表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
滅茶苦茶なシスコン剣士の妹件  作者: 魔王
女神と魔女を妹にする!
12/83

レッツ!滅茶苦茶な入浴タイム!

あれから一度シェルランに戻り、再度診察してもらった。

特に異常はないと診断されたので俺はシェルさんからメクリを貰いその場を後にする。

その帰り道、ティルは上機嫌なまま時折スキップなんてしていた。

「そろそろ戻るわ」

街の近くまで着いてティルがそう振り返る

「あぁ、楽しかったよ」

「ハプニングはあったけれど私も楽しかったわ」

「それはよかったよお姫様」

「えぇ、なかなか楽しいエスコートだったわ」

ティルはそのまま黒色の粒子に包まれていく。

その粒子はティルを隠すと徐々に小さくなり消えていった。

俺は待たせてるもう二人の最愛の妹達を迎えにいくのだった。


「にぃ」

「お兄ちゃん!」

「ここは、天国かぁ…」

服屋『マーベラスキューティー』の扉を開けるとそこには天使がいた。

正確には天使の格好をしたアリシアとリーナがいた。

白いワンピースを着ていて背中に羽を生やしていた。

頭には天使のものと思われる輪っかまで付いていた。

「あらぁ、まってたわよぉライちゅわん」

奥からザルバさんが姿を現す。

「ふふ、二人ともとーっても素敵でしょ?」

「もう死んだのかと思ったよ」

「うふふ、でもこれはまだまだよぉ。本番はこ・れ・か・

ら」

「これ以上やったらほんとに昇天しそうだな」

リーナとアリシアはザルバさんに連れられて奥に引っ込んでいく。

俺はその間にお店の中をうろちょろする。

たどり着いたのはアクセサリーコーナー。

「おっ」

そこには色とりどりに彩られた花の髪飾りが置いてあった。

俺はそれを物色し、最終的に赤と青と白色の髪飾りを取ってレジの方に持っていく。

と、そこにちょうどザルバさんが奥から帰ってきていた。

「ふふ、いつものサプライズねぇ」

「ほんと、ザルバさんはなんでもお見通しなんだな」

「なんてたって私の可愛い大事なお客様だもの、当然よぉ」

「敵わないなぁ、じゃあこれを頼む」

「一個多いのはあの子にもプレゼントしてあげるからかしら?」

いつもより一つ多いプレゼントにザルバさんはそう聞いてくる。

いつもは二人分だけ買うのだが今日買うのは三つ、その真意についてザルバさんは聞いてるのだろう。

「まぁ成り行きとはいえ、あの子も妹として認めちゃったからな。そのためのケジメみたいなものだよ」

「うふふ、素敵な事じゃない。それならこれはあの子にとっての初めてのプレゼントになるのかしら?」

「まぁ、そういうことになるな」

「ならとびきり可愛くしてあげないとね」

ザルバさんはお会計を済まして髪飾りを個別に袋に包んでくれた後、颯爽と奥の部屋に戻るのだった。


あれから数分後、しばらくしてニヤニヤ顔のザルバさんが奥から顔を出す。

「うふふ、心の準備はいいかしらぁん?」

「よし、ばっちこい!」

「それじゃあリーナちゃんにアリシアちゃん。大好きなお兄ちゃんにお披露目よぉ〜」

「ん」

「うむ!」

仕切りのあるレースが勢いよく開き愛しの妹達が姿を現す。

そこには女神が二人いた。

リーナはクラシックな、それでいてフリルがついた俗に言うゴスロリワンピースというのを着ていた。シンプルな作りではあるがそれがまたリーナの雰囲気と相まってとてもいい作りをしていた。

