

「単刀直入に聞くわ、あなたはデア・リンクを使えるわね?」

幼さの残る声でハキハキとフィナはどストレートにアリシアにそのことを聞いた。それについてアリシアは

「なんのことですか?」

と、知らないふりをした。

「しらばってくれても無駄よ、私の配下にあなたと銀髪の少年が女神装甲化デア・リンクを使ったのを見たという報告が入ったのだから」

「っ!」

どこから!?と言わんばかりにアリシアは焦っていた。あの状況であれを遠くから見るのは無理だ。なぜなら、アリシアが結界を貼っていたから。だからこそ、あの騒ぎを知っているのはあの場にいたポル先とアレーザ学院の生徒だけになる。それをグーデンも知っていたからこそ、フィナの口からデア・リンクが出た時は驚いたのだ。つまりだ、犯人はあの場にいた誰かということになるのだが…。

(みんなには口封じのための魔法をかけたはず。なのに、どうして…)

アリシアは混乱していた。だが、すぐに冷静を取り戻す。

「それで、わざわざ私のとこまできて何をしようというの?」

「デア・リンク、あれをどうやるのか教えなさい!」

フィナは席から立ち上がりアリシアに指を突きつける。

「そういわれても…」

アリシアは本当に困った。なにせあの場の勢いで成功しちゃった系のなんちゃって女神装甲化だったからである。アリシアは目を横にそらす。それをみたフィナは提案を出してきた。

「いいわ、ならあなたのその女神装甲化デア・リンクを成功させた少年がいる場所に案内して」

さすがはわがまま女神、他国に来るなり命令ばっかである。これにはアリシアも渋るが自国で暴れられてはかなわないため素直にいうことを聞くことにした。

ふはは!めっちゃ久しぶりだな人間共!ということで読んでくださってる皆様方ありがとうございます!GWはそれぞれ休息は取れたか?我はほぼ出かけてて疲れたぞ!あっちいったりこっちいったりだった、我の友が実家に帰ってくるということで久しぶりにその友と遊びに行くという日々を送っていたな。そこで、映画みたりとかゲーセンいったりとかゲーセンいったりとかおもにゲーセンしか言ってない気がするが仕方なかろう!ちなみに映画はHoneyWorksさんの「ずっと前から好きでした〜告白実行委員会〜」を男2人だけで見るという、な。周り女子ばっかだったからちょっと気まずかったぞ!でもまぁ、映画はとてもよかったぞ!甘酸っぱい青春系でつい和んでしまったわ!そういう恋愛がお好みの方はぜひ行ってみてはいかがかと我はおすすめするぞ!あまりHoneyWorksさんの音楽は病名恋ワズライしか知らなかったから大丈夫かなとも思ったが初見の方や知らない人でも楽しめる映画だぞ!ちなみに我はあかりん押したぞ!ということで今回はここらへんでさらばだ!人間共!また来週の水曜にな!

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