うん、可愛すぎて今にも天国に飛び立ちそう。

アリシアはというとリーナとは違って肩を大胆に出した赤色のゴシックドレスというのだろうか?アリシアの綺麗な金色の髪と相まってなんというか、神々しい姿だ。

大胆に出した肩も少し薄い黒いレースを羽織ることによってまた違ったおしとやかさもある。

どちらにせよ可愛いということに変わりはなかった。

俺はその場で天に召されたのだった。



無事に服を購入した俺たちはザルバさんにお礼を言いお店を出る。

そのまま難なく魔法道具屋によりリーナの魔法の杖を新調した。

今はその帰りである。

少し疲れたので噴水のある広場のベンチで俺たちは休憩していた。

座っている今もそうだがアリシアは道中ずっと購入した服を大事そうに抱えていた。

選んだのは俺ではないがそれでも俺に褒めちぎられたのが嬉しかったのかずっと袋を抱えてはニコニコしていた。

なんというか、あんなことでこんなに喜んでくれるとは思っていなかったらどう反応したらいいのか困るな。

それに、まぁ今がいい頃合だろ。

俺は胸ポケットにしまっていた小さく可愛くラッピングされた袋を二つ取り出す。

それをベンチに座っているリーナとアリシアに一つずつ渡す。

「ん、にぃ、いつも、ありが、とう」

「こ、これはなんなのだ?」

「俺からのプレゼントだよ、アリシア」

「ふぇ?」

「せっかく新しく家族と呼べるようになったんだ。これは俺からのお祝いの品だ。受け取ってくれるか?」

「も、もちろんだぞ!」

急なプレゼントにアリシアは困惑するがそれを受け取ってくれた。

「え、っと…。あ、あけてもいいだろうか?お兄ちゃん」

カハッ!この子をはちょいちょい不意打ちしてくるから耐性を付けないお兄ちゃんちょっと耐えられずにほんとに昇天しちゃいそう。

「もちろん」

俺の許可を経てアリシアはその小さくて可愛らしい指で慎重にラッピングを剥がしていく。

そうして取りだしたのは赤い花の髪飾りだった。

今日アリシアに買ったあの赤いドレスとお揃いの色だ。

アリシアはその髪飾りを暫くじっと見つめていた。

やがて、アリシアは恐る恐ると俺を見つめる。

「あ、あの、お兄ちゃんに、その、つけて貰えないだろうか?」

そんなことを上目遣いで言うもんだからお兄ちゃんに拒否権はございません。それに今はもう専属執事でもあるしな。

「もちろん」

俺はアリシアから髪飾りを受け取るとその綺麗な髪にそっと優しく付けてあげる。

その髪飾りをアリシアは優しく触ると嬉しいのかニヤニヤが止まらなくなっていた。

そういう所もまた可愛くて買ってよかったと心の底から思える。

「にぃ」

そんなアリシアの姿に微笑ましく思っていると裾を引っ張られた。

そこにはこれはまた上目遣いでこちらを見る女神様が一人。

「リーナもよく似合ってるぞ」

俺は全部を聞く前にリーナからも髪飾り受け取って同じように髪飾りをつけてあげる。

リーナは少しだけニコッと微笑んだ。

そんなたまに見せる我が妹の笑顔の破壊力はとんでもなく気づけば抱きしめていた。

リーナ、恐ろしい子。

そこに嫉妬したアリシアが飛び込んできたのは言うまでもない。

俺たちはそのままお城に向かって帰るのだった。



「「「ただいま」」」

お城の門をくぐり玄関とも言える少々大きい扉を開く。

そこには帰りを待っていたのか多くのメイドさんと真ん中にはグーデンが深く頭を下げていた。

「「「お帰りなさいませ」」」

そう声を揃えてメイドさん達とグーデンが出迎えてくれる。

これにはちょっと慣れそうにないかもな。

「これ頼まれてたもの」

「おおぅ、助かった」

俺は頼まれていた薬の入った袋をグーデンに渡す。

グーデンもお礼を言ってそれを受け取る。

「どうじゃ、何かおかしな所は無かったか?」

「なんもなかったな」

俺はいかにもな顔で言うもんだし、グーデンもまさか魔女騎士と戦ってたなんて想像もできるはずもなく何事も無かったように済ます。

「女神様もご無事で何よりです」

「大袈裟だ、少し街に出向いただけなのだ」

アリシアはふんすとそうグーデンに返すのだった。

まぁ、街中自体は警備も徘徊しているしこの前みたいな魔物の襲撃がなければここの女神近衛兵も遅れを取らないだろう。

「では女神様、お風呂が湧いておりますので身体をお清めに…」

グーデンがそう言うと後ろに控えていたメイドさんたちが動く。

どうやら彼女たちはアリシアのお風呂担当の人達みたいだ。

「うむ」

アリシアはいつもの事のようにそう返事してメイドさんたちに連れられていく。

それが当たり前かのようにお城の中を進んでいくアリシアだが不意に振り返る。

「えと、リーナはどうするのだ?よければ…」

「ん、あとで、はいる」

「そ、そうか」

アリシアは俺たちのことが気になったのかそう問いかけたがリーナはそれを断るのだった。

アリシアは少ししょんぼりしてそのままお風呂に向かうのだった。



「お風呂空いたぞ?」

アリシアがお風呂タイム中に俺とリーナは専用の部屋を貰っておりそこの整理をしていた。

その途中でアリシアが扉を開けてお風呂に入れることを知らせに来てくれる。

「よし、丁度一段落したところだし入ろうか」

「ん」

ラッフ亭から持ち運んできた私物もある程度仕舞い終わったので整理を打ち切りお風呂に入ることにした。

「ありがとなアリシア」

そう知らせに来てくれたアリシアの頭を軽く撫でて俺とリーナは一緒にお風呂場に向かう。

アリシアも頭を撫でられて嬉しかったのかそんな自然な行動に気づくのが遅れた。

「っ!?お、お兄ちゃん!?」

「ん?どうかしたか?」

後ろで叫ぶアリシアにライは振り返る。

風呂の場所なら初日で城全体を把握したから案内は不要だと伝えてるはずだが…。

「え?え!?」

そして、アリシアの視線の先がリーナに移ってゆく。

「?」

リーナも不思議そうに頭にはてなマークを浮かべてるようだ。

「えと、り、リーナはお兄ちゃんと一緒に入るのか?」

それはごくごく普通な質問である。

兄弟とはいえもういい歳した二人の男女だ。アリシアもお風呂ぐらいは別々に入るのだろうと決めつけていたのだがそれは間違っていた。

何せこの兄妹は超がつくほどのシスコンとブラコンなのだから。

「もちの、ろん」

アリシアの質問に至極当然という顔でリーナは返したのだった。

「ふぇっ」

そんなリーナにアリシアは何を想像したのか顔を真っ赤にしたまま固まってしまった。

そんなアリシアを置いていくわけにもいかず近くを通りかかったメイドさんに任して俺たちはお風呂場に向かうのだった。

お風呂場について大きすぎる脱衣所で服を脱いでる途中、勢いよく扉が開かれる。

何事かとそちらに目線を向けるとそこにはアリシアが立っていた。

「私も、私もはいるぅ!」

「あ、アリシア?アリシアはさっき…」

「湯冷めしたからもう一度入るの!!」

俺の制止の声も聞かずアリシアはその場で勢い任せに服を脱ぎ始めるのだった。



生まれたままの姿になったアリシアはそのままお風呂にダイブする。

到底みんなが思う女神様がやるようなことでは無いだろうがライに裸を見られるのが恥ずかしい故の行いだろう。

それなら一緒に入らなくても?とは思うがリーナが一緒に入っている以上は自分も!と頑として譲らないアリシアがいるのだった。

さすがにアリシアがいる手前、ライも裸でいるわけにはいかず腰にタオルを巻いていた。

本来ならお風呂でのタブーではあるのだがこの際致し方のないことだろう。

横にはリーナが立っているのだがこの子はタオルで隠すこともせずすっぽんぽんでライの隣に立っていた。

まるでそれが当たり前のように。

そんな二人を見てアリシアはより顔を真っ赤にするのだった。

「よし、アリシアはもう洗ってるからいいけど俺たちは先に洗わないとな」

「ん、きれい、きれい」

リーナははさして気にすることなくシャワーが備え付けてある場所に向かう。

そこに置いてあるお風呂場用の椅子に腰かける。

「ん、にぃ、いいよ」

「おうよ」

そんなリーナの後ろにライが立ちシャンプーをとるとリーナの綺麗な髪を最大限に気をつけながら優しくワシャワシャと洗い始める。

「ん、にゅぅ〜」

リーナは髪を洗わられるのが気持ちいいのか猫のような鳴き声をあげる。

「お湯流すぞー?」

「ん、だい、じょぶ」

ライはシャワーを手に取って丁度いいお湯加減に調整してリーナの髪に流していく。

そうして、リーナの頭をが洗い終わる。

次にライが手にとったのは体を洗う様のタオルとボディーソープだ。

そんなライをみてアリシアが飛び上がる。

「か、体もお兄ちゃんが洗うのか!?」

「もちろんだとも」

「ふぇぇぇ」

今度はライが至極当然という顔で返事をするとアリシアは今よりもさらに真っ赤に、茹でたこみたいに真っ赤にしてお風呂に顔の半分までつけてブクブクと泡を吹き始めるのだった。

ちょっと心配になったが先にリーナを洗うことにしたライはちゃちゃっとタオルにボディーソープをつけて泡立てるのだった。

そしてそのままリーナの体を洗おうとした時、ばしゃーん!とお風呂からアリシアが物凄い勢いで立ち上がる。

「わ、わた、私も洗ってお兄ちゃん!」

後にアリシアはこの判断を少しだけ後悔するのだった。



「ふぃー」

「ん、ごくらくごくらく」

「ぶくぶくぶくぶく」

三人して体を洗い終わったあとゆっくりと湯船につかっているのだった。

脱衣所の何倍もある大きなお風呂にライとリーナは体をこれでもかと伸ばしてリラックスするのだった。

アリシアだけはまた顔の半分を湯船に浸けて先程よりも激しく泡をブクブクしている。

あれからライはリーナの体を隅々まで洗ってやったあと、ご希望通りアリシアの体も洗うのだった。

それはもちろんリーナと同様にと言うことだ。

優しく繊細に、それでいて体の隅の隅まで洗い尽くした。

そんなライの体洗いにアリシアは全くもって耐性がなく、むしろ途中から口をパクパクして何かを言おうとしていたようだがお構い無しにライはアリシアの体を綺麗にするのだった。

アリシアにしてみれば気づけば全てが終わりお風呂に浸かっているとライにされたことを思い出して今に至るということだ。

リーナはもう慣れているのか頭にタオルを乗せてすっかり寛いでいる。

「お、珍しいな」

そんな中、ライが何かに気づいたのかおもむろに立ち上がる。

そんなライの目が向く方にアリシアが目線を向けると…。

「新しい家族もできたことだし、たまにはいいかなと思っただけよ」

「ティルも認めてくれたみたいで嬉しいよ」

そう、そこにはいつの間にかティルが立っていたのだ。

もちろん真っ裸で。

「あー!お前は!」

そんなティルに指をさしてアリシアは思い切り立ち上がる。もちろんアリシアも真っ裸だ。

ライからは何もかも見えちゃってるのだがそんな事も気にせずアリシアはティルに指を指したまま敵意を向けていた。

「そういえばまだちゃんと紹介してなかったな。この子はティル、俺のもう一人の大事な妹だよ」

「え、え!?」

「えぇ、そういう事よ。これからよろしくね、アリシア」

「むむむ!」

未だに警戒心を解かずにティルを睨みつけているアリシア。

まぁ、ファーストコンタクトがあれだったから仕方ないといえば仕方ないのかもしれない。

むしろリーナよりも敵意を出してるかもしれない。

「ティル」

俺はシャワーの方に移動して椅子に座るようにティルを促す。

「私には必要ないってずっと言ってる気がするのだけど」

「てぃる、おふろ、まなー、だいじ」

「…わかったわよ」

リーナに戒められたティルは観念してライのいる椅子に座るのだった。

その際に湯気のせいかティルの頬が赤く染っていた。それも分かりやすく耳まで。

「こればっかりは慣れないのよ…」

そうボソッと文句を吐くように座るとプイっとライから視線を逸らすのだった。

ライもそれを見てティルの頭から足のつま先まで丁寧に洗い始めるのだった。


「やっぱみんなで入るお風呂はいいな」

「ん、いっしょ、だいじ」

「ぶくぶくぶくぶく」

「はぁ〜、前よりテクが上がってないかしら…」

次は四人で一緒にお風呂に浸かっているライ達。

ライとリーナは相変わらずリラックスしているがアリシアは全身を真っ赤にして頭までお湯に浸かっていた。

ティルに関しては上半身を縁に預けてぐったりしていた。

なんだか息も荒く体もだいぶ火照っているように見える。

もちろん、ライはティルの体を洗っただけなのだがそれでもティルにはなにか感じるものがあったのだろう。

なにが、とは言わないが…。

そのまま四人はみんなで一から十までの数字を仲良く数えたあとお風呂から上がるのだった。




お風呂から上がりそれぞれ寝る支度を整える。

もちろん俺とリーナ、それにティルは同じ部屋で寝る。

歯も磨き終わってあとは寝るだけの態勢までもっていったとき、コンコンとドアをノックする音が聞こえた。

ライが扉を開けるとそこには枕を抱えた可愛い女神様が立っていた。

「あの、えと、その…」

アリシアは少し恥ずかしいのか少し俯きながら口篭る。

それでもアリシアはハッキリとライに向かって言う。

「私も、お兄ちゃんと一緒に寝たい」

さすがに妹とはいえこの国の女神様を仮にも男性と一緒に寝させてもいいものかとライは少し悩む。

もちろんこれをグーデンが知ったらとんでもない鬼の形相で迫り来るのは分かりきったことだ。

と、悩んでるライに後ろから声が掛けられる。

「いいんじゃないかしら?同じ家族でお風呂にだって入った仲じゃない。今更迷う必要は無いんじゃない?」

ティルが意外にもアリシアに助け舟をだした。

人嫌いでほとんど誰かに懐くことの無いティルなのだが、家族になったばかりだとしてもちゃんとアリシアのことを認めているのかそう答える。

それに合わせてリーナもこくこくと頷いている。

そんな二人の返事にライももう悩むことなくアリシアを部屋に招きいれるのだった。

そうしてみんなでベッドの中に入る。

ライが中心になってその両横にリーナとティル、まだ恥ずかしいのかアリシアはティルの横で寝る。

そんな中、アリシアがティルにコソッとお礼を言った。

「そのありがとな、て、ティル」

「別にいいわよ、あの子が認めてるなら私が認めない意味なんてないもの」

「うむむ、実はお前良い奴なのか?」

「敵に容赦はしないけれど、せめて認めた相手ぐらいには優しくしてあげれるように努力はしてるわよ」

「良い奴なのだ!」

ライの横でヒソヒソと話し合ってるアリシアとティルを見てライは少し微笑ましく思う。

なんだか二人とも仲直りしたみたいでお兄ちゃん嬉しいよ。

「ほら、二人ともそろそろ寝るぞー」

「えぇ」

「わ、わかった!」

既に反対ではリーナが静かに寝息を立てていた。

それを察してか二人とも静かに返事してくれる。

「それじゃあおやすみ」

「おやすみなさい」

「お、おやすみなさい」

こうして四人とも仲良く眠るのだった。

アリシア「ま、まさかお兄ちゃんに全部見られるどころか…あわわわ!」

リーナ「兄妹、なら、いつもの、こと」

アリシア「そうなのか!?」

ティル「そんなわけないでしょ」

アリシア「むむむ!」

ティル「まぁ、ここはちょっと過保護なのよ。異常なくらいにね」

アリシア「お兄ちゃんは確かに過保護なのだ」

ティル「だからまぁ、あいつの妹になるならこれも受け入れることね」

アリシア「そ、それは別に構わないのだが…」

ティル「構わないのね…」

アリシア「なんというな、しばらく慣れそうにはないのだ」

ティル「えぇ、私も未だに慣れないわ」

アリシア「なんというか、その、洗い方が、えと…」

ティル「あなたの言いたいことはよく分かるわよ、私もほぼそれはが原因みたいなものだから」

アリシア「ティルもなのか!?」

ティル「えぇ、それに昔よりちょっと、ね…。まぁあの子はなんとも思ってないみたいだけど」

アリシア「なんというか、ちょっと、えっちだ…」

ティル「本人にその気がないのが1番の不思議所よ、それ」

アリシア「不思議なのだ」


リーナ「次回」

アリシア「魔女の宴」

ティル「次もちゃんと見なさいよ」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